コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
先日開催した「玉名グラベルライド」レポートです。
いつもは「阿蘇山」や「九重山」を眺めてのライドですが、今回は金峰山や長崎県のお山「普賢岳」等を眺めながらライドを満喫なさいました★
新しいライドコースはどのような発見があったのでしょう(”ω”)
ご覧ください
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1月26日、今月2回目の阿蘇満喫グラベルライドを温暖な玉名に場所を移して、地元のよしたまさんにコースを引いてもらい「よしたまグラベルライド」として合同で開催した。オンロードは知らないところでも走れるが、舗装路から未舗装路といった砂利道やトレイルなど様々なフィールドを走るグラベルライドは地元の人でないとコースを作るのは難しい。また、一見魅力のなさそうな地域でも山さえあれば、そこには自然、冒険、未知の世界を探索する道があり、スリルと新しい発見を与えてくれる。そんなグラベルツーリングを愛する自転車乗り21名が玉東町役場の新しい別館前に集合した。
この日のライドには、よしたまさんの自転車仲間2名がサポートライダーと、地元のシミズサイクルさんがサポートカーを出された。また、スタート地点には2名の女性スタッフがドリップコーヒーを淹れられ贅沢にも朝のコーヒーを談笑しながら楽しむことができた。
そういえば今回の案内には「10時走行開始、15時帰着。8時30分から町役場の施設を利用可能なので寒中は施設内でお待ちください。」とあって、集合時間の表記はなく、「早めに着いてゆっくりくつろぐことも出来ます」ということだったのだろう。そんなリラックスできる朝のひとときと、至れり尽くせりのサポートを受けて、県北に位置し西南戦争の遺跡が街中に点在する玉東町のサイクリングがスタートした。
その前に恒例の今まで紹介していない参加者のグラベルバイクをどうぞ。
今回は半分の参加者が阿蘇満喫グラベルライドによく来られる方で、残りの方はよしたまさんの自転車仲間や地元の方というお初の方が多かった。
では地元中村さんはバッグで完全装備されたスペシャライズド・ディバージュ
タイヤ幅32c、空気圧3.5bar
ご夫婦でサイクルガイドをされている荒木さんは、コナ・ロープ
タイヤ幅40c・空気圧2.0 bar
3月23日(日)に「ツール・ド・南島原」を開催されるそうだ。ショート53km、ロング92kmのコースがあり、海沿いの道や雲仙岳を眺めながら新設されたサイクリングロードを走るイベントで申し込みはスポーツエントリーで。
MTB・グラベルバイクに精通されコースに詳しい大石さんは、キャニオン・グリズル
650のホイールのフロント1.8 bar・リア2.0 bar
安田さんは、BMC・アンリストリクディドワン
タイヤ幅42c・空気圧4.0 bar
出田さんは、デローザ・コルム
タイヤ幅35c・空気圧1.5 bar
Rynolds853のフレームは美しく後ろから眺めながら走らせてもらった。
まゆずみさんは、オルベア・テラ
タイヤ幅40c・空気圧1.5 bar、荒木さんもそうだが、小柄な女性は空気圧を下げて路面とのグリップを強くしたが落車の防止になるようだ。それにしても欲しかったアルバオプティクスのストラトスクリアフレームにブルーミラーの調光レンズの組み合わせはカッコいい。
ではライドに戻ろう。
街中を抜けて田んぼ道に入ると、九州新幹線、九州自動車道、そして最初にして最後のコンビニを通り、初めて会う方と親しく話しながらよしたまさんの後に続いた。参加者の様子を見るため一旦一番後ろに下がると最後尾はサポートの方がしっかり守られていた。下城さんが道の駅阿蘇のトランシーバーも渡されていたのでお任せすることにした。
里山の集落が見えてきた。そろそろ上りが始まるようだ。庭の草を取るおばあちゃん、農機具を見つめるおじいさん、そんな光景を見ながら薄暗がりの山道に入った。この瞬間、グラベルライダーにスイッチが入り非日常のドアが開かれる。
