コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート🚴「今年最後の草原ライドの取材」

コルナゴ部長こと中尾公一さんに、今年最後のレポートをいただきました。

阿蘇シェアバイク導入実証事業で使用しているMTB E-Bikeのメーカーであるパナソニックサイクルテック株式会社さん(以下パナソニックさん)が自社製品のプロモーションを阿蘇で作成し、現地ガイドが案内するという設定ということで道の駅阿蘇の下城さんと2人で参加してきた。
パナソニックさん側から来られた3名は大阪から商品企画やスポーツバイク推進が専門の方と、西日本プロモーションチームでカメラマンの方、それとびっくりしたのが同じく西日本プロモーションの福岡の方は、Raphaや正屋さんのイベントで何度も一緒に走っており趣味の自転車を生かして転職されての再会だった。

取材は2日間行われ草原ライドの他に瀬の本を基点にしたE-Bikeのバッテリーの許容範囲の60キロ程度のコースを巡るというもので、リクエストされた中から選ばれたスポットを実走するのには時間が足りなくMTB E-Bikeを車載して取材して回った。

天気予報と降灰の風向きを見ながらまずは箱石峠の上にある町古閑牧野の草原ライドに行った。現地に着くと広大なフィールドに圧倒されている3人と走り始めた。すぐに自社製品XM1のポテンシャルで楽しむ草原ライドとの相性の良さを、開発に関わった視線で感じられていたようだった。また、100時間以上のフィールドテストをしている下城さんと私の体験談と、一緒に走った初心者から上級者までの参加者の感想は、もしかしたら今後の商品開発に役立つのかもしれないと思えた。

草原ライドはゴルフ場のフェアウェイのような牧場を刈った草原(採草地)がフィールドで、小高くなったところや丘は草を刈る機械が使えないため枯れたカヤに覆われOBの境界線のようになっている。しかし、そこには3~4mほど輪地切りといって、野焼きの際に延焼を防ぐ防火帯として草を刈られたところがあり、起伏のある草原を組み合わせると複雑なコースとなり、3名のうち2名はシクロクロスをされており、面白いコースがいくつも取れると言っていた。

このように起伏のある広い草原と高低差のある輪地切りされたところが草原ライドのフィールドになり、ゴルフに喩えるとカート道で次のホールに向かうように、農耕車両が通る舗装された牧野道を通って次の草原に向かうことになる。移動の際にも電動アシストのお陰で参加者は坂道でも遅れることなく一列で走れるし、草原ライドの時も自分に適したところを楽しむことができる。

ここは急勾配で段差がある難所で「奥村坂」と呼ばれている。
名付けたのはトリムカンパニーの橋本君で、お客さんを案内して最初に登ることができた方の名前だそうだ。まだこのような未開の難所がいくつも町古閑牧野には秘めている。

子供のように走り回って草原ライドの撮影は終了した。

立ち寄りスポットの最初は阿蘇神社と門前町へ。
阿蘇神社は19日に熊本地震で全壊した国重要文化財の楼門の復旧現場を報道陣に公開されたばかりで高さ約9メートルの耐震補強用の鋼管柱(鉄骨材)4本が設置されるなど組み立てが本格化している。

門前町では食べ歩きの取材となり立ち寄った「お菓子工房たのや」では快く取材に応じていただき有り難かった。散策しながら近くにある明治時代に建てられた洋裁学校跡地のカフェや雑貨屋も訪ねていい映像が撮れたようだった。

最後は大観峰へ

ダウン2枚重ねしても凍るように寒いが景色は特別。
パナソニックさんも満足で初日取材終了。

2日目はトリムカンパニーの草原ライドで付加価値を高めるソフトグランピングでスタートした。これは草原を走るだけではなく、親しむことで草原の価値を提案するプログラムだ。

この日は取材用に橋本君が前職の「シェ・タニ」の黒糖のバームクーヘンを用意してあった。黒糖の香りが豊かで、甘さを控えグランピングに最適なコーヒータイムとなった。

このあとパナソニックさんのリクエストで黒川温泉を訪ね、食のミシュランガイドと呼ばれている国際味覚審査機構(iTQi)において、2019年の優秀味覚賞認定を果菓坂というケーキで受賞された「パティストリー麓」さんにお邪魔した。忙しいのに気持ちよく対応していただき、塩麴シュークリームを提供していただいた。パリッと焼き上がった生地に、甘いのが苦手な私でも軽い塩味のカスタードクリームがとても美味しくて、次回からサイクリングでみなさんを案内する際には是非こちらを訪ねようと思った。

エル・パティオ牧場の取材では、こちらもお客さんが多いにも関わらず丁寧に応じていただいた。

慣れない馬との撮影にいろんな提案をしてもらったお陰でこんな写真も!

