コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「インバウンド向け阿蘇草原モニターツアーと阿蘇くじゅうサイクルフェス24」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
今回は「インバウンド向け阿蘇草原モニターツアーと阿蘇くじゅうサイクルフェス24」についてです。
ご覧ください


環境省の取り組みによるインバウンド向け阿蘇草原モニターツアーを、道の駅阿蘇で開催しているスポーツバイクの試乗会「Demo Day in阿蘇」でお世話になっているザック・レイノルズさんと手塚よしこさんをモデルに実施されそのガイドをしたので紹介と、スパークルおおいたレーシングチームの「阿蘇くじゅうサイクルフェス’24」が、台風の影響を受けて予定していた長者原からチームの拠点である「COLORS_BIKE&CAFE」で開催されたので合わせて紹介しよう。

インバウンド向け阿蘇草原モニターツアーの目的は、現在行っている草原利用プログラムをインバウンド向けに磨き上げることにあり、ターゲットとするのは阿蘇の文化や自転車・トレッキングなどのアクティビティに興味ある今まで取り込めていない欧米人であり、体験後にザックさんと手塚さんのアンケートをいただき今後の取り組みに活用するというもので、お二人のアンケートが届いていたのでそれも合わせて紹介する。
道の駅阿蘇からE-バイクで坊中線の草原景観を眺めながらスタートした。
E-バイクについての意見として、操作に問題はなく初心者でも快適に乗ることはできるが、180cm以上の方に対応する大きなサイズが必要であることと、自転車に慣れていない方にはサドルカバーが必要ではないかということだった。サドルカバーは今までガイドした際に要望としてあったのですでに用意しているが、E-バイクについては、ツール・ド・九州 外国人観戦モニターツアーの際にもあったことだが、国内に流通しているE-バイクはMサイズまでなので今後の課題になる。

阿蘇火山博物館のレクチャーは、この日曇りで景色が見えなかったのでカルデラの地形や火口についてよく理解することができそうということだった。ただ詳しく知りたい方もいれば、そうでない方もいるので、集合時間を決めて早く見終わった人のために館内のカフェの案内もいいかも知れないという意見に、これにはなるほどと思った。

ランチはサイクリストに好評の南阿蘇の白水郷アートプレイスだった。当初は屋外でイートインが出来るイタリアッソの予定だったが雨予報もあって変更された。

料理は3つのランチメニュがあるので好きな物を選べるところがいいようだった。テラス席、ロケーション、料理の質も量も十分で、あとは食事制限やアレルギー対応ができるかという感想だった。

ランチのあとは雨天予報でコースを大幅に変更したため、南阿蘇から国道で帰ったので初心者にはトラック走行する道は向いていないということと、自転車で走ることできる歩道であってもE-MTBはハンドル幅が広く通行規制になるので、オンロードツアーを行う場合改善の余地があるとのことだった。

ザックさんのアンケートには、下城さんのローカル情報が面白くて、こんなガイドブックにないようなことも英語にして、インバウンドツアーに使えるとさらに満足度が高くなるのではと書かれて私も同感した。

2日目は草原保全活用センターから始まった。
ここで草原(牧野)の話を聞いてから牧野を走ると、その成り立ちや維持など理解できてとても良く、手塚さんは講師の方の知識、情熱、英語の対応、環境や文化の話がすごくよかったと書かれていた。こちらも動画を早く見終わった方のために火山博物館同様、時間を決めて目の前のAso Milk Factoryで合流もいいかも知れないということだった。

続いて阿蘇神社の裏手にある極楽寺で座禅と精進料理を体験してもらった。火山博物館、草原保全活用センターとともに極楽寺の体験は、雨対策に有効でこの日も北外輪山にある西小園牧野は雲に隠れて翌日に持ち越しになったので少し時間を多めに調整することになった。

座禅はお二人ともかなり満足されていた。手塚さんは正座が苦手だったが椅子座禅も出来るので外国人にも敷居が低い体験になるだろう。ザックさんからインバウンドのゲストのなかに、仏教に興味があって質問の多い方や、すでに詳しい方もいるので、ガイドはしっかり知識をつけて、分からないことがあっても住職さんの説明を通訳できるようにするといいでしょうと意見されていた。

ザックさんは、木の棒で「バシッ」と叩かれる「警策(きょうさく)」をお願いされた。
警策は罰を与えるためのものではなく、座禅中に眠気に負けたり、心が散漫になったりした者に対して、心身を覚醒させ集中力を高めるとともに、凝り固まった体に刺激を与え、心身をリセットするために使われている。よってこれについても事前に紹介した上で、希望される方は体験されるとより深い座禅になるのではないだろうか。

