コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポート「みかん山と有明海ライド・試走」が届きました。

コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポート「みかん山と有明海ライド・試走」が届きました。
山と海、両方を満喫できるライドです♪
それでは、お楽しみください!

 

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金峰山の西側のみかんの産地で有名な河内町をサイクリングする「みかん山と有明海RIDE」を11月23日に開催するため打ち合わせを兼ねて試走に行って来た。主催するのはフランス料理教室ADU KITCHENを主宰し牧野ガイド仲間でもある清田あづささんだ。現在、エントリーも開始されているので最後に紹介する。

河内町は熊本駅から30分もかからないところにあり、幾重にも石垣のみかん山の段々畑が広がり、遠くには有明海越しに雲仙普賢岳が望めるロケーションはサイクリストにとって絶好のフィールドになる。しかし、熊本に住んでいても河内町を知っている人は少なく、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、河内町が地元の清田さんが知り合いのみかん農家や観光農園、有明海苔の生産者の協力によって今回の河内町の魅力を発見するライドを企画された。

河内・金峰山エリアには、宮本武蔵が籠もって五輪書を書き記した霊巌洞や、熊本から小天温泉までの旅を題材にした夏目漱石の小説「草枕」に登場する峠の茶屋、東側の麓には宮本武蔵ゆかりの美術品等を収蔵する島田美術館、加藤清正の菩提寺本妙寺も近くに点在する。

そのような熊本の歴史や文化を語る上でも重要なエリアになるが、今回はあまり欲張らず走行距離は約16kmの軽いライドで、黄色に染まったみかん山を見ながらの楽しいサイクリングと有明海への絶景ダウンヒル、旬を迎える美味しいみかん山でのみかん狩り体験、昼食は河内漁港近くの地元でも人気の寿司屋を予定している。そして、今回是非とも体験して欲しいのは6年連続日本一価格になった有明海苔のお話と試食という河内町づくしの内容を盛り込んだサイクリングイベントになる。

集合場所は「金峰森の駅みちくさ館」、サイクリストにとても理解がある施設だ。熊本駅からも13kmと自走でも可能な場所になる。

みかんの段々畑は太陽の光を強く浴び、高台にあることで風通しが良く、みかんの大敵である 雨を有明海の潮風が乾燥させることで美味しいみかんが出来ているとお聞きした。

石垣の段々畑が日当たりの良い山の斜面に続く。石垣は保温効果、排水効果、光の反射効果があってみかんづくりの秘訣という。石垣の石にさわると確かに温かく、これが山全体の膨大な石が熱を溜めることによって、今後寒くなる収穫の時期にみかんの状態を良くするらしい。

金峰山山麓の道の両側に幾重にも広がるみかん畑の眺めは圧巻だ。車も少なく年間通して自転車で楽しむことができる。

斜度は4~5%くらいなのでそこまでキツくない。

谷あいに広がる段々畑を見ながら有明海へのダウンヒルが始まる。みかんの木は背が低いので見晴らしも良く、イタリアやフランスの葡萄畑の雰囲気にとても似ていると感じた。

2018年ジロ・デ・イタリア観戦の際にバローロの葡萄畑を自転車で走った。

緩やかな丘陵地はサイクリングでとても気持ち良かった。

こちらは2017年ジロでコモ湖からボルミオへのドライブ中に見た山の斜面に広がる段々畑の葡萄畑。

「NERA」の看板があったのでティラーノのスーパーでその名前のワインがあったので購入、7ユーロとは思えない美味しさで翌日ラベル違いを3本買った。あとで調べたら有名なネラ家のワインで急勾配の石垣作りの段々畑なので機械が入らず手作業の収穫らしい。ドイツのモーゼルも急勾配の段々畑なので河内のみかんの美味しさには納得がいく。

こんなに気持ちのいいダウンヒルは今年一番!

3.7kmの見晴らしのいいダウンヒルは有明海へまっしぐら。

ダウンヒルが終わった目の前が河内漁港、昼食場所の「寿しきよ」さんは海苔加工場の近くにある。

この日は店の名前が付いた看板メニュと思える「寿しきよにぎり」を注文した。私たちの後に次々にお客が入り、席に着くと迷わず注文される方もいて常連が多いように感じた。寿しきよにぎりは値段の割にはネタが大きく豪華でとても美味しい。でもかなりのボリュームがあってこの後の海苔の試食を考えるともう少し軽いのが良さそう。雑誌の紹介記事には名物がサバの棒寿司、お薦めは海鮮丼とちらしずしとあったので本番は海鮮丼にしようと思った。

河内漁港を数分走ると、

今年3月にオープンした「有明のり研究所」さん。今回のメインになるのではないかと思っているの海苔体験がここだ。

店主であり海苔ソムリエYUMIKOさんこと嶋田由美子さんは代々続く海苔生産者の生まれ。海苔をこよなく愛し、海苔づくりの厳しさを知る経験から、有明海の豊かな自然環境と海苔作りの伝統を守り繋ぐため、地元産の海苔の美味しさを発信し、オリジナルブランド商品を手掛けられている。

