コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「ASO二重峠トンネルライド2020」

コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
今回は9月27日に開催された「ASO二重峠トンネルライド2020」の様子をお届けします。

2016年の熊本地震で被災し、阿蘇大橋付近で通行ができなくなった国道57号により、二重峠をトンネルで掘削し、大津町引水から阿蘇市赤水を結ぶ自動車専用道「国道57号北側復旧ルート」約13キロと、「国道57号の現道部」2キロが10月3日に開通し、阿蘇の観光復興を強く後押しすることになりそうだ。
8月から全線で運行再開したJR豊肥線に続いて、熊本市と阿蘇市方面を結ぶ交通アクセスが、震災以降の迂回道となってよく渋滞していたミルクロードより約33分、現道と比べても約14分、それぞれ短縮されるという。

国道57号北側復旧ルートの開通前の9月27日、この自動車専用道路をウォーキングとサイクリングで1日だけ体験するイベントが開催された。道の駅阿蘇の応援で阿蘇満喫ライドを毎月2回案内している私たちメンバーは、この大会に参加予定だった台湾高雄の方、沖縄の方のそれぞれのチームジャージを着て、40数名のボランティアスタッフとして参加した。

前日はこの大会に九州各県から参加するため前泊する方が多かったので、阿蘇満喫ライドを開催し夜はBBQで交流会を開催した。当日の朝は、宿泊したゲストハウスのお母さんから特別に朝食を用意してもらい、自家栽培の新米のご飯をいただいた。その美味しさたるや、みなさん2杯3杯とお代わりされ、日常食べるご飯による非日常的体験となった。やはりシンプルな味こそ感動を与えるのだとつくづく思った。

今回は約40キロの大会に500名を募集されたら数日で完売したそうだ。コロナの影響でサイクルイベントのほとんどが中止されたので貴重な大会だったのだろう。主催したのは阿蘇サイクルツーリズム学校コギダス、協力が阿蘇市、ASO田園空間博物館、熊本県サイクリング協会である。他にも阿蘇市の警察車両の多くが警備巡回されていた。参加費は1500円と格安で会場となる阿蘇ふれあい水辺公園には、阿蘇マルシェが開かれ800円分の利用券も含まれていた。

ライドの先頭を走るのは井上夫妻、スタートまでは受け付けをされていた。

サイクリングの写真がペイントされた阿蘇市のバンの前で受付の手伝いをした。

湧水地の役犬原方面にスタートして途中から農免道路を進む。
好天に包まれて懐かしい友との出会い、涼しい風、車も少ない、絶好のサイクリング日和となった。

数カ所の信号待ちもこの笑顔

私が担当する立哨は、赤水交差点の手前を左折する地点で、その先から交通量の多い国道57号に合流するので渋滞してしまう。国道へ誘導するのは大ベテランでレジェンドの福島雄二さん。大きな声で的確に案内されていた。渋滞の原因はこの曲がり角から少し上り坂になっており、一旦止まって走り出す際に重いギアのままだと進まない、もしくはゆっくりとしか走れないことも原因だったようだ。曲がり角の手前で渋滞しているので一旦止まることは言っていたが、上り坂を発信するのでギアを軽くしておくこと、これを伝えるべきだった。最後の方の通過を確認したら走行者を確認しながら実走した。

ボランティアスタッフとしての参加だったので、写真はあまり撮れず、大分の岩崎さんや熊本の田尻さんが撮影されたものを使用させていただいた。
赤水の国道57号から北側復旧ルートを入る。試走の際に自動車専用道なので防護柵は低く高架道なので風も強いため要注意とスタート前に案内されたようだ。

「一度走ればお友達」、サイクリストの合言葉通り、前日一緒に走った満喫ライド参加者はみなさん一緒に走られていた。


二重峠トンネルが見えてきた。正面が本坑、全庁3659m、片側一車線で中央にはコンクリートで仕切られている。右側になるのは避難抗で200mごとに連絡通路が設けられている。

トンネルに入ると試走の時と同じように涼しい。最初の900mくらいは1.5%の上りになり参加者の歓声がこだましていた。

その先から4%の下りになり気温もぐっと下がる。

みなさん素晴らしい体験だったことだろう。

トンネルを抜けたら折り返す。危険個所と思われていたが、スタッフの方が的確は指示をされていた。

これが避難抗、普通の大きさのように見えるが、二重峠トンネルの場合、早期開通を目指したため、通常の工事で使わない25トントラックが入るようにしたため、全国でも珍しい規模の避難抗になったという。

帰りは4%の上りをちょっと頑張った。
試走の際には閉鎖的な空間を感じていたが、人が多いのでとても賑やかなトンネルライドだった。

コロナ渦の中、半年振りにお会いするたくさんの方から声を掛けていただいた。

それぞれ嗜好を凝らして楽しまれたようだった。

トンネルを抜けた先から交通渋滞を避けるため5名ずつ間隔をあけてスタートした。

そのために担当の方は声が枯れての案内、ご苦労様でした。

長崎のシゲルさん、最初で最後のスポットで撮影

事故もなく最後の方がゴールして大会が終了し、その後ボランティアスタッフは熊本県サイクリング協会理事長の解散式で役目を終えた。コロナ渦の中、通常の大会開催に比べると初めての施策も多かったと思うが、それを乗り越えた結果、500名の参加者は大満足で強烈な阿蘇ライドのインパクトを与えたのではないだろうか。

今回の大会の狙いは、九州を横断し熊本市と阿蘇を結ぶ大動脈の開通により、サイクリストに対して阿蘇ライドのモニター体験の場を設けて、今後に繋げていきたいという復興イベントだったのではなかったかと思うが、参加者のみなさんと接して大成功ではなかったかと思う。このような大きなサイクルイベントの予定はしばらくないようだが、道の駅で毎月2回開催する「阿蘇満喫ライド」は、10名程度のサイクルイベントではあるが、新しい生活様式のもと、変わらず継続していきたいと思っている。

最後に阿蘇満喫ライドにいつも参加される田尻雅さんと途中から一緒に走って動画にしてくれた。
自転車で一度だけの走ることができた国道57号北側復旧ルートの記憶として感謝したい。

 

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