みなさまこんにちは!大家好!道の駅阿蘇のAyakaです。
先日、阿蘇市坂梨にお住まいの方より、「坂梨の八十八箇所の石仏を整備したから見においで!」とお誘いを受け、早速取材に行ってまいりましたので、ご紹介いたします。
本日ご案内頂いたのは、坂梨在住の中川さん(右)と古木さん(左)。
八十八箇所の整備にご尽力されている方々です。
四国八十八箇所といえば、言わずと知れた巡礼のメッカ。お遍路さんとなって巡られた方も多いのではないかと思います。
実は、坂梨地区にも、この四国八十八箇所に影響を受け作られた八十八体のお大師様が各所に祀られています。
坂梨地区は、豊後街道の宿場町として繁栄した地域。
(坂本龍馬や勝海舟もここを訪れたんですって!)
今もなお、その名残を感じることができる「坂梨宿場通り」があります。
また、地域の方々が各所に常夜灯を作り、宿場町坂梨の雰囲気づくりに取り組んでおられます。
この坂梨の地に八十八箇所札所が誕生したのは大正時代のこと…。
坂梨に住む高森益之十氏夫婦だそうです。
記録によると、益之十氏の妻 サキさんが、大正初期に四国八十八箇所を巡礼された後、坂梨村民(当時)の功徳を念じて坂梨八十八箇所づくりに尽力されたようです。
こちらの写真は、高森サキさん他13名が四国八十八ヶ所に巡礼をする際撮影された写真です。
また、こちらの写真は、大正8年に坂梨八十八箇所が完成した際、坂梨村で新四国開眼法要會(垂れ幕より)が行われた様子を撮影した写真です。
いずれも高森家に所蔵されている貴重なお写真です。
その後、昭和初期までは坂梨八十八箇所を巡礼する方々が多くいらっしゃった様ですが、時代の移り変わりと共に巡礼する人の足も途絶えてしまったそうです。
集落近くに祀られているものはお大師さん祭りが行われるなど、地域の人々から大切に見守られていましたが、山奥に祀られているものは、場所も分からなくなってしまいました。
そこで、「今、調査をしておかないと、誰も何も分からなくなってしまう。」と7,8年前より、地域の有志が中心となり、坂梨88箇所の調査がスタートしました。
「確か毎年わらび狩りをするところにあったような…」「あの山の麓の洞窟に石仏があるようだ。」などといった坂梨住民の声を手掛かりに1つ1つ探し回ったそうです。
そして、ようやく70体ほど見つかったそうです。
中には、山奥に埋もれていたものもあったとか。
調査が一段落した現在は、
「今は行けなくなってしまった山道もある。なるべく人の目に触れてほしいし、この八十八箇所を活用した地域活性化もしたい。」
と、普段は行けない場所にある石仏を集落の中に移動する活動を進めています。
40番 薬師如来と弘法大師
サテライトにも登録されている浄土寺牧公園近くのダム上流の洞窟内にあったそうです。
現在は、浄土寺牧公園内に祀られています。
16番 千手観世音菩薩と弘法大師
こちらも山林の中より発見されたそうです。
現在は、国道216号線(箱石峠)沿いに祀られています。
31番 文殊菩薩と弘法大師
古閑の滝近くの「黄金坊」と共に祀られていたものを移動安置。
現在は、古閑の滝のぼり口 冬季軽食販売所に祀られています。
古閑の滝駐車場近くの景色。いい感じでしょっ!
この他にも数多く整備されています。
ご案内して頂いた中川さんは、
「石仏のある風景っていいなって思う。いつか、八十八箇所を巡るコースを作ってみなさんに紹介したい。」
と笑顔で話しておられました。
訪れる毎にお参りをすると、何だか心が洗われるようです。
ご利益があるかしらっ
近いうちに、古閑の滝から坂梨宿場通り、そして、以前のブログでもお伝えした馬場八幡宮を八十八箇所と共に巡るコースが誕生すると思います。
楽しみですね☆
…本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
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