こちらのレストランで初めて食事をした。ウェスタンということもあって、メニューはハンバーガー系かステーキ系でチリコンカンバーガーを食べたが店の雰囲気に会ってとても美味しかった。飲み物はディスペンサーでお茶系、コーヒー系、スープ系まで揃い、水分と塩分補給がしたい自転車乗りには嬉しい。草原の中の牧場だから自転車を停めるのも気を使わなくていいし、牧場のレストランということもあって比較的客は少ないのでサイクリングの途中のランチにはおすすめだろう。

エル・パティオ牧場の後は城山展望所に行った。
阿蘇谷を見下ろす展望所は、西から二重の展望所、かぶと岩展望所、北山展望所、スカイライン展望所、大観峰、そしてここ城山展望所があり、震災以降改築されて2階からはこのような景色が見られるようになっていた。風景を閉ざしていた樹木を伐採したら素晴らしい展望所になり、北山展望所もだがラピュタ風の景観が楽しめるようになっていた。

阿蘇神社と道の駅阿蘇の間になる自噴する噴水で有名な「役犬原ポケットパーク」。
もちろん飲めるのでボトルの補給と暑い日は水をかぶることもできる。

最後に草千里まで行ったが雲で噴煙は見えず、猛烈な突風と火山灰直撃で早々に引き上げた。

12月25日の熊日新聞に中岳の噴火で被災した「阿蘇山上ロープウェー」の再建を断念し、建設工事を中止する記事が一面に掲載された。火山活動の影響で安全な運営が困難と判断されたという。火山噴火予知連絡会長の九州大大学院理学研究員の清水教授は「活動がかなり活発化しており防災上注意が必要」とコメントされている。

阿蘇の人にとってはネガティブなニュースだが、これまで散々噴火活動の動向だけで阿蘇全体が危険なイメージのようにされていたので、阿蘇の観光はすぐ近くで見る火口見学だけではないと戦略上シフト交換するいい機会かもしれない。
実際、草千里やパノラマライン、ミルクロードの草原景観は九州髄一の観光資源である。草原の先に噴煙を上げる阿蘇山の景色が加わるとよりいっそう見応えがあり、他の地域では絶対見ることができない風景になる。

草原をフィールドとする「草原ガイドツアー」は火口から8キロ離れた町古閑牧野と17キロ離れた下荻の草牧野なので噴火の影響はあまりない。2018年12月に「草原ライド」として商品化しサイクルツアー会社で販売を開始した。告知はロードバイクのサイクルイベントに取り入れたり、サイクルブロガーを招いたモニターツアーの開催やサイクル専門誌やサイクルメディアに記事として紹介してもらったりした。12月には台湾・高雄のサイクルブロガーやユーチューバーを招いたファムトリップを行いインバウンドに向け始動した。

そして今回はMTB E-Bikeを作り販売するメーカーが、MTB E-Bikeのエキスパートに草原ライドを試乗させ、阿蘇の魅力的なスポットを訪ねて自社製品をプロモーションするという、今までにはない切り口で、阿蘇の魅力を紹介してもらえることになる。

噴火活動が激しい現在は「遠くから見る阿蘇」を、静まれば「近くから見る阿蘇」を、いずれもちょっと距離を置いた方がより阿蘇の雄大な自然に触れ合うことができるはずだ。時として猛々しい自然に敬意を払い、その分ちょっと離れてもっと楽しむ、無事に想い出を持ち帰ることが自転車乗りの心得でもある。今後とも阿蘇山を活かして阿蘇サイクルツーリズムに挑戦し続けていきたい。

 

☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆

 

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あかうしのあくびvol.24

 

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