コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
今回は、台湾へ阿蘇サイクルツーリズムのPRをしていただいた時の様子をお伝えします。
本日は後編の、2月2日~2月4日までのレポートをご紹介します。
前編はコチラ→3月1日ブログ
2月2日は楊理事長の車で台南市に移動しこの日の宿泊先に荷物を預けて交流サイクリングだ。この日も続々と玄関前にサイクリストが集まり、大きなバンのサポートカーから出てきたのはフレームに私たちの名前のテプラが貼られたピカピカの新車…
私と武城さんは、ARGON18 GALLUM PRO DISK・ホイールはVision55・コンポはSRAM FORCE。
下城さんはクールグレイのアスタナ限定車ARGON18 NITROGEN DISC。
コンポは何とSRAM RED ETAP!
世界初の無線式電動コンポのエアロディスクロードが用意されていた。
この自転車は翌日企業訪問する自転車を取り扱う商社「SYB昇陽自転車」から提供されたもので昨日に引き続きの感動である。
この日もたくさんの方が参加され台南市内をスタートした。
黄さんとララさんがサポートライダーを担当され、連日お世話になっている徐さんも走られた。
ロードバイク2回目の武城さんはギアチェンジに慣れないのでフロントは固定。
走り出した加速性が素晴らしかった。
SYB昇陽自転車からはカメラ用の車も出され、多分チームライドでも参加者を撮られるサービスをされているようだった。それと一緒に走った若い女性は、富士山で行われるサイクルイベントやしまなみや北海道も走られており、SYB昇陽自転車が実施されるサイクルツアーによく行かれているようだった。それにこちらのチームのロードバイクは自社が取り扱っているAROGON18、KUOTA、Cervelo、ISAACにVisionのディープホイールの組み合わせが多かった。あとSevenも取り扱われているようでちょっと気になった。
ここはアイスキャンディの工場で直売もされている。サイクリングではこのような立ち寄りスポットは大切。「1人1本ずつ好きなのを選んで」と言われて全員アイスタイムとなる。誰がお金を出したか不明だがこれも台湾流か、「俺はいらない」とか「写真はもういい」とか日本ではありそうだがコチラでは笑顔でワイワイの全員参加。
ランチは山羊料理店へ。
知らなかったが山羊料理は台湾の名物らしい。観光用ではなく地元の人が通う専門店に案内してもらい台湾流の美味しいディープな体験も自転車仲間ならでは。
台湾の実業者が作られた博物館「奇美博物館」では、前列は手をハンドルに置く集合写真。前傾になるので後ろの方も映るというポーズ。
台湾の女性ライダーは写真を撮るとき必ず右足を出してのポーズがかっこいい。
こちらはサイクルスポーツが普及しているのでロードレースに関した映画が多いと聞いた。そこで弱虫ペダルの話をすると、「台湾の女性ライダーだったら大半が知っているよ」と言われた。やはりそうだったかと思って今となってはちょっと残念だった。
宿泊先のLai Hotel Guirenに着きプレゼンの準備と思ったら、ここでも高雄市国際自転車観光促進協会の皆さんが資料を並べたりされており皆さんの対応に感激するしかなかった。
ここでもララさんと黄さんのトークで会場は盛り上がった。
PC担当は楊理事長、多分何度もプレゼンの練習をされていただろうと思うと感謝しかない。
徐さんのMCも冴えてプレゼンの好感度が続いた。
200%大成功、草原ライド大好評の完璧なプレゼンだった。
夕食を終え、やっと一息されたララさんと黄さんに感謝。
2日目のプレゼンの準備をしていただいた協会の皆さんに感謝、3日目終了。
2月3日、昨夜夕食会でテーブルを囲んだ台南市の自転車の商社「SYB昇陽自転車」を訪問、歓迎の看板が嬉しい。
商品は自転車全般だがロードバイクはドイツブランドARGON18がメインのようだった。
これはすべてのサイクルショップへ提供する試乗車。
ミーティングにはご主人の施会長と奥様の陳社長、娘さん夫婦が同席された。娘さんは日本担当で日本語が堪能、頭の回転が速い娘婿さんは中国担当と手広い経営をされているようだった。
台湾のサイクリストが日本に来られている方法をお尋ねしたところ、個人での旅行とサイクルツアーを開催する会社に申し込む2つの形があり、SYB昇陽自転車は日本でサイクルツアーを開催されておりそのスタンスでお話を聞いた。昨日一緒に走った若い女性が日本各地のサイクルイベントにエントリーしていた話を聞いて、よく単独で行けるものだと思っていたら、こちらのツアーで利用された方で女性の参加者が多いようだった。
ツアーは個人旅行の面倒なリスクを無くすため、ガイド・通訳・メカニックの帯同、それに女性をサポートするため女性の担当者までつけているそうだ。このような多くの経費が必要なことから受け入れにどれだけ協力できるか、そして最も肝心なのがビジネスに繋がることが可能か、日本の大会へのツアーは利益がないのでこれをいかにしていくかが今後の課題と言われていた。
すでに日本各地で展開されているサイクルイベントを選択する理由と、台湾のサイクリストのニーズなど貴重な情報をお聞きすることができた。
