コルナゴ部長こと中尾公一さんから「11月前半レポート」が届きました☆彡

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。「11月前半レポート」です。

11月は月初めからサイクルイベントや牧野ライドが連日続き、10日からは6日間ツール・ド・沖縄のレース遠征もあったのでまとめてレポートする。まず、11月1回目の阿蘇満喫ライドは直前のキャンセルもあったが2名の参加者があり、阿蘇で唯一紅葉が見ることができる日ノ尾峠に案内した。
スタート前に今日走るコースを「ミルクロードから扇谷展望所、二重の峠、南阿蘇から日ノ尾」と説明したら、よく参加されるオヤマさんから、「季節柄、紅葉の時期だから日ノ峠を中尾さんは選ぶんじゃないかと思っていました」と言われて少し驚いた。
そこで思ったのが、参加される方はどこを走るのか、当然のことだが興味を持たれているはずで、そのコースによって参加不参加の選択があるだろう。しかし、現在は開催日直前、もしくは当日に、阿蘇特有の天候や気温、風の強さ、それに旬の風景と火山状況によっては中岳火口からの降灰の向きを考えてコースを決めている。そのようなことを想定しないで何週間も前にコースを決めるなんてさえ思っているが、参加者からするとミステリーツアーであるわけだ。なのでちょっと考えてみようと思った。

寒かったがいい天気だったので、外輪山や阿蘇五岳を見ながら阿蘇谷を巡り、ミルクロードには県道10号線・やまなみハイウェイを上った。

城山展望所付近は、先月開催されたやまなみハイウェイ清掃活動でオヤマさんも参加されたゴミ拾いをしたところなので、また落ちていないか話しながら上った。このライドでも阿蘇の自然とサイクリストの共生、環境維持管理を目的にライドの途中で簡単なゴミ拾いを行っているが、その効果は「ゴミのポイ捨てはいかに無責任な行動なのか、ぜったいやってはいけない」という「気づき」を持つようになると思う。

逆光だが眺めが素晴らしい扇谷展望所に到着。

西側には大観峰

その谷間には蛇の道

JALのCM撮影で嵐が来たことで有名な展望所だが、周囲が崖で危険なため地元の方が管理されており、キッチンカー「あそBo-郷号」がいる天気がいい土日祝のみ立ち入ることができる。

キッチンカーには飲み物以外にも格安の美味しいおにぎりや、

たこせんも人気。
でもやはりここから眺める雲海が素晴らしい。
キッチンカーのお母さん撮影。

ミルクロードを走って二重の峠から阿蘇谷に降りて温かいランチにした。

近くにあるサイクリストウェルカムな父娘庵「OYAKOAN」へ

山の斜面にあって分かりにくいが看板が出ているのでその通りに行けばたどり着く。肉料理が人気でこの店の焼肉のタレは道の駅阿蘇でも販売している。

南阿蘇の農道をのんびりと走って高森からこの日メインとなる日ノ尾峠へ。
鍋の平キャンプ場の先の根子岳の麓は紅葉しており思わず写真撮影会になった。

のこぎりの歯のようなギザギザ頭の根子岳だが西側の麓から見るとこのように見える。

キャンプ場から2.8kmで日ノ尾峠

視界はなくこの道標がないと頂上とは分からない。

大正8年(1919年)登山家 北尾鐐之助の「根子岳 ― 雨の火の尾峠」には、頂上の様子がこのように書かれている。
「そこは高岳、根子岳を見るには一番よい処でした。北(宮地駅)から登って、ここで始めて私は阿蘇の南麓を見ました。南郷谷の白水、色見、草部の一帯。遠く高森の甍(いらか:屋根瓦)が降り落されたように煙雨の中に見えます。」
当時は今のように木々に覆われておらず、見上げると根子岳と高岳、そして南阿蘇が一望できる見晴らしの良い峠だったことがうかがえる。

頂上からしばらく下るとやっと景色が見えてくる。
いい眺めだ。
夕陽が町古閑牧野を照らし実に美しい。
しかし、16時を過ぎ気温は6度を切った。
指無しグローブだったので手の感覚がなくなるほど寒かった。

16時30分、太陽が高岳に隠れてひときわ寒くなったが、キャンプ場のずっと手前から人も車もいない薄暗い日ノ尾峠の道を下って宮地まで来ると生還したような気分になった。多分2人も少し心細かったのではないだろうか。こんな気持ちの変化が実に楽しくて、人数が少ないからこその魅力でもある。ワイワイもいいけど無言もいいものだ。

