コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「ぐるっと阿蘇を走るZEKKEI輪行ライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
10月4日に行われた「阿蘇満喫ライド」の様子をお届けします。

10月最初の阿蘇満喫モニターライドは、箱石峠を上って南阿蘇を走り、最後は立野駅から阿蘇駅までJR豊肥線による輪行を加えたコースを企画した。輪行の目的は、200m近い高低差を克服するため、列車の進行方向を2回変える「3段式スイッチバック」の体験と、豊肥線の列車に乗らないと見えない新阿蘇大橋付近の豪快な眺めである。それと輪行をあまりしない人は、輪行による遠征の魅力を知る体験としても価値があるのではないかと思った。ぐるっと阿蘇を走る今回のZEKKEI輪行ライドは、箱石峠を上る山岳ルートと、南阿蘇のフラットなルートに、車窓からの眺めという初心者から上級者まで楽しめる変化に富んだ実走60kmのレポートだ。

9時に道の駅阿蘇に併設されたトイレの建物前のサイクルラックに集合、輪行袋はコンパクトなものはボトルゲージやサドルの下に括り付け、大きめの物はリュックに入れての走行となった。コロナ渦により募集は通常の半分の10名のところ、急なキャンセルもあり6名の参加者を下城さんと井上君と私の3人で案内した。

国道57号の北側迂回ルートと、現国道57号が開通したこともあり、現国道に迂回道ときたら旧道の57号線を走ろうと、飛び入りで参加の軽木さんに箱石峠の上り口まで案内してもらった。

この突き当りから箱石峠への上りになる。

265号で箱石峠を目指す。上り坂は得意な人、苦手の人で差が出るので、それぞれ自由に上って早く峠に着いた人は待ってもらうか、折り返して2回上って調整してもらった。

箱石峠から左折し少し上ったところにあるのが町古閑牧野展望スポットだ。

根子岳と高岳が一望できて、眼下に広がる牧野と、上ってきた265号が見下ろせる壮大な景観が楽しめる。また、このライドでは参加者のみなさんに協力してもらい途中で清掃活動を行っており今回はこちらで行った。

高森町到着、ここでは阿蘇の酒で代表的な「れいざん」の山村酒造

高森湧水トンネル到着、今回初めて尋ねてみた。

立野駅から高森町を結ぶ南阿蘇鉄道が、旧国鉄高森線の昭和48年に高千穂線と結ぼうと計画されたが、トンネル工事で大量の出水に見舞われて中断となった。現在は毎分32トンの湧水量の高森町の貴重な水源地になりこのような観光施設になった。

暗闇に光る青いLEDライト、トンネル中央を流れる井出のような湧水、

二重峠トンネルライドで体験したトンネル内の涼しさと同じくウインドブレーカーは必須。

次は南阿蘇鉄道の見晴台駅へ

南阿蘇鉄道は熊本地震により高森駅から中松駅までの1.7kmの区間を普通列車は平日3便、土日祭日などは普通列車が1便とトロッコ列車が4便運行しており、中松駅から立野駅までの10.6kmは2023年に開通の予定。

今回この駅に立ち寄った理由がこれ。
「午後の紅茶」のCMで上白石萌歌さんが立っていた駅。上白石さんはアニメ「君の名は」のヒロイン役の声優の上白石萌音さんの妹。駅舎には1台の自販機があり、その商品は全部が午後の紅茶。

ほら!

南阿蘇鉄道は面白い。
高森駅では11月21日に県内6体目となるフランキー像の除幕式が開催される。

南阿蘇らしい車の少ない道を選んで

南阿蘇らしい井出沿いの道

南阿蘇らしい田んぼの道

稲刈り真っ最中の軽トラの道

昼食は今回もパンダイゴへ、9名が待たずにサクッとそれぞれの量を補給できるのはパン屋でのイートイン。今回は特に列車の時間があるので時間が限られる。

二重峠トンネルライドで使われたパイプで組んだサイクルラックは、希望される方は取りに来ればもらうことができた。パンダイゴさんもこれを機会にサイクルラックを置かれた。これがあると自転車乗りウェルカムの目印にもなるので安心して入店できる。

