みなさんこんにちは。草原に魅了されている研修生の石田です。今日は阿蘇の草原の魅力と草原を守るために行っていることについて紹介します。
阿蘇の草原はとにかく広くて綺麗だということが有名ですね。多くの観光客の方々に愛されている阿蘇の草原の面積はなんと…22000ha‼沖縄の石垣島、天草の上島と同じ面積だそうです。この草原面積は日本一‼だそうです。
私の経験をもとに紹介したいと思います。まず一番有名なのが野焼きですね。野焼きをする前にやることがあります。それはなんだと思いますか。
それは輪地切り・輪地焼きですね。秋~冬にかけて行います。ススキなどのイネ科植物が生えていて風が心地よい季節。そんな季節に行うんです。ではなぜ、輪地切り・輪地焼きを行うのか説明します。
野焼きの際に一番気を付けなければならないことは、森林や私有地などに燃え移ることです。それを警戒しながら野焼を行うのですが、防火帯がないことには安全に行うことができません。なので、幅10mの防火帯を作ります。輪地切りはまず刈払機で草を刈り、刈った草を真ん中に帯状に集めます。
輪地焼きは輪地切りから2週間たった後に集めた草に火をつけます。火をつけることで、輪地焼きした場所の草は完全に焼かれているため燃え広がるリスクを軽減することができます。。場所によっては輪地焼きができないところがあるため、その際には輪地切りした草を野焼で燃やします。そのときに野焼で燃やす予定の草原の方に寄せます。
そして春には野焼きをします。野焼きはなぜ行うのか説明します。日本は温暖湿潤気候で一度放置した草は伸びてしまい最終的に森林になってしまいます。阿蘇では夏に放牧をしますが、近年は畜産農家の減少で手が届いていないところもあります。また、草原では牛が育つ場所、ススキが育つ場所でもあり、貴重な農地でもあります。枯草が焼かれその養分を含んだ草が土となり良い土壌になります。その土壌を基に育った草は牛の飼料や希少な植物の栄養素になり、夏には花や草は芽を出します。
また阿蘇の景観のほとんどは美しい草原であるため、毎年多くの方々が草原に手を加えます。病害虫の駆除も目的としています。一度焼かれた草原は真っ黒になります。私は野焼きをした後に人差し指を燃えた草原にさしました。すると火傷するのかと思いきやとても暖かく、生息する虫たちも幸せそうにしている姿を見ました。そして夏には青々しい草原が広がり、その草原に牛たちが放牧され、そして草原はススキになり輪地切り・輪地焼きが施され、冬には雪が降り、春には野焼きというサイクルを繰り返しています。
阿蘇で生まれ育った私は、草原が大好きです。なので四季によって変化する草原を毎日感じながら過ごしています。また実習で野焼きや輪地切り・輪地焼きを体験してきました。その経験を活かして情報発信や草原維持活動に参加していきたいと思います。
みなさんも一緒に阿蘇の草原を楽しみましょう。
*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――
道路情報や店舗情報など道の駅阿蘇Facebook、道の駅阿蘇ホームページでもお知らせしておりますのでご活用下さい。
道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
TEL:0967-35-5077
阿蘇市内の地図はコチラから
あかうしのあくびvol.29 ⇦最新号が出ました!
道の駅阿蘇は、9時~18時まで営業中。
「道の駅阿蘇ネットショップ」で阿蘇の特産品絶賛販売中です!
*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――