台湾の大切な習慣ともいうべき土産物の交換。
サイクルスポーツを提供する成長著しい商社という印象だった。
上写真左端が娘婿さんで九州に詳しいと思っていたら現地調査を兼ねて単独で九州1週の自転車旅をされていた。
昼食は若い人たちで賑やかな小籠包専門店へ、徐さんからはタピオカティーをいただいた。
高雄市に戻りゴルフクラブや複合カーボンそれに自転車のカーボンフレームやフォークを製造するアドバンスグループを訪問、こちらはマスク着用。
自社フレームブランドとしてDIZOを展開しOEMではLOOKのフレームを製造。
もうひとつのOEMはBianchi。
こちらでも土産物の交換、訪問する際の必須のマナー。
DIZOのカーボンフレームのE-bike。
自社のフレームにオリジナルの塗装をした完成車の納品も可能、偶然だったが天草からレンタサイクル用の完成車を受注されフレームを見せていただいた。私たちが試乗したものと同じタイプのものでやがて納品されるようだ。興味のある方はどんな乗り心地か天草を訪ねるのも面白いだろう。
T1100GカーボンフレームやLOOKの製造ラインを見学した。カーボンフレームの製造は直線や平らなところ以外が多く熟練した細やかな作業を目の当たりにした。
有名ブランドと同じクオリティのDIZOフレームはコスパに優れる。若い開発チームのみなさんの挑戦が世界一の自転車産業を支えている。
最後の夜は楊理事長をはじめとする高雄市国際自転車観光促進協会のみなさん手作りの夕食会を龍虎塔近くの古民家村で催していただきリノベーションされた部屋に宿泊した。
大きな屋敷の中庭に食事が用意され協会の方々が鍋や食材を持ち寄り火鍋が用意されていく。
中庭を取り囲む建物が客室となり、ベッド、トイレ、シャワー、冷蔵庫、エアコンが設備され快適に宿泊することができた。
火鍋の材料に前菜料理、伝統的なお菓子や餅、フルーツがテーブルいっぱいに並ぶ。
ここでも土産物の交換。
メンバーのフルーツ農家さんが持ってこられたグァバ。これも甘すぎず素朴な味と食感が私たちにはぴったりのフルーツだった。
徐さんにはお母さん手作りの伝統料理の大根餅を持ってきていただいた。他にも初めての食べ物ばかりで台湾家庭料理の歴史を感じることができた。もてなしていただいたみなさんには本当に感謝の言葉しかなかった。4日目終了。
2月4日最終日の朝食は、ダムのような曲線の団地が集まった一角にある豆漿の人気店「寛來順」へ案内してもらった。
地元定番の朝食は、少しだけ酸味を感じるそぼろ豆腐のような豆漿。優しい味で底にはザーサイの触感と塩味が絶妙なコントラストになっている。これに揚げパンを浸して、肉やニラの饅頭を交互に食べると、これぞ王道の台湾の朝ごはんだった。店の前に並べられたテーブルで食べていると、次々と訪れる客やスクーター通勤の人たちの風景は朝の台湾を五感で感じることができた。
朝食後は古民家に戻り郭オーナーの案内で周辺を散策。
今も使われている日本統治時代の手押しポンプなど案内してもらった。
定番の観光スポット龍虎塔
最後に楊理事長のサイクルショップを訪問するとお揃いのジャージを頂戴した。
プレゼンで使われたララさんとペニーさんのトークの動画は何とショップの3階で収録されていた。ここまで理事長にお世話になっていたとは何度も言うが感動の言葉しか思い浮かばなかった。
楊理事長と徐理事には空港まで送ってもらった。この5日間ずっと案内と送迎、それに夕食までもお付き合いいただいた。ありがとうございました。
今回の訪問の感想として、プレゼンや夕食会、サイクリングで一緒に走った人は阿蘇に行きたい人が多かった。私たちも必ずもう一度高雄や台南を走りたいと思っている。それは単に「私たちだけ」の交流ではなく、体験した台湾ライドの魅力を伝えて、「阿蘇を大好きな日本のサイクリスト」と一緒に台湾のサイクリストを迎えて相互交流を図ることも、互いに恩恵を受ける継続的なサイクルツーリズムに繋がるのではないだろうか。自転車乗りだからこそ連れていきたい、見せてあげたいところがある。食べてもらいたい、飲んでもらいたいものがある。限られた滞在期間のなか、本人の希望を満たし、地図も時計も見ないで効率的に案内してもらうことができるのだ。このような阿蘇をキーワードにした台湾と阿蘇を好きな人との交流を今後の課題としたい。
最後に受け入れていただいた高雄市国際自転車観光促進協会の方々、ファムトリップでお世話になったララさん、黄さん、ペニーさん、そして朱さん、協力していただいた企業や参加者のみなさんに心より感謝を申し上げたい。また、5日間お世話になりっぱなしの楊理事長、徐理事は、私たちが考えたことを必ず成功させるという心意気には感動するしかなかった。それは我々3人の思いの一歩先を読み取った徹底したもてなしだった。これこそが互いの気持ちを理解し合える自転車乗りの特権ではないだろうか。言葉は通じなくとも気持ちが通じる人の案内で自転車王国台湾を走ること、それは心の浮き立つ自転車の魅力である友人を見つけたことであった。
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