みなさん、こんにちは。Kanaです。
雨の日、晴れの日が交互に訪れ、雲が晴れるたびにまた緑が濃くなった!と驚きます。
草千里もすっかり緑色になり、散策も気持ちがいい季節になりました。
さて、きれいな円形の草千里の真ん中に突き出ているこちら。
来られたことがあるみなさんは何だろうと思われたことはありませんか?
火山博物館がある駐車場から草千里の向こうにある烏帽子岳の山頂から見るとこのように、顔のちょうど鼻に当たる部分です。
(こちらは昨年の5月末に撮ったため、ミヤマキリシマが咲いてます。
今年はまだもう少し。。。。)
この突起にはちゃんと名前がついていまして、「駒立山」といいます。草千里からの標高差はせいぜい30mくらい。
小さなこどもでもひょいひょいと登れる高さです。
みなさんが阿蘇山と呼ぶ、阿蘇の中央火口丘は実は多くの火山の集合体。
草千里ヶ浜自体も3万年前に噴火した火口跡!
阿蘇のカルデラは東西18km、南北25kmと日本で2番目に大きなカルデラですが、この地形は過去の4回の大きな噴火によって作られました。
9万年前のものが最後で一番大きく、今の地形を作ったものだと言われています。
草千里ヶ浜を作った噴火は、阿蘇カルデラを作った9万年前の噴火以降に起きた噴火の中で一番大きなもので、ストロンボリ式という少しずつマグマを吹き出す噴火が多い阿蘇の中では珍しく、地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火を引き起こすプリニー式噴火だったとのこと。今のこの牧歌的な風景からは想像できないような激しい噴火だったと思われます。
では最初にもどって、真ん中に突き出ているものとは。。。
実は、この駒立山と呼ばれる突起は噴火の際できた溶岩ドームの一部なのだそうです。
目のように見える池は実はこれも火口跡で、中岳に近い東側の池が2回目の噴火でできたもの。 真ん中の溶岩ドーム=駒立山はその噴火の影響で半分ほどが吹き飛ばされ、今も東側斜面が急になっているのが、もう一度この写真を見てみると。。。
よく分かりますね!
みなさまも草千里を散策するときには是非、駒立山に登ってみてください。
見晴らしがよく、草千里全体がよく見渡せます。
中腹からはちょうど池と中岳がきれいに望めます。
昨日歩いた時には足元に開花を待つハルリンドウのつぼみがいっぱいで、踏まないように気を付けるのが大変なくらいでした。あと一週間もすると、たくさんのかわいい花たちに出会えそうですね。
少し急な斜面を登ると、烏帽子岳が近い!
後ろを振り返って火山博物館や杵島岳を見ると、草千里の大きさを実感できます。
草千里ヶ浜の直径は1km。
のんびりと散策されるなら1時間くらいあってもいいかもしれません。
この日は朝の霧が濃く、引き馬乗馬はお休みで、お馬さんたちものんびりと過ごしていました。 近づかずにそっと見守ってあげてくださいね。
タイミングが良ければ、駒立山で本当にお馬さんが立っている姿を見られるかもしれませんよ^^
5月には烏帽子岳のミヤマキリシマも見ごろを迎えることでしょう。
みなさんどうぞ、春~初夏の阿蘇の独特のすばらしい景色をご堪能下さい。
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