コルナゴ部長こと中尾公一さんより阿蘇の野焼きについての記事をいただきましたのでご紹介いたします。
22日の「阿蘇満喫モニターライド」では、真っ黒になった草原を見ながら走れるかもしれませんね。(詳細はコチラ)
阿蘇の野焼きは、草原を焼くことによってダニなど人畜に有害な虫を駆除し、牛馬の飼料となる新しい草を育てるために行われています。独特な草原の美しさも地域住民が危険をともないながら千年の歴史ある野焼きによって今も保たれています。このように阿蘇に住む人々にとって野焼きは自然との共生であり、春を告げる風物詩でもありますが、農業の変化や農業従事者の減少、それに高齢化により現在はボランティアの方が参加されることによって行われています。
以前、狩尾峠、ラピュタの野焼きに参加したことがあります。
100台くらいの軽トラックがコンボイのように隊をなして移動し、午前中はミルクロード北側を焼いて午後からラピュタの道を下り長寿ヶ丘公苑の上から一斉に火を入れました。轟々と渦を巻いて立ち上る炎は、離れていても顔が熱くなり鼻の中は煤で真っ黒になりました。山の斜面が燃えると落石があり、大声で「逃げろ!」と呼び合う声や、急に変わる風向きによって焼ける方向も変わり長年の経験者の指示が飛び交う緊張する場面もありました。そんな異様な興奮で終わった野焼きは、祭りのあとの脱力感というか、抜け殻のような気分になったことを今でも鮮明に記憶しています。
今年の野焼きは3月1日が雨天で、8日・15日も延期になり、20日(金)に阿蘇山麓一帯・米塚周辺、阿蘇北外輪山一帯・大観峰周辺、21日(土)に草千里で行われる予定です。野焼き区間の道路はそれぞれの時間帯に全面通行止めとなりますので、見学に来られる方は阿蘇市ホームページのPDFファイルを確認されてお越しください。また、雨天や強風、もしくは草が乾いていない場合は、延期されますのでこちらも阿蘇市ホームページの情報をご覧ください。
野焼きは見物する側にとってもたいへん危険なため十分に注意されるとともに、原野への立ち入りや路上駐車は絶対にしないよう協力をお願いします。広範囲に燃えかすや灰が舞いますのでこちらも注意してください。
阿蘇の草原景観は九州随一の観光資源であるとともに、九州の水がめであり6本の1級河川である筑後川・菊池川・白川・緑川・大野川・五ヶ瀬川の源流域にあたり、約500万人もの人々の暮らしと多くの産業活動を支えています。環境省発行「いざ草原へ」にはこの草原を守る取り組みとして3つ紹介されています。第1に草原の利用を増やすため阿蘇に牛が増えること、次に草原に親しんでその価値を知ってもらうこと、最後に野焼き作業の人手不足を補うボランティア活動や草原を守る取り組みへ支援するための募金にあるとされています。
1300年前に書かれた「日本書紀」には、すでに遠くまで見渡せるほど広い草原があったと書かれています。1100年前の記録から草原に馬が放牧され阿蘇は優れた馬の産地として都まで知られていたことがわかっており、1000年以上も前から阿蘇の草原で放牧が行われ野焼きが繰り返されていました。このような歴史ある野焼きを機会に、是非みなさんに温泉や食事など阿蘇の恵みを五感で楽しんで真っ黒な草原を目の当たりにされるならと思います。
阿蘇市ホームページ「野焼き」の日程について
http://www.city.aso.kumamoto.jp/?s=%E9%87%8E%E7%84%BC%E3%81%8D
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