コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポート「レゾネイトクラブくじゅうプライベートプランとスキー場跡コースの試走」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから「レゾネイトクラブくじゅうプライベートプランとスキー場跡コースの試走」という最新サイクリングレポートが届きました。
最近は阿蘇のみならず、阿蘇くじゅう国立公園内のくじゅうも含めた素敵なサイクリングコースをご紹介してくださっています。
定番のスポットである阿蘇山上も今までとは違った内容を取り入れて、変化に富んだライドになりそうですね。
では、きれいな写真とともに詳細なレポートをお楽しみください。

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阿蘇くじゅう国立公園の大自然に佇む高原リゾートホテル「レゾネイトクラブくじゅう(大分県竹田市久住町)」と道の駅阿蘇がタイアップして、今回が初めてとなる久住をフィールドとした牧野ガイドツアーの準備が進んでいる。阿蘇市では6カ所目のなる牧野ライドのコースとして草千里と中岳火口の間にあるスキー場跡の牧野を試走した。ここは道の駅阿蘇から自走で旧登山道などを走る往復30kmのコースで、初心者から上級者まで阿蘇観光の定番スポットを楽しむことができる。今回はこの2つのレポート。

レゾネイトクラブくじゅうは、くじゅう連山の麓、標高865mの高原にあり、広い敷地にコテージタイプの客室を屋根付き通路でつないだ欧州の山小屋風の宿泊施設で木のぬくもりあふれる空間が広がるホテルになる。


レゾネイトクラブくじゅうの直営施設に西日本でも最大規模のレゾネイト乗馬牧場「ココペリ ウェスタンライディング」が近くにあり、東京ドーム約30個分という広大な乗馬用の草原(牧野)を牧野ライドのフィールドに利用して、レゾネイトクラブくじゅうの宿泊者だけが体験できるアクティビティになる。

ココペリ ウェスタンライディングは、草原で乗るホーストレッキング(トレイルライド)が人気で、乗馬をするためにレゾネイトクラブくじゅうに宿泊されるリピーターが多いという。

レゾネイトクラブくじゅうから牧野ライドのフィールドの途中には、2.6km続く芝生の歩道「天空のプロムナード」があり、ここを走るだけでも爽快感溢れるサイクリングができる。

長い上り坂もあるがE-MTBなので疲れ知らずに景色を楽しむことができる。

ここが牧野ライドのフィールド。くじゅう連山の豪快な眺めが素晴らしい。

振り返ると大草原の先に阿蘇五岳と祖母・傾山が見える。

ココペリ ウェスタンライディングの前にある久住ワイナリーは立ち寄りスポットにおすすめ。

21年目を迎える広大な葡萄畑はフォトスポットにいい。ショップにはワインの試飲(ノンアルコールもあり)やレストラン石窯工房でパスタやピザのランチもできる。

ホテルの前に別館として今年の夏完成予定の素敵なグランピング施設の工事が進んでいる。

現在、牧野ガイドツアーは、阿蘇市の5カ所の牧野組合に使用許可を取ってサイクリング・トレイルウォーク・トレイルランなどのフィールドとしている。レゾネイトクラブくじゅうには広大な乗馬用の草原があり、標高1700m級の山々が連なるくじゅう連山の眺めと、広大な草原景観、そして直営の乗馬牧場という環境を選ばれるアクティビティ嗜好の方に、体力の差に関係なく楽しめるE-MTBライドのニーズがあるのではないかとタイアップすることになった。

牧野ガイドツアーを阿蘇くじゅう国立公園域まで拡張することについて、2019年にこの事業がスタートして以来私は自転車によるガイドとして活動してきたが、参加された方の中に阿蘇という環境に惚れ込んで移住してサイクリングガイドをしたいという声をよく聞いた。その中で実際に阿蘇に来て移住の取り組みをされたのは、沖縄県、埼玉県、神戸市の方だったが、ガイドの収入の面から他の仕事と兼業する必要があり、その働く場と住居探しの壁で断念された。

そのような経験から牧野ガイドの収入を安定させるために、ガイドの活動する場を広く設ける必要があると思っている。今回のレゾネイトクラブくじゅうとの連携はそのような背景もある。最近では私と同年代の自転車乗りの方が65歳の定年を迎え、活動する場があれば趣味を活かしたセカンドライフとしてサイクリングガイドを視野にしている人もいる。長年培った豊富な経験を活かして、阿蘇くじゅう国立公園域の観光以外にも、修学旅行等の教育や環境学習の場において活動できるようになればと思う。

阿蘇市で6カ所目の牧野ライドのフィールドとなる草千里の先にあるスキー場跡に試走に行って来た。ここは1968年に旧阿蘇町による九州初の人工スキー場「阿蘇山スキー場」としてオープンした。しかし、慢性的な雪不足に加え、隣県にできた人工スキー場との競合で業績が悪化、1992年に地元ドライブインの経営者らでつくる民間企業に運営を委託したが2002年に撤退、2003年に閉鎖となった。その後レストハウス施設などが残っていたが2011年頃に撤去され、現在は観光用のヘリポートとなっており、少し前まではゲレンデだった斜面を利用して阿蘇ネイチャーランドの観光アドベンチャートラックのコースとなっていたが故障のため撤退されている。

今回のコースはE-MTBで道の駅阿蘇からスタートして、旧登山道で西巌殿寺の前からあそら食堂の横に出て、そのまま写真の旧登山道でいこい村から来る道に合流、坊中線に出て草千里、スキー場跡、中岳火口を見学して帰って来る30kmのコースになる。

試走は牧野ガイドの清田あづささんと道の駅阿蘇の下城さんの3人で行った。

このコースの魅力のひとつでもある坊中線沿いの放牧には、可愛い仔牛や仔馬が混じり外国人観光客を喜ばせていた。

草千里でコーヒー休憩していたら雨が降り出してきた。6月だが標高1140mのここでは濡れると凍えるのでしばらく待機して雨が止んだところでスキー場跡に行った。草千里からは下りで6.5%のところもあるがペダルを踏まないと進まないくらい風が強かった。

スキー場跡の頂上付近、後方は火口方面。

阿蘇谷方面

頂上からのダウンヒルだがここの牧野は荒れているので慎重に走らねばならない。

頂上付近は中級者以上のエリアで初心者は中腹までがフイールドになる。

風が強くなったので火口は諦めて古坊中ルートを試走してみた。

このルートが走行可能ならば道の駅阿蘇から初心者でも自走で楽しめる素晴らしい牧野ライドになるだろう。放牧の牛や馬を眺めながら坊中線の上りをE-MTBなので疲れ知らずに阿蘇観光では定番の草千里まで走ることができて、草千里ではランチやカフェタイムを楽しめるし、その先のスキー場跡の牧野は本格的なオフロード走行体験ができる。

 

中岳火口までの阿蘇山公園有料道路も自転車は無料で19%の激坂も電動アシストなので鼻歌口ずさみながら異星にいるような体験ができるだろう。帰りのダウンヒルはディスクブレーキなので、握力がない女性でも軽くブレーキレバーに触れるだけで、しっかりとした制動力で風を切る自転車本来の楽しさを満喫できる。

初心者だけでも、上級者と一緒でも、最も阿蘇らしいサイクリングが手軽にできる素敵なコースであることは間違いない。飲み物とおやつを入れる小さなリュックを背負えば、ビュースポットを巡る楽しさも倍増するし新しい阿蘇の観光スタイルになるのではないだろうか。くじゅうも阿蘇もE-MTBがあれば最高の笑顔になれるはずだ。

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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)

TEL:0967-35-5077

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