コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
13日にも野焼き体験イベントが開催されますので、チェックしてみてくださいね。
https://asotan.com/event/
町古閑牧野で野焼きの体験イベントが開催されたので参加してきた。
主催したのは町古閑牧野で働く19歳のショウ君こと釜崎笙君と町古閑牧野の市原啓吉組合長さんで、安全確保のために耐火服にヘルメット姿の野焼きボランティアの皆さん10名も参加された。このような野焼きによって草原を守る人たちとの交流と、本格的な野焼きを安全かつ千年の歴史を再現する場に立ち会える貴重な体験となった。
この日に焼かれた山は縦500m×横100mくらいで、火を付けて山全体を一気に焼いてしまうのでなく、山の頂上に輪地切りという防火帯があり、最初に南側の山の斜面を風向きに従い東側から焼き、次に輪地切りによって燃え残った北側に移動して区切りながら焼いて、極力延焼を防ぐというものだった。それでも突風や火の勢いによりと飛んだ火を消すため、野焼きボランティアの方が火消し棒や背中に水を背負ったシューターによる人海戦術も間近に見ることができた。
地元でもなかなか体験することが出来ない野焼きに参加された20名の皆さんは、小さな子供連れから若いカップル、単独参加の女性の方など様々だった。
防護姿で話しかけられてやっとわかった阿蘇満喫ライドにもよく参加される女性のみなさんも。
安全管理について話されたのは、テンガロンハットがお馴染みの市原組合長とサイクリングの時とは違う農作業服に長靴のショウ君。次世代に伝えるため、阿蘇郡市の小・中学生に草原環境の現状と草原維持活動を実際に体験させ、草原環境保全への意識を高めさせる事業を国立阿蘇青少年交流の家が毎年主催されている。その講師を務めるのも50歳の年齢差によるこの二人である。
最初の体験は草原に火を入れるための松明(たいまつ)作りから始まった。草原のカヤ(草)を10本くらい束ねて藁(わら)で3カ所縛ると昔ながらの松明が完成する。
班分けされた参加者全員で野焼きボランティアさんからも教えてもらいそれぞれの松明を作った。
強く縛り過ぎると藁が切れ中々難しい。ひとつ作るのに1分ほどかかったが市原組合長は10秒ほどの早業だった。
続いて延焼を食い止める火消し棒の使い方の説明を受ける。
火入れ体験は自分の作った松明で1~2m置きに草原に火を付けていく。
しかし、火は怖い
これも順番に全員体験する。
火を付けると一気に燃え広がる。足早に火を付けていかないと熱くて顔を覆うほど。これで火の勢いの速さを知ることになった。
「もう少し早く・・・」
「火から離れて・・・」と、背後にショウ君たちの指示により危険はない。
ショウ君の後ろには火消し棒やシューターを背負った野焼きボランティアさんが見守る。
火の勢いが高まると周辺に熱風が巻き上がり、それにより火の勢いは恐ろしいほど早くなる。
熱い強風が厳しくなると渦巻のようになり、煤と煙が目を襲い、口、耳、鼻に要所なく煤が飛んでくる。本番の野焼きでは怪我や時に亡くなる人もいる。これが野焼きの恐ろしさ、身を持って体験してよく分かった。(最後の動画参照)
町古閑牧野での野焼き体験は、市原組合長の構想の下、ショウ君が立ち上げた草原でのサイクリングやトレッキングツアーを開催する「あそたんガイドツアーズ」によって企画運営されていた。経験豊かな牧野組合長と観光草原ガイドを兼業する若き牧野組合員によって、草原で営まれてきた人為的活動と草原環境との関係を的確に把握することが出来るものだった。今回の交流により私たちにできることは、輪地切りや野焼き作業のボランティア活動だけではなく、草原に親しむというすべての人に伝わる体験でもあった。
2回目の野焼き体験はオプションに草原ライドを加えて3月6日(土)の予定だったが天候により延期され3月13日(土)に開催される。6日にキャンセルされた人数分を追加募集されるので参加されたい方は下記のサイトへどうぞ。
町古閑牧野の野焼き
☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆
*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――
道路情報や店舗情報など道の駅阿蘇Facebook、道の駅阿蘇ホームページでもお知らせしておりますのでご活用下さい。
道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
TEL:0967-35-5077
阿蘇市内の地図はコチラから
道の駅阿蘇は、9時~18時まで営業中。
「道の駅阿蘇ネットショップ」で阿蘇の特産品絶賛販売中です!
*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――