崩壊した阿蘇大橋の前から左に行くと、新阿蘇大橋付近が一望できる橋があるが、最近通行止めになったので、まどか食堂の前から赤水線までの3kmの緩やかな上り区間をそれぞれの力で走るように案内、不完全燃焼で帰ってもらってはこちらの意にも沿わないので、2、3箇所は全力走行区間を取り入れている。

阿蘇登山道の赤水線から左折したらすぐに前日に開通した現国道57号だ。当然ながら初走行で道路状況で展望所など不明だがゆっくり下ってみた。私たちもだが物見雄山により交通量は多い。阿蘇大橋の崩壊したところが展望できるようになっていたが、まだ工事中らしく立ち入ることはできなかった。

現国道57号から新阿蘇大橋付近の眺め

新阿蘇大橋と現国道57号の接続部

現国道57号を平井の前の信号から左折して建設中の立野ダムの展望スポットへ
ここから立野駅は300mくらい

以前、バンバンさんと来た時の写真だが、こういうのも用意されている。

立野駅到着、

ここは無人駅だが駅の前に明治40年から創業されているニコニコ饅頭は人気の店

以前は食堂もされていたが地震以降は饅頭のイートインのみ

こちらに来られた際には是非

高森駅まではこの代行バスが運行している。

輪行の準備ができたら仮設の通路を通って構内へ移動、

右が肥後大津・熊本駅方面、左が阿蘇・大分方面、乗車するのは普通列車だと1両編成もあり、輪行袋は場所を取るので15時48分発の大分行きの特急にした。

切符の自動販売機は釣り銭切れで380円の乗車券と310円の特急券を買うことはできず下車する阿蘇駅で清算することになった。

列車が来るまでのまったりとした時間も輪行ならでは

九州横断特急3号が来た。

なかなかの緊張感、もし乗ることができなければ阿蘇駅まで15km実走するだけ

乗客は結構多かった。15時11分の普通列車が2両編成で空席が多くこちらが良かったかも知れない。輪行袋の置き場所を車掌さんに尋ねて発車した。ここからいきなりのスイッチバックで阿蘇方面とは逆方向に上る。

立野ダムの工事現場

いよいよ新阿蘇大橋が見えてきた。

現国道57号と新阿蘇大橋が交差する箇所

豊肥線は現国道57号の上を通るので、こちらからだと新阿蘇大橋付近が一望できる。

左側の橋が最初に眺める予定だったところで、下の道が現国道57号の眺めで、これが豊肥線からの新阿蘇大橋付近の眺めだ。この3箇所から眺めるのが今回の目的だった。

ここが阿蘇大橋の崩壊したところだ

展望所のようになっている。

阿蘇大橋を過ぎるとあとは国道57号沿いの景色だったり

外輪山の景色が見えてくる

運転士さんの声を出しての指差し確認は確実性を高める。自転車遠征の際にも忘れ物をしないようにこれは必要。

当時のまま残る崩壊して谷底に落ちた阿蘇大橋、その600m下流の阿蘇谷から流れる黒川と、南郷谷から流れる白川の合流する深くえぐれた谷底に架けられた巨大な新阿蘇大橋の対比、列車に乗るのは3回目だがこの景観にはまたもや圧倒された。熊本地震の強烈な破壊力と、それを4年半に渡り修復する人の力を、列車の車窓からスローモーションの動画のように見ることができるのだ。

その後は田園風景の中を警笛を鳴らしながら列車は進み阿蘇駅に到着した。輪行の前に走ったことは昨日のことのように思える濃縮した7時間のライドだった。最後が列車なのでゴールする時間が決まっておりその後の展開もとりやすく、阿蘇ライドのひとつのプランとしてお勧めではないかと思う。ただし、輪行するため人数は制限され、普通列車の1両編成の時は2名までだろう。2両だったら小グループでも大丈夫かもしれないが、普通列車は古くて窓が黄ばんで景色の妨げになるが1本前の15時11分発の列車は新しかった。よって「あそボーイ」は人気があるのでこれを外した特急か新しい普通列車になるだろう。阿蘇らしい山岳コースと車が少ないフラットな田舎道、そしてプチ輪行旅の3つの楽しみを是非みなさんも体験してみてはいかがだろうか。

ぐるっと阿蘇を走るZEKKEI輪行ライド

https://ridewithgps.com/routes/34321246

 

☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆

 

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