こんにちは。道の駅阿蘇のNORIです。
多くの人々を魅了してやまない、阿蘇の大地に広がる雄大な草原。
面積は2万ヘクタール以上といわれ、天草諸島の上島や石垣島とほぼ同じくらいの大きさで、日本一の広さを誇る草原です。
この素晴らしい阿蘇の草原は、自然にできるものではなく、千年もの前から続く、阿蘇の人々と自然との共生の営みによって継承されてきました。
その代表的な営みが、「牛や馬の放牧」、「冬場の牛馬の餌となる採草」、そして「野焼き」です。
「野焼き」は、今では阿蘇の春の風物詩として、みなさんもご存知のことかと思いますが、冬枯れした草原を一度、すっかり焼いてしまうことにより、かん木が大きくなるのをくい止め、春には多種多様な新しい草花が生えてきます。
野に放たれた炎は、あっという間に広がり、一瞬にして野を真っ黒に変えていきます。 遠目で見ても豪快な野焼き、山火事にならないの?と思われるかもしれませんが、実は、森林地帯と草原の境界部分の草を短く刈り取り、燃え移らないように防火帯が作られているのです。
この防火帯をつくる作業のことを輪地切り(わちぎり)といって、夏の終わりから秋にかけて行い、今がちょうど、シーズン真っ只中です。
この「輪地」の長さは、阿蘇地域で、約500~600kmにもなり、直線距離にしたら阿蘇から京都まで届いてしまう距離になるんです!しかも、急な斜面も多く、半分以上は、重機によらず、刈り払い機を使っての人力で作業が行われます。
以前は、地元の牧野組合だけで行ってきましたが、畜産業の衰退、高齢化などの問題もあり、草原を維持する営みに携わる人が少なくなってきたことで、野焼きが行われなくなった牧野も増えてきており、結果として、草原も年々と縮小していってしまう現状があります。
そこで、阿蘇に住む人たちだけではなく、他の地域の方々も一緒になって、貴重な阿蘇の自然環境を後世に残すために設立されたのが、公益財団法人阿蘇グリーンストックです。
ここでは、多くの皆さんに、雄大な景観の美しさのみならず、九州の6河川の源として生活用水となる雨水を蓄え、多様な鳥や虫や小動物の命を育む、阿蘇の草原がもたらしてくれる多くの恵みを知っていただくための学習、セミナー、イベントなどを企画されています。
また、実際に支援ボランティアとして草原に関わりたい方に、先輩ボランティアの手厚いサポートのもと、丁寧な講習プログラムが提供されるなど、阿蘇の草原の維持に大きく貢献されています。
そんな公益財団法人阿蘇グリーンストックでは、この秋、「阿蘇草原保全体験ツアー2018」として、阿蘇の牧野での輪地切り体験と、阿蘇の食や温泉をまるごと体感できる日帰りバスツアーを開催されています。
今なら、11月の福岡発着のプログラムの申し込みが間に合いますよ~♪
みなさんも、観光とはまた一味違う体験で、太古の時代から続く人と自然のかかわりに思いを馳せながら、阿蘇の草原で流す爽やかな汗を楽しみませんか~♪
詳しくは、公益財団法人阿蘇グリーンストックのHPまで
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