コルナゴ部長こと中尾公一さんからレポートが届きました。
今回は、「7月2回目のライドとe‐bikeの魅力」です。
ライドに行った先の瀬の本では、ASO FESTIVACATIONのイベントが開催されており、キッチンカーが勢揃い🎶と、またしても盛りだくさんの内容になっています☆彡
ご覧ください。
7月2回目の阿蘇満喫モニターライドは、猛暑を想定して日陰が多い南小国方面を走ってきた。道の駅阿蘇のサイクリスト専用駐車場に着くと、最近の暑さはなく、山に入ったら肌寒いかも知れないので、ウィンドブレーカーをトップチューブのバッグに押し込んだ。
サイクリングする際には、天気や気温を事前チェックしてウェアや装備を準備すると思うが、阿蘇の天気予報は、阿蘇谷のほぼ中央部に位置するJR内牧駅近くの乙姫観測所の情報になる。標高は487mなのでミルクロードが700~900m、箱石峠が877m、草千里展望所が1150mの標高になり、山に入ったら(標高が高い所に行く)乙姫より3度から5度は気温が低くなると想定して準備するとよい。
集合場所に行くと遠くからの参加者が多いためか、すでにサイクルラックは満杯に自転車が並んでいた。今回は佐賀からのグループ参加が5名、大分3名、福岡2名、東京1名、熊本は、東京から転勤でつい先日地元南阿蘇に帰って来られた方と、愛知から仕事で来られて菊陽町に住まわれている方の2名だった。
スペシャライズドの同じタイプのe-Bikeの方が2名いらした。このバイクのバッテリーはフレーム内蔵で電動アシスト部分も凄くコンパクトなので普通のロードバイクと見間違うほどスッキリしている。重量は13kg、最長走行距離は130km、ボトルゲージにツールボックスのように納まる予備バッテリーを追加すると、さらに65km距離が延びるという。
私のライドによく参加される左の星さんは、上りが苦手だったがこのバイク購入後は距離や難易度を気にせずに、グループライドにも積極的に参加され、定年退職後の自転車生活をより濃厚に楽しまれている。右のMさんは中学生の時の怪我が原因で少し左足が弱いため、電動アシストにより大好きな阿蘇の山を走られている。この日、2人は先頭グループを走られて峠道になるたびに追い越され、やがて背中が見えなくなってしまっていた。
ロードバイクを買ったものの、上り坂が苦手で苦痛に耐えられなかったり、グループライドで遅れて周りの人に気を遣ったり、そのようなものが積み重なって、だんだんと乗らなくなってしまったという人の話はよく聞く。また、体力や体のハンディのためにサイクルスポーツを諦めている方にはe-Bikeは絶対おすすめだと思う。それは自己体験にも基づく。
結婚30年の記念に2017年のジロ・デ・イタリアの観戦に友子さんと行った。旅の目的は有名な峠道を私は自分の自転車で、友子さんはレンタルのe-Bikeで一緒に走った体験は、特別な想い出として今でも鮮明な記憶になっている。
友子さんは私から3年遅れてロードバイクに乗の始め、100kmを超えるサイクルイベントにも完走していたが、膝を痛めてからはロードバイクから遠ざかってしまい、膝に負担が掛からないe-Bikeに乗って一緒にジロを走ろうと言っても、トラウマのように「乗らない」の一点張りだった。ところが、スイスやフランス、ドイツなど裕福な人たちの別荘地があるコモ湖周辺で、友子さんのサイクリングのスイッチが入り、用意していたe-Bikeに乗り始めた。
そこからは、この年のチーマコッピの全長21.7km、平均勾配7.1%、標高2758mのステルヴィオ峠や、標高2119mのガルデナ峠を選手が来る前に上って峠で観戦したり、ドロミテでもひときわ素晴らしい景観が続くジアウ峠では、友子さんに付いて行くのがやっとで途中から追い越されてしまった。峠で周りを見るとけっこうe-Bikeが多く、ドロミテの山岳コースでは普通の乗り物になっていた。このようにサイクルスポーツの壁を低くしてくれるe-Bikeは、2台目というより最初の1台として選択肢に入れてもいいのではないかと思う。
ライドに戻ろう。
阿蘇谷から小嵐山を上った。毎度通る道だが、理由は車が少なく、勾配もそんなにキツくなく、阿蘇らしい魅力も凝縮しているからだ。
草原が広がる。この日は小嵐山の頂上付近は19度と秋の感じがした。
草原の道から県道40号に出てすぐに細い道に左折する。ここから瀬の本高原までは緩やかな長い上りが続き、早い人と遅めの人とに分かれていく。
しかし、下城さんが最後に走られている方をいつもサポートしてくれるので参加者全員が笑顔で走ることができる。ミユキさんは参加者の情報を伝えてくれて、トイレや水補給のタイミングや途中離脱される方のサポートを担当してもらっている。井上君は道が詳しいのでコース案内のほかに、最も頼りにしているのが自転車のトラブルだ。パンク修理はお手の物でとにかく早く完璧にやってくれる。このようなメンバーのお陰で2019年6月からこのライドを始めて今月から4年目を迎えることが出来ている。
東京から夏季休暇で来られたWさんは、この日のすべてのコースに感激されて、自転車始めて3年目だが日頃はヒルクライムの練習ばかりで、サイクリングがこんなに楽しいものかと何度も何度も呟かれていた。
瀬の本では何やらイベントがあっていて食事が出来そうなので会場に入ってみた。
