Bokuya Information

阿蘇の貴重な地域資源でもある草原(牧野)を守り次世代に繋いでいくことは、
阿蘇でのサステナブルな観光を振興していく上でとても重要なことです。

しかしながら、
時代と共に草原の活用の仕方も変化して来た為に、新たな取組が必要になってきました。
そこで、道の駅阿蘇の果たす役割も大きくなっています。

人の手を入れて守ってきた草原は今も人の手を入れることでのみ保全ができます。
適切な利用をすることで守られる二次的な自然と言えるでしょう。

草原の草は牛が食べることで美しい景観を維持し、
またその牛(あか牛)を人間が食べることで、さらに放牧される牛の数も確保できます。
また、草原の草は干し草として牛の冬場の餌になり、干し草で作った堆肥によって阿蘇では農作物が育てられ、
それがブランド野菜として販売されています。

この野菜を道の駅では生産者から買い取り販売することで、草原の維持管理に貢献しています。
そして、さらに放牧などで利用していない草原を牧野ガイドが案内するツアーを実施することで、
お客様に草原の魅力を伝え、ツアーの参加費の一部として草原の保全料をいただき、
その保全料は草原の維持管理に役立てています。

道の駅阿蘇を中心に
畜産農家、野菜農家、観光事業者、地域住民と観光客を繋ぎ、草原を保全しながら適切に活用する循環型の取組を実現させています。
このしくみが成立することで、初めて阿蘇の大事な地域資源としての草原(牧野)を次世代に繋いでいくことが出来るのです。

阿蘇にいらしたお客様には草原の魅力を満喫していただくことで、貴重な資源を未来に繋いでいく持続可能な活動の一員となっていただければ幸いです。