農村にどっしりとたたずむ深黄色の「乳の木」

大分との県境に近い阿蘇市旧波野村の楢木野集落にある大きなイチョウの木「乳の木」はいくつも垂れ下がる大きな気根がとても印象的で、母乳祈願の神話もある巨木。

木が立っている場所は高台になっていて年中日当たりが良く、子供の頃はみんなここに集まって遊んでいたと懐かしそうにお話ししてくださったサテライト代表の森さんは戦後のお生まれだそうです。そのころはまだ栄養状態もよくなかったので、母乳の悩みを抱えるお母さん方が遠方からも御祈願やお礼参りに来ていて、地元の子どもたちと参拝の方で賑やかな場所だったようですよ。

新しい道ができ、木のすぐ横の古道が使われなくなってからは周囲が荒れていましたが、20年ほど前のサテライト登録を機に地域の方々で整備をして現在では農村体験・野菜の収穫イベントなどの際に子どもたちが集まってお話を聞く場所となっています。時代の移り変わりを見守ってきた「乳の木」、きっとまた子供たちのにぎやかな声を聞けることを嬉しく思っていることでしょうね。

11月の紅葉の時期、のどかな農村で静かに存在感を放つ巨木のそばで、時代の流れに思いを馳せてみませんか。

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住所:阿蘇市波野大字波野
(波野支所から西へ最初の分岐を右に楢木野天満宮を右折100m直進右側)
Pあり(乳の木から西へ20m、数台可)

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