一番の難所、採石場の急な上りは、固く締まった路面の上の砂利でタイヤが空転するので後輪に重心を置きペダルをゆっくり回した。タイヤサイズとブロックの形状、それに空気圧が低そうな人は意外と簡単に上って行かれた。
12%を超える上りが続く。
坂を上って暑くなりウィンドブレーカーを脱ぎたくなる頃に休憩ポイントが設けられ全員集まるまでくつろいだ。こういう配慮は大切なことだと案内される側になって知ることができた。
林道に入ると一面落ち葉で車が通った形跡がなかった。フカフカで絨毯の上を走っているような感じで心地よいが、路面が見えないから段差や浮石で急にハンドルを取られそうになり注意しながら走った。
しばらく行くと今度は松の葉と松ぼっくりの道が続いた。見上げると大きな松の木の森のようになって、あまり見たことがない松葉の道は貴重な体験に感じた。
その次は竹林、笹の葉の道になり、松、竹と来た。
梅はなかったが林道の5差路の先が頂上のようになって開けて、真横に金峰山や右に有明海、その先にいつもとは違う大きさの普賢岳が見えていた。森を抜けてチラっと見える景色に参加者の方も大いに感動されていたようだった。
下りになると竹林になり今度は竹の葉の道になった。クヌギの葉から松葉、竹の葉になり、これで梅の花でも見えたら宝くじでも買おうと一瞬思ったら、民家が見えてきてコンクリの道になり昼食会場の康平寺に到着した。
この寺は康平元年(1058)に創建されたので康平寺と名付けられたという。写真撮影は不可だったが、鎌倉時代作と言われる木造の威風堂々とした先手観音像や、二十八部衆像は見事なものでもう一度訪ねたいと思ったほど素晴らしいものだった。。
駐車場の一角に椅子やテーブルが並べられ、スタート時にサービスされていた女性スタッフが補給食やコーヒーを用意されていた。なかでも玉東町が日本一の生産量のスモモを加工した蜂蜜のようなジャム、ハニーローザコンフィチュールをビスケットにはさんだ逸品には感激した。
玉東町に来たら是非。
昼食会場の寸前なので笑顔のパンク、替えチューブは定番のTPU、電動ポンプ使用の際にはTPUのチューブバルブはプラスティック製なので専用のノズルが必須。
シミズサイクルさんサポートカーのお陰で弁当を運ぶことが出来た。ガスバーナー持参でカップ麺率も高く寒いこの時期はお似合いだ。
集合写真を撮って午後の部スタート、これからは下りと平坦の道とよしたまさんの案内。
先日の上野君の小国郷グラベルと同じく、午前頑張って、午後からは穏やかで15時ゴールが冬はベスト。
下りのグラベルは最高に楽しい。でも落車が多いのは下り、間隔をあけて、もしトラブっても道の真ん中では止まらない、出来れば広いところで止まろう。
里山から降りたら川沿いの道
最後は一見眠そうな平坦の菊池川の河川敷と田んぼ道だが、そこは猛烈にスピードアップして、ニセコグラベルを走ったよしたまさんのペースは、「こんな感じだったよ」といわんばかり刺激的だった。これも面白い。付いて行けなくても見通しがいいから迷走はない。予定より少し早くゴール、みんな満面の笑顔だった。
よしたまさんの玉名グラベルライドは、私たちにとっては地域の宝みたいなところが走れて実に楽しかった。「玉東町? が 玉東町!」になった。こんな機会は地元の方の案内がないと体験できるものではない。
無数ともいえる山の道や林の道には非日常を感じる世界がある。誰もいないし車との遭遇もないのでリラックスして走れる。急勾配のヒルクライム、ダブルトラックのダウンヒルも面白いが、グラベルのゆったりした速度感というライドの奥行きの広さと、様々な地面との交信が素晴らしい。大きなサイクルイベントが少なくなる一方、このような各地でのグループライドの存在は貴重だ。阿蘇満喫ライドは九州各地からお越しいただいている。そこで参加してもらっている方が案内役になって持ち回りで実証していきたいものだ。
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