南北25km東西18kmの巨大カルデラの北側を横切る豊後街道で「里数木」跡を探してみよう 

こんにちは! Kanaです。

お散歩が気持ちのいい季節になりました。阿蘇でもちょっと暑い時があるくらいです。

先日、豊後街道を少し歩いてみる機会があったので、今日は江戸時代の参勤交代に使われた豊後街道沿い「里数木」跡を紹介したいと思います。

街道によっては一里塚、など「塚」のところもありますが、豊後街道は「木」です。目印となった木は残っていませんが、その址は石碑や標柱などで残されています。1里は約4km。熊本城を出て大分の鶴崎港まで31里。豊後街道は全部で124㎞の道のりとなります。

「三里木」は駅名にもなっていますが、阿蘇のカルデラの中には「八里木」から「十三里木」までがあります。熊本城から約32km~52km。カルデラの大きさを物語っていますね。

熊本城を出て、一泊目の夜は外輪山の外の大津宿。

朝、大津を出発して二重の峠を越え、石畳の道でカルデラの中に降りてきたら的石御茶屋でお昼休憩です。

八里木址が二重の峠の石畳の麓と的石御茶屋の間にあります。

ここはシンプルな標柱のみ。

的石御茶屋跡を過ぎてしばらく県道149号線を進むと、尾ケ石郵便局の手前が九里木址です。

九里木を過ぎてしばらくすると、豊後街道は、少し標高の高い山手のほうへ入っていきます。
400年前の江戸時代、カルデラの中に湖はもうなかったですが、まだこの下のあたりは湿地帯だったそうで、無田という地名も多くみられます。

しばらく山の中の道を進むと田子山の麓に出て、そこから内牧に温泉街のほうへと続いていきます。

内牧が2日目の宿でした。内牧のローソンさん横に十里木

宿場町らしくきちんと桝形が設けられていて、あか牛丼が人気のいまきん食堂さんあたりで2回直角に曲がっています。今も多くのお店が軒を連ねる内牧の通りはかつては豊後街道沿いの宿場町だったんですね。

また桝形を通って宿を出、川沿いに進んでいきます。この川は内牧城の自然のお堀として活用されていたそうです。

阿蘇市今町付近。十一里木
私がこの写真を撮った日はお天気がよくなかったですが、内牧を出てからカルデラ内を北から南に阿蘇山に向かって歩くとても眺めの良い道になります。

そこから役犬原の湧水群を通り、十二里木

それから、阿蘇市坂梨方面へ。

坂梨では泊まることもあれば、お昼休憩だけをして外輪山を登ってから阿蘇市波野の笹倉で宿泊ということもあったそう。

坂梨の町並みにはまだ宿場町だったころの面影がよく残っていて、このあたりを歩くのも楽しいことと思います。

そして宿場町を抜けたところに十三里木です。

ここまでがカルデラ内の「里数木」。

残念ながら、これを全部は歩いてませ~ん( ´艸`)

私が先日歩いたのは、二重の峠の上から内牧の田子山の麓までの10kmほどなので、行列が一日で歩いた半分の距離、しかも登りなし。それでも現在人にはまあまあな運動量と感じました。
これを荷物やかごを担いで、熊本から大分まで五日間ずっとって、、、昔の人はすごすぎます。
大分の鶴崎港から大阪に船で着いた後も、お江戸までずっと徒歩ですものね。

でも、歩くと普段気づかない色々な音が聞こえたり、色々なものが目に入り楽しいですよね。皆さんも機会があれば、4キロごとの里数木を目印にカルデラを散歩してみませんか?

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