コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
今回も、コルナゴ部長おすすめの阿蘇のスポットをご紹介します。
7月12日の第13回阿蘇満喫モニターライドは豪雨で中止、19日も前日の天気予報が降水率80%のため中止にした。梅雨の時期とはいえ月2回開催のライドの両方とも行えずエントリーされた方にはたいへん申し訳ないと思っていたところ、朝5時に雨が降った後は嘘のように天気が回復した。多少の雨ならプライベートで走ろうと前泊で来られたみなさんがいらしたので急きょ案内し梅雨の晴れ間に貴重なサイクリングを楽しむことができた。
私を含めて山口、福岡、熊本から来られた5名の方が前泊した宿は道の駅阿蘇から車で5分(1.8km)のところにある「ゲストハウス阿蘇の森」だ。広い敷地には屋根付きのBBQハウスがあり、BBQ交流会に参加した地元ライダー5名を含めて賑やかで楽しい阿蘇の夜となった。
私がゲストハウス阿蘇の森に泊まるのは今回で2回目、実際に利用して感じた自転車乗り目線としての感想を紹介したい。テラス付きの一軒家には洋室と2つの和室、リビング、浴室、2つの洗面所、ウォシュレットトイレ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、食器など普通の家にあるものは全て揃っている。
ここまでは普通のゲストハウスだが、広い駐車場には2台のキャンピングトレーラーがありこれも宿泊施設になる。キャンピングトレーラーはキャンピングカーと違い車と切り離したベッドやトイレなどの設備を備えたもので移動は車にけん引されることになる。よって通常は家の敷地内などに停めて仕事部屋や書斎など家の一部として使うことができる。また、昨今の多発する災害時に備える移動できる家としての価値も高く、阿蘇では水害や地震、火山活動の影響を経験したことにより、今後の災害に備えるために家の横に停めてあるのをよく見かける。このようなことを視野に入れて宿泊してみるのもいいかも知れない。
そしてスペシャルなのがBBQハウスだ。
3区画に仕切られたBBQコーナーには薪や炭、食器も付いて、事前にお願いした食事時間に肉や野菜、ご飯、それに宿のお母さん手作りの汁物、漬物まで用意されるので飲み物だけ持ってくればあとは何もいらない。BBQハウス内にはトイレと着替えができる広い洗面所があるので食事のみの参加者やチェックイン・アウト前後の走行に有難い。またここにも洗濯機があるので、洗濯ネットや洗剤を持参すれば、輪行旅や連泊の合宿などに便利だ。
地元肉屋さんから馬刺しを買って持ち込むことも出来る。また、ゲストハウスのオーナーさんの本業はトウモロコシ農家なので、注文しておけば生でも食べられるスイートコーンが抜群に美味しい。留守を預かる家族への土産に最適で私を含め利用した人のほとんどが買って帰る。
ツール・ド・フランス開催を願うトリコロールはためくBBQハウスには階段があって、
こんな素敵な展望スポットがある。
阿蘇山や外輪山を眺めて飲むコーヒーやビールは最高に美味しい。星空を眺めながらシングルモルトで乾杯、なんて特別な体験も可能だ。
敷地内に2つ目のゲストハウスが建築中でもうすぐオープンする。真正面に大観峰が見える広いテラスは多目的な利用ができそうだ。部屋はトイレとシャワー付きの3室でリビング、キッチン、それに薪ストーブも置かれるので冬の楽しみも視野に入れる。
【ゲストハウス阿蘇の森】
宿泊:1名3,500円~4,000円 新築棟1部屋10,000円(予定)
BBQ:3,000円~
住所:阿蘇市黒川225-2
TEL:0967-34-0865
携帯:090-3661-8171
翌朝、阿蘇満喫モニターライドは前日中止にしていたが、天気が回復したので誰かいるかも知れないと道の駅阿蘇のサイクルラック前に行くと数名来られており、前泊組と合わせて9名でスタートした。午前中は大丈夫と思っていたら終日のサイクリング日和となり、みなさん雨を想定して携帯された大きく膨らんだジャージのポケットの雨具の出番はなかった。
午前中は適度に心地よい風が吹いて実に快適なサイクリングで話もはずんだ。小嵐山の上りもなんのその、爽やかに草原を駆け抜けた。
途中まで橋本君が車でサポートしてくれた。
所々の道路の土砂崩れはすでに整備されていた。枝や小石など大雨の痕跡があったので下りは注意して走った。
