コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「Sparkle Oitaの皆さんと自転車仲間の交流会」

コルナゴ部長こと中尾公一さんからレポートが届きました。
サイクリング記事はもちろんのこと、素敵なロケーションの中、美味しそうなお料理のランチバイキングがうらやましい!!!私も食べた~い!!!と思うレポートでした。
それではご覧ください☆彡

大分に誕生したプロサイクリングチーム「スパークルおおいた」による阿蘇くじゅう国立公園のガイドツアー「阿蘇くじゅう国立公園満喫プロジェクト サイクリング&グランピング by Sparkle Oita Racing Team 」に参加してきた。

久住町のボイボイキャンプ場のスパークル仕様のグランピングテントをベースに11月20日と21日の2日間行われ、城下町竹田のイタリアンシェフによるバイキングランチや、選手たちがバリスタとなってオリジナル焙煎コーヒーのサービスなどグランピング感に浸れる選手との贅沢な交流会だった。

40kmのサイクリングコースは、広大な景観の見ごたえと変化に富んだ緩やかなアップダウンの連続と、やまなみハイウェイに出るまでの車の少なさという自転車で巡る阿蘇くじゅう国立公園を凝縮したものだった。先頭を引くのは孫崎大樹選手、後方に黒枝士揮選手、スパークルのサポートカー2台も帯同し、久住から瀬の本、ダウンヒルのやまなみハイウェイ、ミルクロードで大観峰ゴールとなり、帰りは何とスパークルのサポートカーに乗って帰るという贅沢なプランになっていた。

爽やかな秋空、背後にくじゅう連山、正面には阿蘇五岳、写真撮影は黒枝監督、前を走る軽やかな孫崎選手のペダリングとダンシング、コーナーの曲がり方、走りながら筋肉の使い方のコーチングという単にこれだけでも競争率10倍でもおかしくないライドだった。

あっという間のゴールだった。大観峰からチームカーに乗って移動する前に、スパークルのクラブハウスにあるカフェ「COLORS BIKE&CAFÉ」のマフィンが配られた。これは気分転換の促しにいいサイクルイベント開催に向けてのToDoリストものだった。

自転車を運ぶのがこれ

自転車8台積載できるトレーラーは黒枝監督が地元の鉄工所に依頼したオリジナル

ホイールをバンドで固定するだけの簡単さ、普通免許で運べて(牽引車の登録は必要)重量のあるE-MTBの運搬にもとても便利そう、黒枝監督からは「いつでも使っていいよ!」と嬉しいお言葉。

いよいよ選手のみなさんの移動用サポートカーに乗る。

この日運転するのは黒枝士揮選手、選手の席は決まっていて孫崎選手の席に座った。

途中に瀬の本でMTB体験があった。

今年の2月に選手のみなさんが町古閑牧野でE-MTBの体験をされそのスピード感に驚いた。以下のブログがその模様

「Sparkle Oita Racing Teamの草原ライド体験」

ここでも迫力ある走りを見せてくれた。MTBの経験豊富な沢田桂太郎選手は特に上手かったし、黒枝監督もさすがの走りだった。その動画もどうぞ

スタート地点に着くと英国ブランドCWS Bell Tent UK の本格仕様のグランピングエリアで、しっかり暖がとれるようにストーブ&焚き火が準備されていた。

レンタルのキャンパーバンの展示も雰囲気を盛り上げる。
寝袋や調理器具、ターフまでキャンプに必要な道具がバンの中に揃っているそうだ。

キャンパーバンのレンタル「OSOTO campervan」が提供するレンタカーで福岡と長崎に各1台がある。見覚えがありそうなトヨタのこの車は元クロネコヤマトの宅配車。

待望のランチバイキングは竹田のイタリア料理店「 Osteria e Bar RecaD (オステリア エ バール リカド)」の桑島シェフによる地元素材を活かした料理をキャンプフィールドで堪能。

まずは黒枝士揮選手、咲哉選手オリジナル焙煎のコーヒーと、孫崎選手のカフェラテ&カプチーノで暖まる。

料理のテーマは久住の食材で作った自転車のホイールの「〇」の形の料理

スペインから取り寄せたという巨大な薄い鍋で作るパエリア!
料理はどれも素晴らしく絶品、近いうちにこの店を訪ねると決めた。

最後にSparkle Oita Racing Team代表の黒枝士揮選手から1年間を振り返った挨拶があった。それぞれの選手からはジョークに満ちたトークが連発した。それはチーム初年度にたった6名で満足の成果を得た自信でもあろう。真逆に最後の黒枝美樹監督兼GMの挨拶は涙だった。大分にプロサイクリングチーム創る夢にチャレンジされ、第一歩を踏み出し、そして見事な結果を残された。そして最終戦勝利の報告というこれに勝るものはなかったのだろう。

