フリーペーパー「あかうしのあくび」連載6回目のコルナゴ部長サイクルレポートです。
今回は牧野ガイドの魅力をお伝えします。
阿蘇の草原(牧野)は見るだけじゃもったいない!!
山あり谷ありの牧野は、体験してみないと分からない楽しさ満載の素敵な場所です。
この記事を読んだ時から、アナタのワクワクが止まらない?!
一緒に阿蘇の牧野を満喫しましょう!!!
それではどぉぞ、ご覧ください。
阿蘇の広大な草原(牧野)をサスペンションや太いブロックタイヤを備えたマウンテンバイク(MTB)や、電動アシスト付きマウンテンバイク(e-MTB)で駆け抜けるガイドツアー「草原ライド」は、初心者から上級者まで四季を通して火山の恵みである阿蘇特有の地形を楽しめるアクティビティです。
フィールドとなるのは、265号線の箱石峠の上にある「町古閑牧野」、やまなみハイウェイ沿いの「下荻の草牧野」、ミルクロード沿いにあるかぶと岩展望所近くの「西小園牧野」の3箇所になり、いずれも道の駅阿蘇から車で30分以内のところにあります。
草原は各牧野組合の私有地になり、特別に入ることが許された案内人(牧野ガイド)の同行により立ち入ることができます。牛や馬が放牧されている牧野では、牧野ガイドの指示により疫病予防のため自転車のタイヤや靴の石灰消毒が義務になります。
草原ライドへ参加するには、事前に「道の駅阿蘇」のWEBサイトから申し込み、自分のMTBで走られてもいいですし、e-MTBはレンタルすることができます。(道の駅阿蘇でレンタルできるのは身長150cm以上の方が対象になります)
エントリーサイトはこちら
https://www.aso-denku.jp/cycling/app
走行するのは、なだらかな放牧地の草原や、丘の稜線を野焼きする際に延焼を止めるため草を刈り取った「輪地切り」など、千年前から人々が野焼きを行い作り続けた変化に富んだ草原全体です。ツアー内容は参加される方のレベルに合わせて牧野ガイドが案内しますので誰でも楽しく走れるようになっています。
草原ライドを満喫するにはe-MTB がおすすめです。MTBの経験のない方や、長く走ったり上り坂が苦手な方はもちろん、上級者でも疲れ知らずに楽しむことができます。
なかでも丘の斜面を駆け降りるダウンヒルは爽快感に満ちています。草原は芝生のようなものですので転んでも怪我のリスクが少ないため初心者でも安心ですし、上級者は目一杯スリルを味わうことができます。ただし、ダウンヒルは楽しいのですが丘まで上らなくてはなりません。しかし、e-MTBならスキー場のリフトのように体力も疲れもなく丘の上まで運んでくれます。これが楽しいところだけを切り取って遊ぶことができるe-MTBの魅力です。
私が知るなかでe-MTBに最も感動されたのは、自転車ロードレースチームの「シマノレーシングチーム」、「那須ブラーゼン」、「スパークル大分レーシングチーム」のプロサイクルチームのみなさんでした。
プロチームのみなさんは集団で土煙を上げ草原を疾走する姿はまるで騎馬隊であり、壁のような急斜面を飛ぶように下ったかと思うと、今度は競い合って上ったり子供のように遊びに熱中されていました。
冬になると天気予報が気になります。
草原が白くなるだけで風景が一変します。
秋から冬にかけて草原ライドはベストシーズンを迎えます。特に雪が積もった草原を走るスノーライドは究極のサイクルスポーツではないかと思います。風が通る丘の稜線はさすがに寒いですが、丘に囲まれた草原は風が遮られ自転車に乗っていることもあるのでしょう寒さは感じません。
四季を通して気軽に楽しめるレンタルe-MTBによる草原ライドは、前輪だけサスペンションがあるハードテイルも最高に楽しめますが、フルサスも容易されていますので初心者の方ほど快適に草原を駆け巡ることができます。ヘルメットもありますのでスニーカーさえ持参されると荷物なしで体験できます。今年の秋・冬は草原ライドで阿蘇を満喫ください。