15時からコンサートも予定されていた。それにしても屋外ステージなんて何年振りだろう。
食事は建物内のレストラン以外に屋外のテントブースにキッチンカーや出店が並んでいた。
菊池のナポリピッツアで有名なイルフォルノドーロがキッチンカーで出店していた。
予想外のイベントはゆっくりと美味しい食事ができてラッキーだった。ただし、瀬の本は16度くらいで半袖では寒くてちょっと震えた。ここから小田温泉方面のダウンヒルでは小雨がぱらつき始めたが、下るにつれ気温が上がり丁度いい感じになってきた。
いつも見学のため敷地内を通らせてもらっている吉原ごんべえ村に立ち寄った。
台風で倒れた杉山を家族で整備されて完成した人気のキャンプ場は、山の斜面を生かした眺望豊かなオートキャンプサイトや、雨や寒さにも対応できるドームテント、身軽に泊れるバンガローやミニログハウス、それに1日1組の茅葺屋根の別荘もある。場内にはシャワー設備もあるがもうすぐノルウェイサウナがオープンするそうだ。詳しくは下記のサイト。
阿蘇を見ながらキャンプやバンガローで宿泊ができる | 阿蘇南小国の吉原ごんべえ村 (gonbemura.com)
これが人気のドームテントだ。ビニールハウスの中にテントを張るので雨風や寒さにも対応している。照明と驚くのがストーブまで設備され、床部は木のチップを敷き詰めてあるのでフワフワして濡れる心配もなさそうだ。
ごんべえ村でテントや椅子などレンタルすれば、このようにチェックインの時間にはテントが張られ、椅子テーブルにBBQセットまで用意してもらえる。設営、撤去が不要な至れり尽くせりのキャンププランも可能だ。
キャンプ場内の中を通る急な坂を下っていたら佐賀組にパンク発生
県道40号に出て満願寺温泉を過ぎて細い道を左折すると手掘りのトンネルがある。ライトが必須の暗くて少し曲がった細いトンネルだ。手掘りにしては長く冷気も感じて、入った瞬間みなさん怯んでちょっと感激を与えるスポットだ。
南小国のこの付近もサイクリングのルートとしてはあまり知られていなくてとても気分よく走れるところだ。
南小国からそば街道を上った。
この峠道の距離は11.6kmとちょっと長く獲得標高は471mだが、途中、平坦なところもあるし、馬場川沿いの日陰が多い道だ。真夏には川に浸ることも出来るし、戸無しそば屋の前には水汲み場もある。
森を抜けて開けた道になったところで後輪に異変を感じた。2週間前の草原の道でチューブレスタイヤでの初めてのパンクと同じだった。6年振りのパンクから2週間でまたもやパンクだ。チューブレスタイヤなので徐々に空気が抜けてしばらくは走行も可能なので先頭グループと合流するところまで1kmほど走った。
ここで井上君に登場してもらい、前回の失敗の教訓から持参したバルブ80mmのチューブを入れることにした。タイヤが新しかったのでホイールから外すのに手間取ったが最後尾グループが着く頃には修理が終わった。原因は極々小さな石か金属片のようだった。
実はそのあとがあって、2週間で2回と思いきやライドの翌朝、今度は前輪のタイヤの空気が抜けるスローパンクという3回のパンクだった。1回目は段差のあるグレーチングをホッピングで越える際に失敗したので、タイヤに大き目の穴が開いて修理キットでは穴を塞ぎきれずチューブを入れた。2回目と3回目がこの日の後輪と前輪で、タイヤのトレッド部分に極小の穴が開いていたので、こちらはダイナプラグ無しでIRCの瞬間パンク修理剤のファーストリスボーンで止めることは出来たかもしれない。なので今後のパンク対応は、小さな穴ならタイヤを外さなくて手っ取り早いファーストリスボーンと替えチューブを持参しようと思っている。
そば街道から212号に出てそのまま下って阿蘇谷に降り、のんびりと田んぼの道を通って帰ってきた。
道の駅阿蘇から坊中線の300m先に、南冷菓店という角氷を販売する昔ながらのかき氷店があり、ゴールはここでかき氷を食べて解散した。
店内にはテーブルが2つなので、遠くから来られた方から座ってもらい、食べ終わったら次の方と交代して解散とした。
かき氷は250円で一番高い宇治金時とミルク金時で350円と安く、走ったあとはソフトクリームよりかき氷の冷感度とサッパリ感が完走のご褒美のように感じた。それに店内の席に座って食べられるのでこの日のライドを振り返って話も弾んだ。
今日のライドがみなさんの忙しい日々への糧になればと思う。
参加された若い独身男性の方から、この日のライドに備えた話を聞いた。それは練習のことや装備ではなく、前日からYouTubeで作り方を覚えたチャーシューを冷蔵庫に寝かしており、夜はこれを肴にクーラーの効いた部屋で缶ビールを飲みながら、ツール・ド・フランスを見るというものだ。その目に浮かぶ光景は、綿密な備えとして面白くもあり、ここまでがライドだとする休日の過ごし方は完璧じゃないかと思った。
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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
TEL:0967-35-5077
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