この日のメインコースの日ノ尾峠は、明治期は宮地の古神から馬見原往還が通っており、宮地に郡役所が置かれていたことから阿蘇谷と南郷谷を結ぶ道として人の往来は多く、麓には火尾村(日ノ尾村)があり2軒の峠の茶屋もあった。
しかし、明治中期から大正期に掛けて、南郷谷の白川沿いに立野へ通じる道路、現在の325号が通じ阿蘇谷と南郷谷は西側から結ばれるようになった。更に昭和46年に根子岳の東側に国道265号が全面舗装で開通してから日ノ尾峠の利用は激減し、人の気配がまったく無い古道になっている。そんな日ノ尾峠は私にとって最も好きな道でもある。

11月前半のイベントや牧野ガイドについて。
まずはコギダス協議会会長でCYCLE SHOP Naos BASE(サイクルショップナオズベース)オーナーの松山直樹さんが全国放送の「リコとカズとカリスマさん」の番組に出演され、その収録が牧野ライドとして行われたので牧野ガイドとして立ち会った。このように牧野がランやウォーク、トレラン、サイクリングなどスポーツアクティビティ以外に使われるのも草原の維持には大切なことだ。放送日は12月14日(水)20時~21時の予定。

牧野ガイドスキルアップ講座が道の駅阿蘇主催で開催された。講師は元MTBプロライダーでMTBインストラクターの宮崎県延岡市の三井寿展さんで、MTB以外にもカヌーや登山のガイドとして活躍されている。MTBの正しい乗り方から始まり、ガイドの際に必要なグッズなど、長年の経験による目から鱗の危機管理の学びの場となった。

あそたんガイドツアー」さんが撮影された講座中のライドシーン。三井さんのテクニックは素晴らしいがこの景観にため息をつきながら感動されていた。

西小園牧野で行われた修学旅行生のe-MTB牧野ライドの体験の手伝いをしてきた。受け入れ窓口は道の駅阿蘇でトリムカンパニーの橋本君が牧野ライドを担当、あそたんガイドツアーさんが牧野ウォークを担当された。修学旅行は人数が多いのでガイドメンバーが協力して受け入れている。

身長が150cmくらいないとe-MTBのサイズがない。そこで女子中学生だったので町乗り用のe-Bikeを用意されていたが、それでも2名ほど乗れない生徒さんがいて残念だった。

牧野に響く歓声がとても印象的だった。

牧野ライドで使用しているe-MTBはパナソニックが主流だが、そのメーカーであるパナソニックサイクルテック副社長の高井さんが牧野ライドの視察に来られた。e-MTBのフィールドとして牧野ライドに感動されたのはもちろん、自転車旅のおすすめの宿であるゲストハウス阿蘇の森を訪ねて、洗濯機、BBQハウスと併設の完成間近な浴場、それに薪ストーブのある部屋を見てもらい、道の駅阿蘇で販売しているあか牛丼の美味しさを堪能してもらった。最後に阿蘇市役所で牧野ライドの経緯や今後の取り組みなど意見交換を行った。

鹿児島からMTB乗りの5名の方が来られて西小園牧野と九州自然歩道を清水谷まで案内した。
46歳の方が一番若く、あとの方は63歳、65歳、そして66歳の方が2名でMTB歴としても大先輩の方々だった。電動アシストの無い普通のMTBだがみなさん元気に草原を走られていた。

昼食を草原で食べた午後からは、紅葉と紅葉の絨毯の両方を楽しめる九州自然歩道で、菊池渓谷方面の途中にある清水谷まで往復するコースをゆっくりと走られた。

キチンと整備された自分の愛車でゆっくり走られる姿を見ていたら、道の駅阿蘇の牧野ライドのエントリーフォームにe-MTBのレンタルが書かれていなかったので、アシスト無しのMTBならきついコースになるかも知れないという内容で返信したことが恥ずかしく思えた。

美しく整備された、汚れが層になった、それぞれの思いのこもった愛車を運ぶのは、60代の方全員が背の高い軽自動車のワンボックスで荷室はMTB専用車のようだった。

経験豊富な年上の方と走るのは初めての経験だったが、ゆっくりとペダルを踏まれて静かにMTBを楽しまれる姿は勉強になった。MTBは若い人のサイクルスポーツというイメージを持っていたが、古い愛着のある機材や最新鋭の機材など、人それぞれの考え方で自然に親しむMTBライフは、「健康年齢の続く限り楽しめるスポーツだよ」と教えてもらったような気がした。まだまだ知らないことだらけだが、今回のように身をもって学べることには感謝するしかない。

 

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