道の駅阿蘇×阿蘇中央高校 アニマルウェルフェア飼育豚で道の駅阿蘇オリジナル商品を作ろう!

アニマルウェルフェアって何だろう?
 こんにちは。皆さんは「アニマルウェルフェア(AW)」という言葉をご存知ですか?「動物福祉」という意味ですが、家畜へのストレスを減らし、動物本来の伸びやかな環境で飼育する方法です。従来、家畜は狭い檻の中に多数押し込まれるように飼育され、ストレスフルな環境に置かれてきています。人間がストレスで心身ともに病気になるのと同じく、ストレスは動物にとっても体調にマイナス影響を与えます。
一方、AWで育てられた家畜はやはり健康的。そのため治療薬などの薬剤が投与されることも減ります。食肉になっても肉質と味に反映され、食の安全も高まるのです。この考えはヨーロッパで始まり、日本の畜産業界でも広まりつつあります。そして実は、道の駅の地元の熊本県立阿蘇中央高校農業食品科畜産専攻では2016年以来、既にこのAWでの養豚に取り組んでいるのです。

美味しいAW豚肉で美味しい商品を!
 同校は2016年4月の熊本地震を機に、世界農業遺産の地にある農業高校としてできることは何かを考えました。そしてその答えがAW飼育の実践だったのです。「AWで育てた豚肉は臭みがなく、柔らかくて美味しい」と生徒さんたち。だからこそ、このAW飼育豚の価値をもっと知ってほしい、AW飼育豚で新たな商品を作りたい。
そんな声を受けて、道の駅阿蘇が共同開発のプロジェクトを開始しました。「道の駅阿蘇で売る商品を考えよう」。駅の下城マネージャーの提案に、畜産専攻の新2年生・新3年生12人が授業の一環として取り組むことに。去る3月24日にその商品選考会が同校の春牧牧場で開かれ、商品アイデアを発表しました。

発表された商品は11品。「そぼろ系」「野菜利用系」「ふりかけ・フレーク」、そして「角煮」の各ジャンルで発表しました。2人1組でのプレゼンテーションでは、思い思いの製品コンセプトをはじめ、味や風味の特徴、誰に売るか、買ってほしいかのターゲット、PRポイントを順序良くアピール。熊本の郷土料理や素材などとも組み合わせ、そのどれもが美味しそうで魅力的です。果たしてどのアイデアが商品化されるのか、楽しみ!下城マネージャーも「素材の味を生かすためには加工の手数を増やさない」などアドバイス。生徒たちも熱心に聞き入り、これからのブラッシュアップを考えていました。

販売を伴った商品化プロセスを学ぶ
 下城マネージャーは同校とのコラボについてこう語ります。「高校生の彼らがやがて社会に出た時、モノを作っておしまいなのではなく、販売を伴った考え方を身につけることが実はとても大事。自分たちが作りたいものイコール売れるものではない。市場とマッチしているか、どんなルートで売るのか、ニーズやサービス、販売促進の手段などを経験する場を提供したい」。
今後、この中からさらに2品を試作し、最終的な道の駅商品を決める予定です。販売は今年11月を目標にしています。阿蘇中央高校畜産専攻の生徒さんのAW飼育豚にかける想いが詰まった商品、ぜひご期待ください。

 

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