コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポート「小国郷グラベルライド」が届きました!!
2025(令和7)年最初のライドは阿蘇を飛び出し小国町を満喫されました。
滝あり、林道ありのグラベルライドは景色もライドも最高だったようです★
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ASOおぐに観光協会で観光事業に取り組む小国町地域おこし協力隊の上野幸紀君に「小国郷グラベルライド」をプロデュースしてもらい今年最初の阿蘇満喫ライドを開催した。
小国杉や多くの温泉で有名なこの地域は、ロードバイクのコースとしても面白いが、林道や山道の宝庫でもあり、2004年にはMTBの「JCFジャパン・シリーズ」や、2013年から始まり2019年に幕を閉じた走行距離約120Km、累積標高約3000mの悪路をロードタイプの自転車(当時グラベルバイクはなく太めのタイヤ等で対応)で走破する「九州 Heaven Ride」も開催されていた。いずれも1984年に廃線となった旧国鉄宮原線跡がコースの一部になっており、特にこのトンネルが際立った存在で今回も最後のハイライトになっていた。
では恒例のニューバイク紹介。
上野君はキャノンデール・スーパーX2020モデルのシクロクロスバイク
タイヤは33c・空気圧は2.5bar
ゲンカワさんはリドレー・カンゾ―A
タイヤ35c・空気圧フロント2.8bar・リア3.0bar、
トップチューブに貼られたお守りがカッコいい。
阿蘇神社の違い鷹の羽のシール。阿蘇神社で販売されているらしい。
本田さんはキャノンデール・スーパーシックスEVO
タイヤ45c・空気圧2.0bar
私の冬場の持ち物の少しばかり。トピークのフロントバッグに寒がりなので小さな袋に収納できるインナータイプのダウンジャケットが保険。あと携帯用電動ポンプに折り畳み式の老眼鏡(修理の際必須)、暑くなったときにグローブやインナーキャップ、ネックウォーマーを入れられるスペースを確保。
キャニオンのトップチューブバッグに補給食、レザインのツールボックスにメンテナンス用具。このバッグは防水のチャック式なので中の物が取りづらくマグネット式がおすすめ。
スタートは小国町役場にした。道の駅阿蘇から小国まで30km近くあり、現地での時間を充実するためグラベルライドは現地集合が必須。
スタートして400mで上りになった。冬場は身体が暖まるまで寒いので理にかなっている。
上り区間は500m、すぐに10%になり徐々に厳しい上りになる。
上野君プレゼンツ!
最大17.8%の坂には笑うしかない。
そうかと思うと、のんびりした川沿いの道
過去、こんな穏やかなところで落車した経験がある。轍の中央の通称「モヒカン」というらしいが、これが段差があると前輪が滑ってあっという間に落車するので要注意。
最高に気持ちのいい下りのグラベル、慣れた人は下りに入る前にタイヤの空気圧を落としてグリップを増すようにする。オンロードや上りになると走行を楽にするため空気圧を元に戻すのだが、ここが電動エアポンプの出番となる。
ワイズロードのネットサイトで買った携帯用電動ポンプがこれ。最大気圧は8.93barまでとなっているがここまで入れることはないので十分な性能。5.5barに設定した時、最大4本分入れる事が可能で充電速度も1分前後と優秀。空気を入れる時と爆音を発するが山なので無問題、ただ迂闊にもそれを忘れて石垣島のホテルロビーでやったら全注目を浴びた。
NDK 日邦電機(株)
ELXEED-BL01
空気圧2〜120PSI(8.93BAR)
バッテリー容量7.4V/3.7W
71.5×45×32mm
108g
11.900円(税込)
3barと2barの喰いつきは、月とスッポン、提灯に釣鐘、グラベルライドでは安心のMade in Japan携帯用電動ポンプだ。
ちなみに上野君が10日前に試走した時はこんな感じ、空気落とせば何とか走れるだろう。
上野君ライド企画のサプライズがこれ、滝を見に行くらしい。浮き石が転がって使われた形跡がない崖の道なき道を歩いて10分程下る。
崖を降りると明るくなって河原へ、グラベルシューズなので石を渡るのが危うい。
目の前にドーンと現れたのは高さ30mはあろうか大きな滝と広い滝壺だ。
驚きと感嘆の声が響く。標識・電線など人工的な構造物は一切ない別世界、深そうな藍色の滝壺、50cmを越える鯉が悠々と岸辺を泳いでいる。まるでインディジョーンズの映画に出てきそうだ。ここは小国町宮原の杖立川に懸かる「土田滝(はんたたき)」、「はん」は漢字で正しく書くと「土」の右上に「`」が付くと上野君と地元本田さんが説明される。
ここに来るには事前に了解を取られていた民家の横を通って崖を延々降りるしかなく、特に冬以外は藪になりまったく人を寄せ付けない未踏の地のようだった。いいものを見せてもらった。これぞグラベルライドの魅力だ。
では帰ろう
帰りの崖上り
近くに車を停めれそうなところはないので観光として訪ねる人はいない。その点、自転車は便利だが、グラベルシューズを履いての崖の上り下りは苦労したが、その苦行のディールは素晴らしい記憶として残った。
正しくは土に・が付くのだが略されているようだ。
北里柴三郎の生家や記念館がある北里地区の、北里橋から、北里川、の先に雪化粧した湧蓋山(わいたさん)を眺めながら、13時に昼食の予約をされていた西里方面に向かった。そこは小国町立西里小学校跡、小国町の新たな交流地点として生まれ変わった「NISHIZATO TERASU 西里テラス」、時間調整しながら案内された。
これが「NISHIZATO TERASU」、グラベルライドらしく裏山からのアプローチ
館内には金曜・土曜限定で地域おこし協力隊の方が食事を提供されている「TOMOSキッチン」が元家庭室にあり、私たちは暖房で暖められていた個室(元音楽室)が用意されていた。
贅沢な暖かい個室、ソファもありコーヒーマシンは無料、美味しい家庭料理、クレープとタルトは3名分しか残っていなかったので、大皿に盛り合わせてシェア、せかされることも、待たされることもない、たっぷり1時間の大満足のランチだった。
NISHGIZATO TERAS
午前の部の「起承」からの優雅な食事、午後は「転結」が待っていた。
深い山の枝や石が転がっている道から里山へ
のんびり里山を走っていると、本でも持って来て寝転んで読みたくなる気分。どの本がいいかな、なんて考えながら走る幸せ感は濃い。
この眼鏡橋は通行が目的ではなく通潤橋と同じ用水路、地域の学びも面白い。
と、思いきや!
上野君の罠はそんなに甘くない。
20%!
この真逆さが心地よい刺激
豊富な小国の林道は癖になる快楽と苦痛が交差する。
最後はもちろん旧国鉄宮原線跡
こぶし大の石がホイールに当たり、痛々しい音がトンネル内に響き渡る。
大満足のライドだった。これこそ求めていたグラベルライドだ。
10時集合、午前中の2時間半の小国らしいライド、たっぷり1時間の地元色のランチタイム、午後は1回刺激を入れたらあとは宮原線のダウンヒル、小国の街中に着いたら黒豚屋のメンチカツを堪能して15時ゴール。こんな優雅なライドを今後はやってみたい。
2月は予定が決まっているので3月あたりには小国のジョージさんのフォレストカフェ「ベアー」に現地集合してライド&ランチを考えている。小国の3月はまだまだ寒いのでベアーの薪ストーブは恋しいだろうな。
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