チーム結成初年度でジャパンサイクルリーグ(JCL)3位、JCLバンクリーグ2021で総合優勝、個人総合では孫崎大樹選手が4位、そして最終戦となる那須塩原クリテリウムでは沢田桂太郎選手の優勝という素晴らしい活躍を見せた。その限界を超えて魅せるレースを終え、厳しいトレーニングから解放された選手のみなさんと過ごしたイベントは貴重な体験だった。また、代表を務める黒枝士揮選手のチーム発足の言葉通り、地域に密着した自転車を使った交流会であり私たちも更なる連携を深めていきたいと思った。地方創生をキーワードにサイクルロードレースで地域活性化を進めるJCLとともに更なるSparkle Oita Racing Teamの躍進を期待したい。

11月20日は牧野ガイドメンバーと波野の牧野から坂梨経由で宮地を結ぶ古道である願成就坂の整備に行った。1902年(明治35年)阿蘇で最初の女性の教育機関として開校された「私立宮地裁縫女学院」のちの神山学院に、波野方面の女学生が通学していた道があると知り、波野の郷土史家の方に尋ねると1928年(昭和3年)に豊肥本線が全線開通するまで人や牛馬も往来する貴重な生活道であり、確かに波野の女学生が急な坂が続く願成就坂を通って神山学院に通学をしていたとのことだった。波野と宮地を結ぶ最短の道になるが、それでも片道2時間はかかっていたという。

願成就坂は現在廃道となっているが、トレッキングやトレランのルートとしての活用を目指して牧野ガイドのメンバーで整備に取り組んでいる。洋裁学校の教室は現在もカフェや雑貨店として使われていることもあり、明治の阿蘇の女学生の足跡を辿る歴史の道を何とか再現したいと思っている。

洋裁学校の女学生が通った願成就坂のブログ

阿蘇サイクリングのムック本「ニッポンのじてんしゃ旅」シリーズ第7弾となる『阿蘇サイクリングガイド』が八重洲出版より10月28日に発売された。 そこで出版を記念して22日にBBQ交流会、23日にサイクリングを個人的に開催した。

この本は1年間取材に関わり思いのあるコースの紹介できた。それは今までやってきたことの「まとめ」みたいな感じに思えた。そこで私にとっての慶事と重なる思いで自転車を始めた頃からお世話になっている方や、私のサイクル活動をサポートしてもらっている方など現在も自転車に乗られているみなさんに声を掛けて集まっていただいた。

コロナで久しく会うことが出来なかった方と再会の機会にしたいとも思った。軽木さん御用達のBBQとアコーステックな演奏を聴きながら、こぢんまりとした雰囲気で初冬の阿蘇へ招待するのもよろしいのではないかと考えた。

交流会に花を添えてくれた軽木さんとバンドのみなさんの演奏に参加者は一体となった。生演奏のステージに飢えていたことをあらためて感じた。

疎遠になっていた友人たちとの有意義な交流会になったと思う。

阿蘇でエロイカみたいなサイクリングも面白そうと考えていたところ、ビンテージウールジャージに興味を持っていた自転車仲間が、業者からサンプルを借りてこの日持って来てくれた。参加者のみなさんは試着して大いに盛り上がった。

翌朝のライドは、あまりみなさんが走られていない黒川温泉・瀬の本方面に案内した。

小嵐山の紅葉は終わっていたがサクサクと踏みしめる色付いた落ち葉が絨毯のようだった。

満願寺温泉から南小国に行き「Tea room茶のこ」さんの前で記念写真を撮らせてもらった。

こちらも自転車を始めてからたいへんお世話になっており、特に主催されていた「九州Heaven Ride」は多くのサイクリストの記憶に伝説のライドとして残っている。

走行距離約120km、累積標高約3000mの悪路を、極寒の12月に5名グループ全員でチェックポイントの制限時間内に通過しゴールを目指す究極の大人の遊びだった。

懐かしい再会だった。自転車を始めて職が変わったり現在の立場になってもサイクル活動ができるのは、今回参加していただいたみなさんのお陰であり、これからも相談しながらいろんな挑戦を続けて行きたい。そんな思いと、何となく区切りを感じたので、単に少しだけ手伝っただけの本の出版にかこつけて同窓会のようにお集まりいただいた。これからも「人生楽しんだもんが勝ち」という自己流を貫いていきたい。

 

 

 

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