コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「真夏の阿蘇満喫モニターライド」です

コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「真夏の阿蘇満喫モニターライド」が届きました。
快晴の下開催されたライドは、阿蘇の山と、草原の風景に癒されるレポートとなっています。ぜひご覧ください☆彡

3ヵ月振りになる阿蘇満喫モニターライドを7月25日に開催しました。

参加された熊本、福岡、佐賀、大分からお越しの12名のみなさんを、下城さんと井上夫妻と私の4名で案内しました。初めての方もいらっしゃいましたが、半年から1年振りに再会にする懐かしい方もいらしてコロナ禍の中、自転車に乗る機会が少ないためか、ふくよかになった方が多いように感じました。
コースは猛暑を想定して峠超えは日陰が多い小嵐山と日ノ尾峠にしました。小嵐山から絶景の阿蘇谷を眺めながらミルクロードを走り、クルマが少なくなった二重の峠を下って新阿蘇大橋の横を通り、南郷谷では南阿蘇鉄道の駅舎に立ち寄ったりしながら車の少ない道を選んで、高森から日ノ尾峠を越えて帰ってくる距離90km、獲得標高1500mの真夏の阿蘇を楽しむライドを用意しました。

この日は風が強く、向かい風には苦労しましたが、暑さやアスファルトの照り返しは感じませんでした。阿蘇は平地でも標高400~500mはありますので、熊本市内と比べても3度程度気温は低く、最初の峠道になる小嵐山では24度と快適、ヒグラシの鳴き声も清涼感を与えてくれました。また、上り始めてミルクロードに出るまでの7.2kmは、車やバイクがいない貸し切りの贅沢さも阿蘇を自転車で走る魅力です。

大観峰の手前の立ち入り禁止になっていた扇谷展望所が、土日祝のみ10時から16時まで開放(雨天なし)されています。以前は車やバイクを突端まで乗り入れる人が多く、危険ということから所有する小倉・西小倉区により封鎖されていました。ところが今年6月頃から地区の方のキッチンカーが営業を兼ねて管理されることで曜日と時間を限定して立ち入りが可能になりました。自転車はこの駐車スペースの邪魔にならないところに置き眺めのいい突端まで歩いて行くことができます。

このアプローチがたまりません。

正面に阿蘇五岳

右側に大観峰

扇谷展望所と大観峰の鞍部にあるのが斗折蛇行することから「蛇の道」と呼ばれている阿蘇谷とミルクロードを結ぶ激坂の農道です。以前は通行出来ましたが現在は通行禁止になっています。

扇谷展望所は、阿蘇らしい雄大な景色を喧騒もなく、爽やかな風とともに満喫できる自転車乗りの方に紹介したかったところです。往々にして本来そこにはない木を植えたり、雰囲気を損なう人工物を配置したり横並び意識によるスポットになりがちですが、ここは時空を超え、阿蘇山誕生の物語を想像することができます。ミルクロードからキッチンカーが見えたら入ることができますので、是非訪ねてみてください。

ミルクロード沿いのこの看板が目印です。
この後、気持ちのいい追い風でミルクロードを走り、かぶと岩展望所で休憩して二重の峠を下ります。途中にある大きなアンテナが目印の鞍岳無線中継所から車帰の4差路までの区間は下り坂が連続し、急激な角度のヘアピンカーブが多いので、気持ちを整え、間隔を空け、風に煽られないよう減速してダウンヒルします。

二重の峠展望所の先の曲がり角にある水場「牛王の水(ごおうのみず)」。1772年ですから、江戸時代に編纂された「肥後國誌」にここの記録がありますので古くからある湧水です。
一説には「護法の水」とも言われていたようです。
この先を下ると右カーブのところが砕石場の入口のため小石が多いので要注意です。

二重の峠を下って57号を渡ってすぐに「パンク!」の声。戻ると星さんのスペシャライズドのE-Bikeでした。見た目は普通のロードバイクですが、240ワットのアシストと最長130km走行可能な内臓バッテリーには驚きです。タイヤは28Cとグラベルでも余裕サイズですが、パンクしたチューブは20―28C用で私の24Cのタイヤに装着しているチューブ(18-26C)の肉厚1.2mmより薄い感じでした。星さんにはE-Bike にタイヤやチューブの軽量化は必要ないので28-35Cなどより丈夫なチューブをお勧めしました。

それにしても上り坂も向かい風もグイグイ進むE-Bike、今回のようなグループ走行で足を揃えさせてくれます。一緒に走っていても全く違和感なく重さも13k台と持ち運びに問題ありません。加えて価格もスペックを考えるとお手頃以上でしょう。

