コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
久し振りのコルナゴ部長の阿蘇ライドのレポートになります。
阿蘇でサイクリングをされる際はぜひ、参考にしてみてくださいね。
都道府県をまたぐ移動の自粛要請が6月19日に解除された。
このことにより首都圏などからウイルスを持ち込まれたことを過度に警戒するのではなく、各人がリスクを減らす行動をとる厚生労働省が公表した「新しい生活様式」を徹底して阿蘇にも以前のように多くの方が来られたらと思う。
解除日の翌日、ちょうど地元のFM局の生放送の番組に阿蘇サイクリングについて話す予定だったので、自転車に乗って小嵐山から雄大な景色を眺めながら話そうと3ヵ月振りに阿蘇ライドに行ってみた。
車に自転車を乗せて阿蘇ライドするには駐車するところが悩みどころ。そこでお勧めなのが道の駅阿蘇のサイトから無料でエントリーできる「とことん満喫阿蘇サイクリング」だ。このプランには専用の無料駐車場が利用できる特典、事前予約が基本だが当日でも空きがあれば対応可能で受付は館内の観光案内所になり地域の観光情報も仕入れることもできる。
専用駐車場は道の駅阿蘇のすぐ近くなので、トイレ・水・補給食・弁当、そして阿蘇の土産などサイクリング前後に必要なものはすべて揃っている。グループでお越しの方は「道の駅阿蘇のサイクルラック前に集合」としておけば椅子テーブルもあるので待ち合わせには絶好の場所にもなる。
気温17度、半袖ジャージでは少し肌寒いが3ヵ月振りに走るのは実に気持ちが良かった。平坦な農道を繋ぐコースは車が少なく阿蘇五岳や外輪山を見ながらのんびり走った。田んぼはまだ水を張ったばかりのところもあれば、苗が20cmくらいに育っているところもある。ちゃんと実って収穫できれば他人と合わせることもなく慌てずにマイペースでいいのだろう。
「ウィズコロナの時代」とは、大切なことに日性にしない明日のための柔軟な生き方であり、恰好ばかりを気にせずに心の豊かさを求める時代、と、蛙の歌を聞きながら我が身を振り返った。
小嵐山まで上った。
この3ヵ月間、たまに菊鹿のブドウ畑まで朝1時間ほど自転車の乗り方を忘れないために走っていた。最低限の筋肉の衰えと勘を忘れないようにである。だからここの上りはキツかった。でもいつものように頑張ろうと思っても頑張る気力が出なかった。身体の衰えよりも気持ちが封印されていたという感じだった。
頂上に着いた。
小嵐山から見る阿蘇の眺めは素晴らしかった。コロナ禍によって当たり前のことがリセットされることもあるかも知れないがまたこの風景を見ることができて感動した。
景色を眺めていたら急に寒さを感じた。気温は15度だった。風も強かった。すぐにウィンドブレーカーを着て番組が始まるまでミルクロードあたりを走って時間をつぶそうと思った。しばらくしてスマホが鳴った。ジャージのポケットから慌てて取ると打ち合わせの電話だった。電波が弱いので移動しなくてはならないようだった。麓に降りようと思ったが上ってきた小嵐山の道はブライドコーナーが多く、道も荒れて下りはとても危険であり私たちの申し合わせでは上り専用のルートにしている。よってすぐ近くの急な下り坂ではあるが国造神社を通る道から降りて手野の集落付近に移動することにした。
途中にある古代の里キャンプ場のバンガローが外壁の塗り替えなどリニューアル工事がされていた。着々と阿蘇観光のオープンに向けて準備されているようだった。
ミルクロードの入口から手野の水汲場までの道路脇では草刈り作業が行われていた。自転車は左端を走るが、草があると手や足に当たるので左に寄ることができない。後続の車には迷惑かも知れないがこればかりは危険なので仕方ない。草刈り作業がされていると道が広くなり安全に走れて自転車乗りにはとても有難い。
電波を探しながら小嵐山の景色を思い浮かべてラジオの本番に出た。
今回で2度目だがあんまり思うようには話せなかった。挫けるタイプなのでこの日山に行くのは諦めた。
阿蘇神社へ行った。
入口の門前町はびっくりするほど人が少なかった。
多分3ヵ月間もこのような状況だったのだろうか。
しかし、多くの店舗は打ち水されてゴミひとつなく、人は少なくてもお客を迎える用意は万全のようだった。久し振りに経営者の横顔を見ることができて再スタートする町の風景に感動した。
目を疑った。
ビル工事?
阿蘇神社の楼門の工事だった。
熊本地震により崩壊した楼門を雨風から守り、全天候型で工事するため鉄骨の巣屋根(すやね)が組まれていた。完成予定は2023年12月、それまで高さ25mの巣屋根のベールに覆われたままとなる。
4日前、近くの父が入所している介護施設の面会が再開されたのでその帰りに撮った写真。
参拝者は少ないが阿蘇神社に日常の世界が戻ってきた確かな証だった。
羽ばたく二人に感動した。
水を汲みに来る人もいない役犬原の湧水を見て
誰もいない霜神社へ行って道の駅阿蘇へ帰った。
阿蘇の恵まれた自然環境はサイクルスポーツの魅力が凝縮されている。その非日常的な体験に魅了された方も多いだろう。この日、景色と町と風景に阿蘇サイクルスポーツの幕開けを感じた。ウイルスと共存する「withコロナ時代」に沿ったスタンスで、初めての方から阿蘇ライドを自粛されていた方まで、冒険心を満たしに、達成感を味わいに、パートナーと充実した時間を過ごしに、そして封印されていた自転車仲間と一緒に阿蘇サイクリングへ気兼ねなくお越しになればと思う。
☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆
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TEL:0967-35-5077
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