コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「2023年を迎えて」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから令和5(2023)年を迎え、最新レポートが届きました。

新年あけましておめでとうございます。
昨年も多くの方に阿蘇満喫ライドに参加いただきましてありがとうございました。今年も阿蘇を楽しんでもらえるよう試走を重ねて案内するとともに、道の駅阿蘇が主催する安全講習等のガイド研修で学んだことを、みなさんにもフィードバックすることが出来ればと思っています。今年もよろしくお願いします。

さて、私事ですが自身3台目となるロードバイクが昨年暮れに納車されました。
いつも「モノからコト」とサイクリストの方に言っていた本人が「モノ」に大きな投資をしてしまいました。「自転車や機材ばかり追わずに遠征などの体験にお金を使うのもいいですよ」という私自身が経験した価値の変化なんですが・・・

「コト」については、2017年に100回大会となるジロ・デ・イタリアに自転車仲間と行きました。世界三大ツールというサイクルロードレースの世界最高峰の大会がイタリア・フランス・スペインで毎年開催されています。私は100回という記念すべき大会であることからイタリアを選び、選手が来る前に有名な峠道を自分の自転車で上り、超一流選手の走りを目の間で観るという至上の体験ができました。

この感動は今でも忘れることができませんし、以降は他の大会が色あせたほどの「コト」の体験でした。

3台目の自転車を買ったきっかけは、ホームコースの阿蘇は10km以上の長い下りが多いため、ディスクブレーキの制動力を評価していました。一昨年、坂を上っていたら急に雨が降り出し、峠を越え下り始めてブレーキをかけると、まったく効かない恐怖の体験をしました。そもそも雨の日には走りませんが、急に雨に打たれることは避けられないので、現在のリム仕様からディスク仕様のロードバイクを検討することにしました。
と言っても現在の社会情勢を受けて、自転車の値上げラッシュには驚くばかりです。そこで冷静に考えるために、今までの仕事と自転車の両立というサイクルライフについて振り返ってみると、「起承転結」という言葉が当てはまるよう思いました。

2007年、菊池の旅館業時代にロードバイクを始めるために「起」となる1台目のコルナゴのロードバイクを買い、走り方やマナーを理解するとともに、九州各地で開催されるサイクルイベントに参加することで多くのサイクリストと知り合い、同時に始めたブログにより旅館に集客することができました。

2012年には上りが多い阿蘇に向いた2台目のコルナゴは、54歳の阿蘇の旅館に転職する機会に購入しました。この時点で自転車は仕事道具という認識で2022年まで10年間乗りました。

その間には阿蘇の旅館を2019年に退職するまで、菊池での「起」を継承し広く深めて集客に繫がる仕事と、国内や海外のサイクリストや自転車業界の方とお付き合いできる「承」となりました。

2019年退職の翌月から道の駅阿蘇で現在の立場になり、自転車による本業は新鮮であるとともに、阿蘇市や道の駅阿蘇が取り組むサイクルツーリズム事業に対して、「起~承」で得た経験と出会ったみなさんにより挑戦することが出来ています。このことは2台目のコルナゴのポテンシャルを活かした「転」であると思います。

そして、「起~承~転」の流れを締めくくる最後の「結」が2022年12月からの愛車3台目のコルナゴになります。よく走る、天候に関係なく止まるというスポーツと安全を担保している「モノ」になり、新たな年を迎えてこれからのサイクルライフにワクワクしているとともに、多くのみなさんと一緒に走ることが楽しみでなりません。

長くなりましたが新しい自転車で迎えた2023年について思うことが2つあります。まず、大分・熊本間のやまなみハイウェイは、西日本のナショナルサイクリングルートであるビワイチ、しまなみ海道と同等のサイクリングルートであり、利用される方は2016年の熊本地震前がピークだったように思います。このようなサイクリストのニーズに応えるため、境界を越えた地域との交流を深めて、広域なサイクリングコースの造成にも挑戦してみたいと思っています。

次に1月4日の蒲島熊本県知事年頭記者会見において「地方創生の実現に向けてTSMCの進出を契機とした・・・」という挨拶がありました。世界最大の半導体受託製造企業であるTSMC(台湾積体電路製造)に関わる方が、昨年より私が開催するライドや阿蘇の隣町のサイクルショップに来られています。
設備投資額86億ドル、約1兆円、従業員数1700人で内300人が台湾TSMCという阿蘇駅から25kmのところに衝撃的な企業が今年9月竣工予定ですから、この影響力は阿蘇においても計り知れません。台湾は自転車産業でも世界一です。それに比例するサイクリスト人口も多く、TSMCのハイテク技術者やその家族の方をサイクルスポーツで迎える年になると思っています。

令和5年(2023年)1月4日 知事年頭記者会見 – 熊本県ホームページ (pref.kumamoto.jp)

『ティ―ウェイ航空「熊本-ソウル」路線定期便の運航再開について』蒲島知事が話されました。2019年8月から運休となっていたティ―ウェイ航空の「熊本-ソウル」定期便が3年5か月ぶりに会見日の翌日となる1月5日から運航再開ということでした。韓国にも自転車仲間がいるのでこのニュースは驚きでした。

また、1月11日には蒲島知事が台湾を訪問されると聞いています。
2019年12月に高雄市のサイクルブロガーを迎え、翌月には阿蘇市観光課さん、道の駅阿蘇の下城さん、それに私の3人で高雄市と台南市を訪問し阿蘇市のプレゼンと、阿蘇に来られたみなさんの体験をプレゼンしてもらいました。

2021年6月には阿蘇サイクルツーリズム学校「コギダス」と、高雄市国際サイクルツーリズム促進協会は、相互に連携強化を図ることで地域に根付いたサイクルツーリズムの発展及び地域の活性化を推進することを目的に協定が締結されています。
蒲島知事のトップセールスにより「熊本-高雄」路線定期便の運航に加えて、TSNCを想定すれば電子機器の輸出拠点になっている熊本―台湾桃園国際空港の就航にも大いに期待し、台湾のみなさんとの交流を今年こそ再開したいものです。

 

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