南阿蘇村黒川の東海大学農学部(阿蘇キャンパス)の前を通り、熊本地震の前には約800人の若者が暮らす「学生村」と呼ばれていた地区を案内しました。ここには70軒ほどあった下宿のほとんどが倒壊しました。
美しく舗装された道を抜けると南阿蘇大橋に到着、立野峡谷と新阿蘇大橋、橋脚にある立野溶岩の桂状節理を眺めます。ここからだと昨年開通した国道57号線や豊肥本線の列車、現在工事中の長陽大橋も見ることができます。混雑して自転車の置き場もなく、ビンディングシューズで階段を上り下りする新阿蘇大橋の展望所より自転車乗りにはこちらがお勧めです。

新阿蘇大橋から4km走って南阿蘇の水と天然酵母仕込みのパンが楽しめる「パンダイゴ」でランチです。

この人数でも、待つことも、他の来店者を気にすることもなく、テラス席や庭の芝生で美味しいパンを楽しむことができます。それにご主人はサイクリストに優しく氷水をピッチャーで出してくれます。冷たい南阿蘇の名水をボトルに補給することも出来ますので、この時期稀少なエイドポイントとも言えます。

ここから農道をのんびり走って南阿蘇鉄道沿いの田園風景を楽しみます。そして、車が少ないところ極めると、こうなります。

自転車遊びに真っ直ぐな気持ちは道を創ります。

見晴台駅に着くと県外ナンバーの車が数台停まっておりトロッコ列車を見に来られていました。私たちもホームで混ぜてもらい普段は誰もいない無人駅が一気に賑やかになりました。

トロッコ列車が着くとガイドを兼ねた南阿蘇鉄道のスタッフさんがおもしろおかしく説明されます。もちろん午後の紅茶、上白石萌歌さんの立っていたところで話されます。

平均年齢55歳の男性サイクリストチームですが、写真や動画を撮りトロッコ列車のお客さんに笑顔で応え手を振って見送ります。知らないうちにトロッコ列車の乗客を盛り上げることができて全員大満足です。そして最後の難関の日ノ尾峠を目指します。

立派になった日ノ尾峠の上り口。車はほとんど通らず今後どのようになるのか不明ですが自転車乗りには有難い道になります。

この日は放牧の牛は道沿いにはいなく根子岳の麓に集まっていたようです。峠を下ると道路が崩れているところが1カ所あるので要注意です。7月29日に東海大学の生徒さんが、この付近に昭和30年代まであった集落、日ノ尾村の跡をE-Bikeで見学したいとのことで私と下城さんで案内することになり道を捜すためゆっくり下ることにしました。

村跡に続く道を見つけたので自転車を道端に置き歩いて確認しに行きました。途中「パーン」と大きな音がしたと数名の方が言われていましたが、やはり戻ってみるとパンクしていました。このことについて最後に補足します。

真夏ですから見晴らしのいい峠道は暑いので樹々に覆われた日ノ尾峠はおすすめです。心地よく走れてゴールした後も身体の消耗はありませんでした。久し振りにみなさんと走って実に楽しい1日になりました。やはりグループでのサイクリングは最高でした。

 

8月の1回目のライドを8日(日)の今年大分に誕生したプロサイクルチームSparkle Oita Racing TeamのJCLホーム戦となる「コーユーレンティアオートポリス ロードレース」に応援を兼ねてこのライドを開催する予定です。私と井上夫妻が午前中の4時間耐久ホビーレースにエントリーしますので、下城さんの案内で道の駅阿蘇からオートポリスまでの往復のライドと12時30分から14時00分までのプロレースの観戦になります。2回目は22日(日)、3回目は29日(日)に開催しようと思っています。詳細が決まったら道の駅阿蘇のサイトで紹介しますのでどうぞよろしくお願いします。

今回のライドではパンク2名とギアがロー側に変速できなくなるトラブルの方が1名ありました。パンクは2件ともリム打ちでも異物が刺さっていたわけでもなく原因不明でギアトラブルはシフトワイヤーの劣化のようでした。

 

ギアトラブルは後半だったのが幸いしましたが、道路状況に応じてギアチェンジができず一緒に走れない不快感は楽しみにしていた1日を台無しにすることでしょう。日ノ尾峠の下りでのパンクは脇道の確認のため一旦自転車から離れた際に、突然「パーン」と大音響とともに前輪のチューブが破裂しました。もしこれがそのまま下っていたら一気に空気が抜けた前輪ゆえに落車されていたかも知れませんし、後続の人が落車に巻き込まれる可能性もあったでしょう。

コロナ禍により、1年以上屋外で自転車に乗る機会が少なくなった方が、私を含め多いのではないかと思います。そこで、今後の本格的なライドに備えるためにも、サイクルショツプでの点検や消耗品を交換することも必要ではないかと思います。特にタイヤやチューブの確認は、目視だけでは異常を見つけにくいので、少しでも不安があれば安全を担保するためにも新品に替えることが今回のライドの教訓でした。次回も阿蘇の風景に魅了されるために。

 

☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆

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TEL:0967-35-5077

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