ランチは産山のやまなみハイウェイ沿いでゲストハウス阿蘇の森が経営されている「阿蘇の森」でスイートコーン入りのホットドッグを補給した。いつもは車やバイクの多いやまなみハイウェイだがこの日は天気予報を信じたせいか閑散としていた。
ここにもゲストハウスと同じように屋根の上に展望スポットがある。
ここもコギダスのサイクルステーションとなる。
やまなみハイウェイを下って大蘇ダムまでのアップダウンではオチマサさんに遊んでもらった。この日は雨と道路状況を想定して太いタイヤのCXバイクで来られていたので飛車角落ちでちょうどよかった。
うぶやま牧場でアイスの補給、このあたりから今年初めてのアスファルトの照り返しを感じる暑さになり真夏ライドの厳しさを思い出した。ボトルの水がすぐになくなるので梅雨明けまでには水を補給する「水場マップ」を作ろうと思った。
町古閑牧野は涼しくて真夏でもおすすめの峠道だ。
ここから日ノ尾峠の予定だったが時間も押していたので265号で阿蘇神社へ行った。
途中に「阿蘇天然アイス」で身体の冷却
オーナーのお子さんがアレルギー体質で食に苦労したため、美味しくて安心して食べられるものをと、アイスのフレーバーにこだわり生まれたアイスレシピだそうだ。おすすめは阿蘇のブルーベリーアイス、柔らかいブルーベリーの食感がそのまま活かされている。
遠雷が聞こえると思ったら今年初の入道雲だった。
先を急ごう。
阿蘇神社の楼門の工事風景にみなさんびっくりされた。
ビルかと思うのは楼門を風雨から守り全天候型で工事をするための鉄骨の巣屋根である。2023年12月まで高さ25mのベールに包まれる。
前回来た時にはなかったが巣屋根の正面には崩壊前の楼門が描かれていた。
阿蘇神社前にあるイタリア食堂「ラ・ルーチェ」で炭酸割のレモネードで補給。
飲んだ後のレモンスライスはもちろん全部頂こう。
ここから道の駅阿蘇へ帰る途中雨が降り出したが濡れる間もなくすぐに止んで清められたような気分だった。スタートからゴールまで予想に反して終日太陽に照らされ、参加者のまだ日焼け前の肌が艶々と光沢が出たようだった。
今回のようなグループの自転車乗りの宿の選択肢には一般の観光客と違う条件がある。まず参加者を募集するため宿泊自我負担にならないリーズナブルであることが第一だ。そもそもサイクリングや合宿が目的なので施設のクオリティーは求めない。入浴はシャワーで十分で利用したいタイミングにさっぱりできればいい。温泉に入りたければ近くに立ち寄り湯が可能なホテルや温泉施設もある。食事は四季の移ろいを感じる繊細な会席料理よりもワイルドなBBQで旨い肉を食べたい。飲み物は冷えた缶ビールや紙コップで飲むワインや日本酒でいい。浴衣もいらないしアニメティも不要だ。代わりに連泊する場合は洗濯機を使いたい。洗ったものはどこでもいいから風の当たるところで干したい。このような自転車乗りの利用条件を満たす施設のひとつとして「ゲストハウス阿蘇の森」はおすすめだ。
今回、天気の急変に対して参加された方はよく知る人ばかりではあるが臨機応変に開催し、走れば快適、行けば絶景、話せば愉快、終われば感動、と私が一番満足したかも知れない。同じように大満足したことが、星野村、北九州、下関、沖縄、台湾に遠征した際だそうだった。地元の自転車乗りの方に案内してもらい、迷うことなく定められた時間内に、その時一番条件のいいディープなコースを走ることができた。そのことが縁で相互交流することになり自転車を介したコミュニティに膨らんでいった。
阿蘇で出会ったサイクリストのコミュニティは繋がりが深く相互間の信頼が厚くなった。そして、家族や友人など自転車なしでも当地を訪ね親睦を深まって互いにリピーターになっている。私たちが取り組む次のステップは、サイクリストに自治体の枠は関係ないので、阿蘇だけにとどまらず境界線を乗り越えた上での他の地域と交流と連携を標榜する自転車活動をしていかなければならないことだろう。阿蘇という点だけではなく他の地域と線で結んで行くことが希求されているのでないかと思っている。
☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆
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