噴火警戒レベルを知って、かっこよく噴煙を吐きだす阿蘇中岳を安全に楽しもう!

みなさん、こんにちは^^Kanaです。

阿蘇中岳の噴火警戒レベルが2になってから1か月以上がたちました。
阿蘇のカルデラ内に住んでいるものとしては、レベル2は珍しいことではないのですが、コロナ禍が明けてからしばらくレベル1を維持していたので、今観光に来られた方にとっては、「え、火口見られないの!!」あるいは、「噴火するかも?!」とか色々な思いが去来する状況かと思います。

こちらは平成19年より運用されている阿蘇山の噴火警戒レベル。
観光の観点から見たレベル1と2の違いですが、1の時は「活火山であることに留意」であり、火口のすぐ横から火口見学をすることができます。ただ阿蘇中岳の場合、常に活動し火山ガスを排出している火山であるので、その時の状況によって火口見学ができなくなる場合があります。これは一時的なもので、風向きなどにより火口見学エリアの火山ガスの濃度が濃くなった場合は見学エリアが閉鎖になり、また濃度が薄くなれば開いたり、と1日のうちに状況がころころと変わる日もあります。

一方、噴火警戒レベルが2に上がるのは、もちろん火山ガスの量が増えているということもありますが、火山性微動が増えたり、山体膨張の傾向が認められたりと複数の要因を精査して、噴火の可能性があると判断されたときです。一度レベルが上がると日によってレベルが上がったり下がったりということはありません。レベル2以上になると、このように気象庁から臨時情報が出されて、より詳しい状況を知ることもできます。

火山活動の状況 (jma.go.jp)

レベル2の噴火警戒範囲は火口から1km、この範囲は小さな噴石などを伴う噴火に注意が必要ということで、立ち入り規制が敷かれます。阿蘇山上ターミナル、火口へ続く有料道路の入り口手前にある施設が、今皆さんが行くことのできる一番火口に近いところ。車で行けないなら歩いてなら行けるの?という質問をいただくこともありますが、立ち入り禁止なので徒歩でも自転車でも火口すぐ横の見学エリアへ行くことはできませんのでご注意ください。

阿蘇中岳への登山は噴火警戒範囲の1㎞の外を通る登山道を使って行くことはできるのですが、登山をするという方はそこまで多くないとは思うので、今日は軽いトレッキングで行ける阿蘇中岳のビュースポットを2か所ご紹介したいと思います。

①「少しでも阿蘇中岳に近づいて、火口を覗き込んだ気分になりたい!」
~皿山ルート~

阿蘇山上ターミナルから登りで、35分~40分ほど。
噴火警戒レベル2でも中岳山頂に行けるように作られた阿蘇中岳登山ルートのう回路途中のビューポイント。有料道路途中から入る砂千里ルートに今は入れませんので、ぐるっと大回りして砂千里の外側に出る道。皿山の肩まで上がると、こんな景色が待っています!
写真は2022年の6月、噴火の半年ほど後、まだ火山灰がたくさん残っています。

そして昨年の秋のレベル1の時。レベル1だと噴煙が少なすぎてむしろさみしい気も(笑)
阿蘇中岳は7つの火口が集まっていて、人の耳の形のように見えると言われていますが、そんな大きな阿蘇中岳の火口の様子をここからだと少し感じていただくことができます。

南郷谷方向の景色もきれいですね~。

ただ注意するべきことは、やはり火口に結構近い場所になりますので、風向きでこちらに噴煙が来ているときはもろに火山ガスをかぶることになります(北寄りの風の時)。。。警戒範囲の外側とはいえ、もしもの時には風に乗って噴石が飛ばされてくることも考えられるので、風向きが良くないときはやめておいたほうが賢明かと思います。ということで今回レベルが2に上がってからのまだまだ北風が吹く寒い時季は、私も行っていません。
暖かくなって南風になってくるといいかなあ~なんて思っています。そうであっても、火山ガスの感じ方は人によって違いますので気分がすぐれないなど異変を感じたらすぐに引き返してくださいね。喘息や、心臓の病気のある方はご遠慮ください。

また、岩がゴロゴロしたところを結構上りますので、足に自信のある方向きのコースです。

②「離れたところからでも十分その勇壮さは感じられる!」
~見晴らしの丘コース~

草千里駐車場から30分ほど。
杵島岳への登山コースで登りがきつくなる分岐へは行かず、そのまままっすぐ、ゆるゆる登りで歩くと着いてしまう、ビュースポット。特に名前はついてないようですが、杵島岳の麓にある少し丘のようになったところです。ベンチも設置されていたりして、おにぎりを持って行って絶景を見ながらお昼ご飯もいいかも♪

どうしても白い阿蘇山が見たくて、昨年12月に行った時の写真。暖かいお茶でしばし休憩しました。最初の写真は先週の土曜日ですが、噴煙の量や色がやはり2か月で違ってきていますね!!

阿蘇中岳火口からは2㎞ほどの距離で、噴火が心配でドキドキしてしまう、、、という方も安心して絶景を独り占めるスポット。

もちろん杵島岳山頂からの景色はもっと見晴らしがいいですが、そこまで足に自信がない方と一緒だったり、あまり時間がない方はこちらでも十分、ダイナミックな阿蘇山の姿を堪能していただけると思いますし、ずっと舗装されているので、歩きやすいかと思います。

噴火警戒レベル2であるからこそ、もくもくと噴煙を吐きだす阿蘇中岳の姿を見ることができるのも事実。母なる自然、大地のパワーを感じたいですね。

プリントされたトレッキング地図が欲しい方、より詳しく知りたい方はいつでもお気軽に道の駅阿蘇の観光案内窓口へお寄りください。
お待ちいたしております。

 

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