還暦過ぎの体にむち打ち、初の野焼き見学❢

こんにちは。バッテン荒和です。

昨日、人生初の野焼きを見学いたしましたので報告させて頂きます。

その前に阿蘇の草原の1000年にもおよぶ長い歴史やここ数年の環境への影響などをサラッとまとめてみました。

 

このところ「阿蘇の草原が危ない」という話を所々で耳にしますが、九州のほぼ中央に位置する阿蘇は、太古の火山活動に起源をもつ広大な自然に抱かれ、過去のブログでもお伝えしているように豊かな歴史を伝えるところでもあります。

しかし、この自然美は時代を超えた人々の汗と涙の結晶で、厳しい環境の中で農業を維持するために続けられてきた、絶え間ない重労働の副産物なのです。

阿蘇の草原はもともと自然の原野であったそうで黒い火山灰土が地表を覆い、原生林と背丈の高い雑草が繁殖していました。外輪山と阿蘇谷との高低差は約三百メートルあり、その急斜面にはミズナラ、ケヤキ、タブノキなどの樹木が人の侵入を拒むかのように繁っていたそうです。

 

轟々と燃える真っ赤な炎と凄まじい黒煙。阿蘇の野焼きは春の彼岸を中心に一斉に行われます。まさに”壮大な火の祭典”と呼ばれるにふさわしい、スケールの大きさと迫力です。毎年約一万四千人の観光客らが、この幻想的な光景に息をのみます。

広大な草原を一気に焼き払う野焼きは、極めて危険な作業です。燃え盛る炎は高温なうえに高速です。もしも火に巻き込まれたら逃げる間もなく命を落とす可能性が高いのです。そこで大切になってくるのが、いかに安全に野焼きを行うかということです。

↓昨日初めて私もライブで野焼きを現地に目前で写メしてきましたので

阿蘇の大草原は、牛馬の放牧や野焼きなど農家の営みの中で生まれ、守られてきました。厳しい環境のなかで人々が絶えることなく続けてきた労働と暮らしが、世界に誇る美しい景観をつくりあげたのです。しかし今、阿蘇の草原は危機に瀕しています。千年以上もの間、草原の自然を形づくり、暮らしのなかに息づいてきたその草原が、私達の前から消え去ろうとしているのです↓

↑もし、このまま畜産の担い手が減り続け、野焼き面積が減少の一途をたどるようなら、阿蘇の美しい草原は間違いなく減少するし、シバ中心の短草型草原は荒れた原野となり、やがて茫々とした山林に戻ると言われています。色とりどりの野の花も見られなくなり、広大な草原風景も消えてしまい、貴重な観光資源を失った阿蘇は農業ばかりでなく、さまざまな分野で衰退してしまう危険性があります。勿論、‘九州の水かめ‘の役割を担う阿蘇の水資源も例外ではないのです。

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