コルナゴ部長こと中尾公一さんからレポートが届きました。
今回は、先日行われた「キッチンライド女子ちゃり旅・トウモロコシ編」です。思いっきり身体を動かした後、阿蘇の大自然で採れた食材を使ってのもぐもぐタ~イム(≧◇≦)
さぁ、ご覧ください☆彡
阿蘇は甘くて生でも食べられるブランドトウモロコシも農作物のひとつだが、その焼くか茹でるか生食するトウモロコシを料理やデザートの素材にして、サイクリングとミックスして楽しむキッチンライドを開催した。
キッチンライドは、フランス菓子教室「ADU-kitchen」を主宰する清田あづささんのサイクリングとお菓子や料理作りをミックスしたイベントで、阿蘇サイクルツーリズムを体験する選択肢を広げて雨天対策にもなるプログラムだ。今回はロードバイクの経験豊富な女性を対象に体験してもらい率直な意見を聞かせてもらった。
参加されたのは、熊本のサイクルショップ「しゃりんかん」女性部のメンバーとオーナ夫妻の8名。主催は清田あづささん、共催は道の駅阿蘇を運営するNPO法人ASO田園空間博物館、サイクリングは私が担当し、日頃のロードバイクでサイクリングを楽しんでいる女性のみなさんに、電動アシスト自転車e-MTBによるオンロードの快適さと、グラベルや牧野の激坂の走破性を体験してもらった。
この日は、あいにく小雨の天気で、道の駅阿蘇をスタートしてすぐに雨が強くなったので、食事会場のゲストハウス阿蘇の森で雨宿りした。ロード経験豊富な女子部のみなさんは、この状況でも悲観論とは真逆のおしゃべりと笑顔の連続でレインブレーカーに腕を通され待機されていた。
雨が止んできたのでe-MTBに慣れてもらうために、あぴか運動公園方面のグラベルを案内した。すぐに電動アシストのパワーに驚く歓声が聞こえてきた。厳しい坂も大丈夫そうなので本塚に行くことにした。
※本塚(ニ辺塚)は私有地の牧野であり牧野ガイドの案内がなければ立ち入ることはできません。
本塚に入る前にe-MTBの3つのアシストモードの1番強い「HIGH」に設定し最大勾配29%に挑戦してもらった。
中腹まではそんなに大したことない坂だが、ここから先は壁のようになる。
でも上手な人は簡単に上れる、というかe-MTBのアシスト力に感激する。
今度は上からの写真。
人がいるところが中腹、今上っているところから厳しい坂になり、
ギアシフトを間違えるとさすがのe-MTBのパワーをしても無理。
本塚(ニ辺塚)頂上は標高573m、道の駅阿蘇の隣のJR阿蘇駅が521mなので50mほど上っただけだが、爽やかな風と阿蘇平野に外輪山、阿蘇五岳という素晴らしい360度の景観が貸し切りできる。大観峰だとはこうはいかない。
4万年前、周囲は湖だった・・・以下阿蘇ジオパークのサイトより抜粋。
「阿蘇谷(阿蘇カルデラの北側)のほぼ中央、下西黒川集落の北にカルデラ床の平地から独立した3個の小さい山体が分布しています。この3つの山は本塚、北塚、灰塚と呼ばれ、総称して本塚火山と呼ばれています。岩石は輝石デイサイト質の溶岩です。
それぞれの山体の基底部で標高約 510 m以下の部分には水中溶岩の岩相が見られ、高所には通常の陸上溶岩が分布しています。このことは、阿蘇谷がカルデラ湖であった時代に水底で噴火し、山体が水面上に出てからは、通常の噴火を行って成長したことを示しています。約4万年前に活動した火山です。」
帰りのダウンヒルも本塚の魅力だ。重心の置き方とブレーキ操作を教えて安全に下る。タイヤの大きく重量があるので想像以上に安定感はある。
初心者から上級者まで安全に楽しめる本塚は、阿蘇くじゅう国立公園の魅力が凝縮している。これからもルールを守って農業資源である牧野を観光資源として活用する見本になればと思う。
午前の部の牧野ライドを終えて、ゲストハウス阿蘇の森のテラスでトウモロコシ三昧の料理やデザートのキッチンの部が始まった。といっても、ほとんど清田さんが作られているので、トウモロコシの天ぷらと炭火焼きのみだ。
収穫体験をしてもらう予定だったが雨のためキャンセル、協力してもらった畑のトウモロコシはシーズンも終わりかけだったので、少し傷みや見かけが悪いものがあったが、料理の素材には全く差支えなかった。
左が写真撮るのを忘れたが、『トウモロコシの冷製スープ』
「トウモロコシの実を外し、ヒタヒタの水、コンソメを入れ、20分弱火にかける。冷蔵庫で冷やし、冷えたら牛乳を入れる。」
右が『コールスローサラダ』
「トウモロコシは実を外し、ヒタヒタの水を入れ弱火にかけて20分煮て水煮を作る。キャベツは千切り、塩で揉んで一晩漬けて水が出たら絞っておく。セロリ、きゅうりは千切りし、塩揉みして水が出たら絞って水洗い、水を切った野菜とトウモロコシと合わせ、食べる直前にマヨネーズ、塩胡椒で和える。」
『トウモロコシご飯』
「トウモロコシの実を外す。米は洗って水加減をして2時間浸漬させる。炊く寸前に4合に対して、トウモロコシカップ1杯を入れて炊飯器で炊く。」
素材はすべて道の駅阿蘇で販売されていたものになる。このパフェの食用ホオズキにはちょっとびっくりだった。あとは別腹用に、カルキフーズの『お肉屋さんのカレー』と『あか牛コロッケ』まで用意され大満足の料理だったようだ。
午後からは料理作りが終わったので、NHK BS1の「チャリダー」にもパティシエ・ライダーとして出演された清田さんも一緒に、坊中線を上って草原に放牧されている馬や牛と写真を撮って大いに盛り上がった。
中岳火口や草千里に行く坊中線はパノラマラインと呼ばれ、阿蘇観光のなかでも車窓からの景色が最も楽しめる看板道路だ。そこを自転車で行くと、気に入ったところで停まって景色を好きなだけ眺めたり写真を撮ったりできる。
最近、この道路に自転車の通行領域を明示する青い矢羽根と自転車マークがペイントされており、気分的にもとても走りやすくもなっている。坊中線は平均勾配4%の上り坂が続くが、e-MTBなら疲れ知らずに走れるし、軽快なダウンヒルもディスクブレーキと、グリップ力のある大きなタイヤで安全に下りを楽しむことができる。
午前中のグラベルライドと草原の牧野ライド、料理の専門家と参加した人が作る阿蘇の素材のランチ、そして絶景のパノラマラインの組み合わせは、普段ロード乗りの女性の方にも大好評のようだった。
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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
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