昔ながらの阿蘇の冬の草原を感じられる「草小積み」のマップが今年も届きました!

みなさま、こんにちは^^Kanaです。

12月も中旬にさしかかりました。12月とは思えない暖かさが続いていますが、今週末からぐっと気温が下がりそうです。

草原に放牧されていた阿蘇のあか牛たちも、そろそろ里で冬を過ごす頃ですね。

千年以上の歴史がある阿蘇の草原、トラクターなどがない時代は、秋のお彼岸の頃から草原の草を刈って、青草がなくなる冬場の牛たちへの餌として、また寝床の敷ワラにと蓄えて、備えをしていました。

さて、たくさん食べる牛さんたち、その冬場の餌と言ったら、膨大な量!


山で刈って干した草を一度には持って帰ることができないので、必要に応じて里へ持ち帰るように作られたのが、こちらの草小積み。

牛さんたちに載せて山から持って降りるのと、現代のトラックに載せて持って降りられる量が全然違うこと、牛たちの数自体が減っていること、牧草ロールの普及などが理由で、今ではみられることが少なくなってしまった阿蘇の晩秋~冬の風物詩です。

阿蘇の草原文化を継承するため、2016年度より、阿蘇地域世界農業遺産推進協会の事業として、「草小積み再生プロジェクト」がスタートしました。

今年も事務局である公益財団法人阿蘇グリーンストックさんから「草小積みマップ」をいただきましたよ~。

阿蘇の北・南外輪山付近の計8か所で、地元の牧野組合さんにご協力のもとで作られた草小積みを見ることができます。

マップは道の駅阿蘇のパンフレットコーナーに設置していますし、世界農業遺産”阿蘇”オフィシャルページでは、草小積みについてより詳しく説明されて、PDFでマップをご覧いただくことも可能です。

「草小積み」、ご存じですか? – 阿蘇地域世界農業遺産 (giahs-aso.jp)

写真は、マップの2番、城山展望所近くの草小積み。11月末ごろのものです。後ろに根子岳が見えていいかんじでした! やまなみハイウェイ沿い、阿蘇市から向かった場合は、右側になります。何台か車を止められるスペースが道路沿いに、ゆっくりとみていただくことができます。全部で3つもありました。
時間ができたら、他のところもいろいろ回ってドライブしてみたいと思います。

阿蘇の冬景色と相まって、絵になること間違いなし!
写真は別の年の箱石峠です。

今の時期の阿蘇の草原を訪れると、道路と草原の間、また草原と森林の間に「輪地」と言われる幅5mほどの防火帯が春の野焼きのために準備されているのを見ることができます。

草原を保全する活動は、春の野焼きだけでなく、一年中何か行われていることがよく分かっていただけるのではないかと思います。

もっと阿蘇の草原のことについて知りたいと思われた方には、阿蘇市内牧にある「阿蘇草原保全センター 草原学習館」がおすすめ。

阿蘇の草原に関する様々な展示やビデオを見たり、草原愛にあふれた阿蘇グリーンストックのスタッフさんにご質問などもお気軽にしていただけますよ。

冬の阿蘇でもこんなふうに草原を感じてくださいね。
皆様のお越しをお待ちいたしております。

 

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