みなさん、こんにちは^^
九州北部だけが梅雨明けしませんが、毎日雨というわけでもなく、今日も午前中は晴れて暑いです。梅雨明けも、もうすぐかな?
先日、阿蘇内牧で「365日阿蘇のために活動しています」とおっしゃる湯浅さんにお会いしてきました。
もう80代半ばでいらっしゃるのですが、いつでも阿蘇のことを思い、今でも精力的に活動してくださっている阿蘇の宝とも呼べる方です。
今回見せていただいたのは、湯浅さんが内牧新町環境整備隊としてお世話をしてくださっている、野草園。
阿蘇では機械化が進む65年ほど前までは、各家庭に農耕用の牛馬が数頭いて、その牛馬たちを養っていくために草原はなくてはならないものでした。
夏の阿蘇の草原には、可憐で美しい野の花が咲きます。
それを阿蘇の昔の方々は盆花として、ご先祖様の魂をお迎えする際にお供えしていました。
今でもその風習は残っているのですが、草原に牛を放牧している方もとても少なくなっています。そしてかつては、集落からそれほど離れていないところにあった草原も、機械化が進んで、ご高齢の方にとっては行きにくい外輪山の上のほうにだけ残っているような状況です。
そこで、湯浅さんたち、内牧新町環境整備隊の方々は、かつてはとても身近だった阿蘇の野草たちをご高齢で草原まで行けなくなった方々にも気軽に見ていただきたいということで、阿蘇の野草の見本園を整備されました。
日々欠かさずお世話をされ、私たちにとっては貴重な、そしてご高齢の方にとっては懐かしい花々を四季折々に楽しんでいただけるようになっています。
そしてこの時期は阿蘇の美しい風習、盆花のための夏の野草が育てられていました。
また、さすがの湯浅さんですから、ご高齢の方のためだけでなく、草原学習館の裏手にある「野草学習園」は、草原学習に来た小学生にも見てもらうなど、次の世代に伝えていくことも大切に考えていらっしゃいます。
私もこのようなかたちでですが、湯浅さんの熱い思いをみなさまにお届けできることを嬉しく思います。
場所ですが、まず「野草学習園」。
阿蘇草原保全センター「草原学習館」から阿蘇山に向かって左手下の少し湿地の様になっている場所。一度国道212号線に出てドッグランとの間の道を入ればすぐ、徒歩2分です。草原学習館のついでにぜひご覧ください。
盆花としてのオミナエシ、ヒゴタイも花をつけ始めていて、クサレダマと桔梗がきれいに咲いていました。
湿地を好むエゾミソハギも花が咲きはじめ、コガマ、オオガマの穂も出始めています。
ヒオウギも美しい。
そしてもう一か所は、ASOMILK FACTORYから福の神大黒天様のほうへ向かった花原川沿いです。
砂利道になりますが、真横まで車で行かれてもかまわないそうです。
こちらにはエゾミソハギ、オオガマ、コガマがたくさん植えてあります。咲き始めた花にハチや蝶が嬉しそうに集まっていました。
そしてこちらがノカンゾウ。野生では100株ほどしか残っていない珍しい種とのことですが、さすがは農協にいらっしゃった湯浅さんです。上手に育てて、ここで3株まで増えたそうです。それでもなかなか難しい、、、とおっしゃっていました。
朝もまわりの草を刈っていらっしゃったそうですが、お話を聞いた後もまた、雑草を取ったり、お世話をされるとのこと。本当にありがたいですね。
近くには「草原学習館」の他にも「ASO MILK FACTORY」「福の神大黒天」など、お立ち寄りスポットも多くございます。
観光のついでにどうぞかわいいお花を眺めてみてください。お盆には盆花として使われるようですので、8月前半までが見頃だそうですよ。
涼しい時間帯には、お花のお世話をされる湯浅さんにお会いできるかもしれませんね。
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