コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「阿蘇三社参りライドとグラベルライドのお知らせ」が届きました。
2024年最初のレポートです。
今年もコルナゴ部長が、阿蘇のイイところをご紹介しますよ~☆
それではご覧ください🎵
今年最初の阿蘇満喫ライドを令和6年1月7日に開催した。
2016年の熊本地震で倒壊した阿蘇神社の楼門が昨年暮れに復旧したので、年の初めのライドの最初は安全祈願に訪ねようと思っていた。その流れであと2か所の神社に行こうと「阿蘇三社巡りライド」という内容にした。二社はサイクリングコースを取れる位置にある南阿蘇村中松の阿蘇白水龍神權現(白蛇神社)と阿蘇市赤水の赤水蛇石神社を選んだ。サイクリストは快適な走行のために自転車やウェア類のアップデートもあるので、二社とも白蛇が祀られており金運のご利益も授かろうと思ったのがその理由だ。
阿蘇神社の楼門は1850年に建てられ、5階建ビルに相当する18mもあり細やかな造りと共に、どこから見ても人々を感嘆させるものがある。阿蘇神社の創立は、紀元前282年と伝えられ約2300年もの歴史があり、楼門は全国に約500社ある阿蘇神社の総本社を一層と際立たせ凛とした空気感を醸し出している。
正月三ヶ日を過ぎた日曜だが楼門の先の拝殿には参拝者の長蛇の列が続いていた。私たちも行列に並び静かに拝礼し柏手を打った。
阿蘇神社の次は車の少ない坂梨方面を経由して箱石峠を上る予定だったが、参加者に東京と千葉の方がいらしたのでツールド九州のコースを通って箱石峠に向かった。2人とも福岡から参加された方の友人になり3人で南阿蘇に宿を取られており、スケジュールが合ったので急きょ来られたようだ。それと先日参加したサイクリングと鉄道旅が楽しめる「おれんじシーサイドライド」で一緒に走ったお2人も初参加されていた。
「九州はこんなに寒いのか」と思われたに違いないが、この日の阿蘇の最高気温は5度の予報だった。これはJR内牧駅近くにある標高487mにあるアメダス阿蘇乙姫観測所を想定したもの。したがってこの日行く箱石峠の上にある町古閑牧野展望所は標高888m、100mで大まか0.6度下がるので2.6度。加えて風速1~10m/sくらいまでがほぼ「体感気温が1度下がる領域」なので阿蘇を走る際に注意が必要だ。
特に首回り、指先、足先が冷えるのでここはしっかりした防寒が必要。そうなると写真を撮ろうにも厳冬期用グローブを外すのが面倒になり極端に少なくなる。よって今回も集合写真のみになった。
標高888mの町古閑牧野展望所に到着。
風速は立つのがやっとの強風。太って見えるのはウィンドブレーカーが風で膨らんでいるから。体感温度はもちろん氷点下。冷凍庫みたいなので長居はできないが、それでもひとりなら嫌だが、みんなと一緒だとこんな寒さも笑いになる。
ここから高森までの265号のダウンヒルが厳しい。ジッパーは首まで締めてありったけのものを身に着けてスタートする。途中、下りなのに押し戻されるような強烈な向かい風で横風にも煽られたのでゆっくり下りた。ツールド九州のコースとなる農免道路から粉雪が散らつき始め寒さで手が痺れてきた。
昼食は予定していたところを変更して囲炉裏で暖を取れる高森田楽村に行った。以前台湾のグループを雨の日に案内して、上色見熊野座神社近くの高森田楽保存会に行った際に、囲炉裏の炭火で体の芯から暖かくなった。それを思い出したので急きょ一番近い田楽屋を選んだ。
私たちは単品の高菜ご飯や団子汁、地鶏定食を注文し、東京や千葉の方は田楽定食にされていたようだ。窓の外を眺めると吹雪いてきてここに来て良かった思う反面、田楽料理屋は人数が多い飛び込みでも対応できて便利ではあるが時間がそれなりに掛かる。
食事が終わって案内する私たちも初めての南阿蘇村中松の阿蘇白水龍神權現(白蛇神社)を訪ねた。場所は325号沿いの一心行公園の降り道にあり、何度か通ったが気付かなかった。広めの駐車場は満車で多くの参拝者が来られていた。大きな石があってそれに両手を当ててパワーを授かるような人もいた。白蛇がいるところは行列で見るのは諦めた。道沿いには「宝くじ当選」の幟が並んでいた。