6年連続日本一価格で落札された河内漁協のブランド海苔「塩屋一番特等」

海苔の生産工程や海苔の検査規格や美味しさの基準について、いくつもの商品を試食させてもらいながら嶋田さんの説明をお聞きした。嶋田さんの「透けて見えない海苔」は生まれて初めて体験する驚きの美味しさだった。磯の香りと爽やかながら濃厚な旨味、パリッとした食感と口溶けの良さ、海苔の美味しさを具体的に説明してもらっていると、日本人には欠かせない食材ではないかとあらためて感じた。

また海苔には旨味成分である「グルタミン酸」、「イノシン酸」、「グアニル酸」が含まれて自然食品の中では唯一の食品と言われているそうだ。加えて焼海苔は葉酸を最も多く含む食べ物で、これが不足すると貧血や動脈硬化のリスクにもなるらしく、食べて美味しい海苔は健康維持にも期待できそう。

ここで思ったのが、八女市星野村の木屋芳友園のオーナーで日本茶鑑定士の木屋康彦さんの八女茶のフルコース体験だった。お茶というと茶道の抹茶、あるいは最近は急須から遠ざかりペットボトルが単なるお茶だった。ところが木屋さん提供するお茶は、水出し煎茶はワイングラスを使った新たな飲み物として、八女伝統本玉露は濃縮した旨味の数滴をすすり茶で、香貴の陶器に包まれた焙じ茶は和らぐ癒しの一杯として、このような様々な飲み方でお茶の真髄にふれる体験と同じ感動だった。

別注文で買える土産用みかんとしてウシジマ青果選果場を訪ねた。こちらも清田さんの知り合いで2.5kgのお洒落な箱入りを選んだ。

みかん狩りも試してみたが開催日に合わせてどこの農家さんが旬になるか検討中。

みちくさ館への帰りも車が少なくいい感じの道が続いた。

道に沿って河内川が流れているが急に冷っとするところがあった。

『ここだけ涼しいですね』、と言うと、

『ここはね、地元では「だご汁冷やし」というのよ』と清田さん、

『・・・・?』

だご汁(だんご汁)が冷めるくらい涼しいところという意味らしく大笑いした。

試走が終わって夕陽のタイミングに合えばと金峰山の頂上へ車で行ってみた。
フェンスの先までコンクリートにする工事のため立ち入り禁止となっており大きなブランコが作られるそうだ。阿蘇キャニオンテラス&ロッジのブランコみたいなものだろう。今回のライドの頃は完成しているかも知れない。

スタートした金峰森の駅みちくさ館にゴールすると走行距離は16km、でも内容が濃かったのではそれ以上走った感じだった。当日はもう少し走りたい方のために芳野方面までのプラス13kmのコースも予定されている。

今回のライド開催について私たち阿蘇の牧野ガイドが河内町方面のコースを造成するのは阿蘇の冬対策にある。今後、新規にガイドになられる方のために、寒くて自転車乗りが途絶えるシーズンは暖かい地域で活動できるようにする試みだ。金峰山・河内エリアは温暖な海からの風と、15時以降は急激に温度が下がる阿蘇と違い、日没まで照らし続ける西日により夕方まで暖かく冬でも修行のような寒さはない。

熊本市のほとんどの場所から望むことができる金峰山は、熊本市内の自転車乗りがヒルクライム練習によく通う標高655mの山。昔から東の阿蘇山に対して西の金峰山と称され、市街地を見守るようにそびえ、県外の方にはあまり馴染みのないかも知れないが一帯はサイクリストにお勧めのコースが多いので一度是非走ってほしいものだ。そのためにもコースの近くに気軽に立ち寄れる所があるといいので、地域の皆さんと交流を深めていきたいと思っている。

 

こちらは先ほどのネラ家の葡萄畑。石垣作りのみかんの段々畑をドローン映像で紹介したかったが出来なかったので参考までにこちらの動画をどうぞ。石垣も同じで収穫した葡萄はこちらでは背負い籠で運ぶが、河内みかんはコンテナに入れてモノレールで運ぶ。河内みかんライドはイタリアの葡萄畑を走るのと同じ景観だと思う。

「みかん山と有明海RIDE」のエントリーはこちらのQRコードからどうぞ。

 

日 時  : 11月23日(木・勤労感謝の日) 10時~15時
集 合  : 金峰森の駅みちくさ館 9時30分受付開始

        (熊本県熊本市西区河内町岳1192)
参加費 : 4800円 (みかん狩り・昼食・海苔土産付)
募集人数: 20名
※雨天の場合は車で移動する予定
※事前予約の別注文
お土産用みかん箱入り 2000円
オレンジシュトーレン   2000円(清田さん手作り)

 

 

 

 

 

 

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