コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「阿蘇谷グラベルライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポート「阿蘇谷グラベルライド」が届きました。
お天気に恵まれ、コルナゴ部長も参加者の皆さまも、最高な1日になったようです!!
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極寒の阿蘇を離れて、玉名や小国に遠征していた阿蘇満喫グラベルライドだが、2月11日は阿蘇谷に戻って開催した。コースは水無川の砂コースと凍った古閑の滝を見学する午前の部。午後からは田んぼ道をつないで、大観峰の麓の残雪の林道をいつもとは逆の山田地区から攻め、57号線沿いの喧騒から、ゆったりとした時間が流れる西小園に移転した「MARUGO DONUTS(マルゴドーナツ)」で元気を取り戻し、早々と阿蘇の野焼きのスタートを切って墨絵になったニベ塚で1年振りに煙の臭いを嗅いでゴールするというものだ。

参加は常連の3名、家族がインフル感染で前日キャンセルという方を、さらに追い打ちをかけるかのように快晴温暖なグラベル日和になった。スタートするまでは、最近の寒さに私もダウンジャケットだったが、この時期、神のような太陽のおかげですぐに必要なくなった。

水無川到着、なぜが車のタイヤの跡があった。4駆のポテンシャルを試したのだろうか、でもすぐに倒れ込んだ木のところで消えていた。いつものように私たちの貸し切りになった。

水無川、増水時には水が流れるが、通常は伏流水になるなどして地表を水が流れない川の砂地は、最初引いてしまうが乗り出すとコツがわかってくる。

砂の上の落ち葉で硬い砂地とタイヤが埋まるゆるゆるの砂地が読めずにうまく乗れない。シクロクロスをやっている上野君はパワーとテクニックであっという間に見えなくなった。

竹が倒れこんでいるところはラインが限られて難しい。

砂の抵抗でかなり疲れるが水無川はグラベルバイクならではのおもしろさがある。

水無川のあとに「護王さんの杉」に行って見た。
樹齢は推定1000年、主幹は落雷で折れており、4本の大きな枝により奇妙な樹形になっている。付近の薄暗さもあって凛とした佇まいを感じる。近くにグラベルがあるかと見渡していると帰り際1本道があった。入ってみると軽トラのタイヤ跡があったのでどこかに続いているはず、このワクワク感がたまらない。

その道は何と川を横断し、川の部分はセメントになっていた。

古くからの道なのか探検気分で進んで行くと残念ながら住宅地の手前で終わっていた。気を取り直して偶然見つけた右の2本目の水無川の検証に行った。

伏流水が地表に出て凍ったところがあった。


そこを走るチャレンジャーは緒方さん、さすがGINRIN初代メンバー

さすがリジットマウンテンバイク風に改造したグラベルバイク、プロテクターで完全武装したスタイルはスターウォーズを彷彿、もちろんこのあと笑顔の落車~

次に行ったのは古閑の滝、我が杖の自転車は遊歩道入口に置き不似合いな杖姿で進む。

左側でここからは見えない落差約80mの男滝と正面の約100mの女滝の二つに分かれる夫婦滝。阿蘇谷から吹く冷風で水しぶきが凍り氷瀑になっている。阿蘇の冬の名所を押さえて杖の道で帰る。

昼食は古閑の滝から近い坂梨の「よかよか亭」。定食が980円とうれしい。焼肉専門店だが定食のメニュは豊富。6人掛けテーブル、料理も早い。昼から生ビールで焼肉という地元風の方は世間体を避けたいのか個室が多い。ここの焼肉は入口にあるショーケースの皿に盛られた好みの肉を選び、自分のテーブルで無煙ロースターで焼くスタイルで支払いは皿の種類と数らしい。肉の値段を見たらかなり安い。

食事のあとは滝室坂トンネルの前を通り田んぼ道をつないで大観峰麓の林道へ。

大分市と熊本市を結ぶ約120kmの高規格道路として計画されている中九州道路のうち、熊本・大分県境近くの阿蘇外輪山のカルデラを貫く波野から坂梨までの区間が滝室坂道路6.3kmとなり、その約4.8kmを占めるのが「滝室坂トンネル」だ。トンネルは2023年に貫通し滝室坂道路は来年完成する。

こういうところはのんびり走るのもいいがスピードを出すとメリハリが出て面白い。
世界でもっとも有名なグラベルレース、Unbound Gravel の動画を見て欲しい。

右の山田地区の213号を渡って、小西製材所の横から70m舗装路を上り左折すると林道の入り口で青色がスピードの遅い区間になるので上りになる。途中4差路があり右に行けば阿蘇大観の森駐車場があり、そこから入る蛇の道は通行禁止、真っ直ぐ行くと212号の山田展望所40m下に出る。左折して道なりに下ると小倉地区の集落に出るが、60m下り別荘地がある右に入るのがこの日のコース。アップダウンが続くが下り基調で降りてくると213号に出る。

期待通り残雪率50%。ほとんど凍っていなかったので先日の緑川試走のような押し歩きの必要はなく、グラベルスノーライドが満喫できた。雪の林道の奥へ、奥へ分け入る冒険心、緊張するがそれがたまらなく少年に戻れて楽しい。上野君はシクロクバイクの後輪をスライドさせながら駆け抜けたり、みんなそれなりのテクニックでこの日最高に盛り上がった。
よって写真はこれだけ。

林道ライドにちょうどいい残雪だった。
次は片手に「きなこドーナツ」を持った姿を思い浮かべながら、渡り鳥が羽を休める黒川沿いを進んで西小園に移転した「MARUGO DONUTS」へ行った。

正面がお洒落な店で右に自宅を構えられていた。

14時過ぎだったが売り切れ・・・
移店後、初だったが残念!
次回リベンジを誓い、
気を取り直して野焼きの後のニベ塚に向かった。

野焼きの後を走るのは1年振りだ。
焼けた後をタイヤで踏むと煙が舞い上がる。群れて走るとドゥビーのスタンビートのジャケットを思い出す。

グラベルバイクはマウンテンバイクまでの走破性はないものの、舗装路をつないで探せば50km走ったこの日のような探検(検証)で新しい道を発見することができる。それはロードバイクでは得られない胸が躍る体験だ。

阿蘇の野焼きは2月23日に阿蘇山麓一帯、3月2日に北外輪山一帯が各9時より予定されている。天候により中止の場合は以下に延期される。
阿蘇山麓:3月2日(日曜)
3月9日(日曜)
3月16日(日曜)
3月20日(木曜・祝日)
3月23日(日曜)
2月23日、3月2日は自転者関連の予定が入っており、延期される9日は「フォレスト・カフェ・ベアー」を貸し切った90分耐久チャレンジに取材を兼ねて参加する。よって今年の野焼き見学ライドは開催できないと思っていた。ところが町古閑牧野、箱石峠付近の野焼きが23日に予定されるとの情報に開催することにした。ということで3月の阿蘇満喫ライドは、3月16日にグラベル、23日がロードで野焼き見学、30日はマウンテンでもグラベルで走れる瀬の本を予定して募集している。

水無川の砂の道、
氷瀑した古閑の滝の杖の道、
メリハリ効かせた田んぼの道、
雪が残った少年に戻れる道
春を感じる黒川沿いの道
きなこドーナツのリベンジの道
一足早い野焼きの道
物語豊富なグラベルライドだった。貴方も好みのタイプの自転車でいろんな阿蘇の道に逢いに来られてはどうだろう。野焼きに翻弄される3月、のろしの煙の後に真っ黒になった草原から阿蘇に春が訪れる。

 

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