白蛇神社を出てから325号、149号を通り赤水蛇石神社の手前にあり、サイクリングの途中によく休憩で立ち寄るテークアウト専門店「イタリアッソ」に行ってみた。ご主人は仕込みをされていたが、この日は定休日だったので挨拶だけで終わった。私の家で年始用の料理をこの店に頼んだのでついでに紹介しよう。
昨年、クリスマスと年始用にとても好評だったので今年も1月2日の年始用でお願いした。大人8名と子供3名でサンドとオードブルが各2つで18000円はお得で元旦の和食から一変して大人も子供も美味しいと口を揃えていた。
年始オードブルはこれが2つ
サンドはこちらと
こちら
既製品は一切なし、揚げ物も美味しくて、子供も大喜びで残すような料理はないところがイタリアッソのいいところだ。道の駅阿蘇にも単品で出されているので一度是非試されたらどうだろう。
最後に阿蘇市赤水の赤水蛇石神社を訪ねた。
参拝者はチラホラという感じでこちらの白蛇は見ることができた。普通、今の時期の蛇は冬眠だと思うが、こちらは21度のエアコンの部屋で元気そうにしていた。
赤水蛇石神社から57号を渡り、7.6kmの農免道路の追い風直線の道(⑫の赤い区間)をいつものように全開で走り道の駅阿蘇へゴールした。
スタート10時31分、ゴール16時、タイム5時間31分、実走3時間13分、距離66km、獲得標高967m、平均気温5℃、最高11℃、最低0℃。
「この時期阿蘇を走るなんて」と、思うのが普通かも知れない。でも終わってみると、みなさん笑顔で明らかに「走って良かった」という満足感の表情だった。一人で走ろうという気にはなれないが、みんなと一緒だったらこうなるものだ。何事もやってみないと分からない。耐えられないようだったら引き返せばいい。次回も寒そうだが楽しんでくる。終わったら罪深いジャンクフードで乾杯だ。
ここでお知らせだが道の駅阿蘇より、毎月2回開催の阿蘇満喫ライドに加えて、オフロード専門で募集するモニターライドを計画している。参加者は自分の自転車、もしくは道の駅阿蘇のE-MTB(有償)をレンタルする形で、グラベルロードまたはマウンテンバイクを推奨し、慣れている人はロードでも可だが、故障等は自己責任で修復できる人に限るという感じでまずは毎月1回実施の予定だ。
コースは阿蘇に碁盤の目のような直線の田んぼのあぜ道を繋いで、豊後街道の古道や石畳、林道、そしてガイド同行中のみ立ち入れる牧野を案内するので牧野保全料のみ有償になる。
案内するのは阿蘇満喫ライドと異なり、他のガイドもメインガイドとして得意分野を活かし登場してもらう。早速、コースの調査を行い、4月より「阿蘇グラベルモニターライド」として開催する予定だ。
ロードバイクでは躊躇するようなフィールドも、MTBやクラベルバイクがあれば非日常体験ができる。
ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.07 「阿蘇サイクリングガイド」(八重洲出版)に阿蘇グラベルライドについて紹介されている。
世界最大級のカルデラを楽しみ尽くすために、今年の春から阿蘇満喫ライドはオンロードとグラベルの2本立てになる。阿蘇のグラベルついて私たちは点としての経験はあるが、線でつないで走るのは初めてなので試走してコースを検討している。「阿蘇グラベルモニターライド」開催に合わせて、距離や難易度別のコースを地図化して公に走れるようにもする予定だ。
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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
TEL:0967-35-5077
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