高評価だった住職のお母さまと奥さま手作りの精進料理。これに食前酒、スープ、ご飯、お味噌汁、そして黒米のおはぎがデザートになる。サービスされるのはお嬢さんという極楽寺のみなさんのもてなしになる。
感想は「こんなに美味しいものとは知らなかった、素晴らしい!」とお二人の言葉だったが、料理の説明がちょっと専門的なこともあったので通訳があればより理解できると述べられていた。

門前町の食べ歩きもアクセントとして高評価

2日目終了

雨天にて急きょ3日目に延期した西小園牧野での牧野ライド体験。
まずは石灰で靴とタイヤの消毒は、牧野を守るための知らないことが学べるので、英語で分かりやすくしてあげるより効果的と話されていた。

ここではザックさんの声を録音できるよう取材班にリクエストし、ザックさんにはNHKの「Cycle around Japan」に出演されているときのように英語で感想を話しながら走ってもらった。私の背後から聞こえる「生ザックトーク」は番組と同じで鳥肌ものだった。

牧野の次の林道コースは時間の都合で少しだけ案内した。

当初2日間の予定だったが、雨天のため急きょ3日目に牧野ライドを行なったが、私が午後から法事があったので午前中の限られた時間と、撮影スタッフも減ったためザックさんには多少物足らなかったかも知れないが、一応最低限の写真と動画は撮れたようだ。

ザックさんの意見として、草原+林道のコースでかなり満足できる商品が作れるでしょうとのこと。それと草原を走るとマウンテンのE-バイクの良さがわかりますと付け加えられた。インバウンド向けの牧野ライドの紹介は、ザックさんのバイクに取付けたカメラ映像と、臨場感溢れる生ザックトークでアピールできるのではないだろうか。後日拝見できるのを楽しみにしている。
続いてスパークルおおいたレーシングチームの「阿蘇くじゅうサイクルフェス’24」の紹介。
阿蘇くじゅうサイクルツーリズム推進実行委員会が主催するこのイベントは、チームが発足した2021年からスタートして今年4回目の開催を迎えている。阿蘇くじゅう国立公園をスパークルおおいたの選手と一緒にキャンプやサイクリングで楽しみ、地元シェフのアウトドアランチや選手たちがバリスタとなりオリジナル焙煎コーヒーのサービス、それにトークショーやチームグッズの抽選会など、スパークルおおいたレーシングチームと気軽に交流を深める2日間のイベントだ。
しかし、台風の影響を受けて予定していた長者原での開催は出来なかったので、チームの拠点である「COLORS_BIKE&CAFE」で開催され多くの参加者が直前の変更にも関わらず代替イベントに参加され、阿蘇くじゅうサイクルツーリズム推進実行委員会の方や、多くのスポンサーによるブース出展されてとても充実したイベントになっていた。

このイベントに恒例のMCの赤松大さんによる軽快なトークやツール・ド・九州での裏話などで楽しい時間になり、やがてこちらも恒例の「Uimuiのスペシャルランチ」の準備も整い、参加者一人一人によそおわれたスペシャルランチプレートと、選手たちがバリスタとなりスパークルオリジナル焙煎コーヒーがサービスされた。

作品のようなUimuiのスペシャルランチは食べる前に撮影タイムがある。これがあるからスパークルのイベントに毎回参加するという人もいるくらい人気がある。


いつものことながら感動のランチとなった。

食後にはこちらも恒例の道の駅阿蘇のパネトーネが各テーブルに配られた。

ランチの食材の仕入れやMCの方にも迷惑が掛かるため、事前振り込みの会費は有効に使われて参加者全員笑顔で満足されていた。このようなイベントを継続的に開催するためには、雨天でも返金しない取り組みは重要になってくる。
私たちガイドにおいても多少参加費を下げても雨天対策は大切なことであり、何も用意がないと収入ゼロになってしまい、結果的にガイドが育たない根源になってしまう。そのためにもインバウンド向け阿蘇草原モニターツアーで取り組まれた火山博物館、草原保全活用センターでのレクチャーが出来るよう努力が必要だ。無策はゼロ、学べば利益、12月5日に開催される道の駅阿蘇の牧野ガイドスキルアップ講座はそのために大切なことだ。

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道路情報や店舗情報など道の駅阿蘇Facebook道の駅阿蘇ホームページでもお知らせしておりますのでご活用下さい。

道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)

TEL0967-35-5077

HP:http://www.aso-denku.jp/

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