みなさん、こんにちは! Kanaです。
2月末から3月末にかけて、今年は例年より早く野焼きを終えた阿蘇の草原では、すでに新しい芽吹きが始まっています。
残念ながら写真は撮れていないのですが、熊本県の準絶滅危惧種であるキスミレが、黒い土の上にたくさん咲いているのが、昨日車窓からでも見えていましたよ♪
野焼きで守られる生命があることを実際に目にすると、やはり感動を覚えるとともに、阿蘇の草原を守ることの大切さもひしひしと感じますね。
さて、3月30日に、私どもNPO法人ASO田園空間博物館(道の駅阿蘇)より公益財団法人阿蘇グリーンストック様に50万円のご寄付をさせていただくにあたり、目録の贈呈式が行われました。
左が当法人の理事長、右が阿蘇グリーンストックの副理事長、山内様です。
阿蘇グリーンストックさんは27年前に公益財団法人として設立され、以来、野焼きボランティアの育成を主に、阿蘇の草原の保全、維持管理に多大な貢献をされてきています。
阿蘇の草原は道の駅阿蘇のサテライトとしても登録されており、道の駅阿蘇では阿蘇の草原を生かした観光ツールを提供しています。普段は立ち入ることのできない牧野(草原)を特別な許可を得てマウンテンバイクで疾走する草原ライドや、草原でのコスプレイベント、修学旅行の受け入れなど、これらの参加料の一部を草原の保全のために還元しています。
「阿蘇の草原を守りたい」という思いは同じ。阿蘇グリーンストック様の阿蘇の草原維持管理のための活動に賛同、敬意を表し、この度2回目となるご寄付の贈呈をさせていただくこととなりました。
阿蘇に広がる22,000ヘクタールの草原は雨水がじかに染み込むため、森林よりも多い保水力を誇り、6つの一級河川の源流となっているほどです。
しかし、草原は放置されれば、雑木林へと変わってしまいます。草原は千年以上もの間、人の手で守られてきたのです。
野焼きをすることで、生き延びられるこの地特有の植物や昆虫もいます。
そんな草原も、野焼きの担い手の高齢化などで、管理維持が難しくなっており、熊本県の調査によると、草原の維持管理を担う各牧野・原野組合へのアンケートで「10年後も現在の維持管理を続けていくことができる」と答えた組合が前回は4割強あったのに対し、今回の調査ではそれが3割を切るまでに減っていたという衝撃的なお話をこの度、阿蘇グリーストック様から伺いました。
阿蘇グリーンストック様が取り組まれている野焼きボランティアの育成は草原維持の大きな問題である、野焼きの担い手の高齢化による、人手不足を解消するために大切な役割を果たしています。
もし、阿蘇の草原の保全にご興味を持っていただいたら是非、阿蘇の野焼きのボランティアに参加してみてください。阿蘇グリーンストックさんでは、安全に野焼きに参加していただくため、そして草原のことを知るための講習会を開催していらっしゃいます。
野焼きのボランティアは難しいけれど、阿蘇の草原の保全のために何かしたいと思っていただいたなら、阿蘇で遊ぶだけでも草原の保全に貢献していただくことができますよ!
例えば、阿蘇のあか牛を召し上がっていただくだけでもいいんです。放牧される牛たちが増えることで、草原の存在意義もさらに上がります。
道の駅阿蘇の草原ライドに参加していただくことももちろん!参加料のうち1000円は草原保全のために役立てられます。
現在阿蘇は世界文化遺産登録の前段階として、暫定一覧表入りのため、みなさんが一丸となって取り組みを加速されています。
阿蘇には素晴らしい自然がありますが、この自然、そして主には草原を守り、恩恵を受けながら暮らしてきた阿蘇の人々の営みを素晴らしい文化遺産として受け継いでいこうというものです。
こういった取り組みや、その実現が、ますます多くの方に阿蘇に草原を知っていただけるきっかけになりますように。そして阿蘇の草原がこの先もずっと守られていくことを願っています。
最後になりましたが、こちらが阿蘇グリーンストック様から送られた感謝状です。
何と阿蘇の草原のススキを漉いた和紙でできています!さすがです^^
道の駅阿蘇のお客様休憩所に飾ってありますので、あか牛弁当を食べながら是非ご覧ください♪
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道路情報や店舗情報など道の駅阿蘇Facebook、道の駅阿蘇ホームページでもお知らせしておりますのでご活用下さい。
道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
TEL:0967-35-5077
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