阿蘇の春の風物詩と言えば『野焼き』。
阿蘇の野焼きは1000年以上前から行われてきたそう。
枯れた葉や草に火を入れることにより新たな緑を生みます。
その野焼きによって長年維持されてきた草原には、
二酸化炭素の濃度を減少させる「炭素固定機能」や希少な生き物を保全する機能、そして水源涵養(かんよう)や減災機能など様々な良い事があります。
もちろん素敵な景観もその一つです。
一方で、安全性を確保する準備の大変さや事故などの責任問題、後継者不足などにより、野焼きをやめる地域も増えてきました。
これらの影響も相まって、阿蘇の草原はこの百年で半分以下に減り、さらに今後30年で6割の草原が消えてしまうかもしれないと言われています。
我々トレイルランナーはこの素晴らしいフィールドを走らせてもらい、その景色に元気をもらっています。
その恩返しとして、我々が草原維持のためにできることは何か?
私の答えは・・・
【草原の事を知ってもらい、野焼きに参加する事】
約25名のトレイルランナーで野焼きに参加してきました。
この日は朝から冷え込みましたが天気は良し!
大会などでお世話になっている牧野さんを中心に、4グループに分かれて出動しました。
野焼きボランティアの仕事は火を見守る事。万が一飛び火した場合は火消し棒で鎮火します。
※事前に野焼きボランティア講習会で練習をしています。
さあ、いよいよ地元の方による火入れ開始。離れて見守ります。
ここからは一気に燃え上がります。
離れていても熱気が伝わってきます。
私はジェットシューター(背負式消火水のう)役でした。
飛び火がないか見守る役目です。
野焼きが始まれば火の回りはとても早く、あっという間に燃え広がります。
火入れをする地元の方は、地形や風を読みながら進んでいきます。単に火をつければ良いというわけではありません。自分が火に巻き込まれる危険もありプロの技があると感じました!
間近で経験する野焼きは本当に圧巻でした。
10m離れていても火は一瞬で襲ってきます。油断はできません。
野焼きボランティアの取りまとめをしている阿蘇グリーンストックによると、1998年に派遣牧野数7牧野、延べ派遣人数110人からスタートした野焼き支援ボランティアですが、2019年には派遣牧野数65、延べ派遣人数2,306人となっているそうです。
ボランティアの派遣に当たっては、初⼼者研修会を義務付け、安全の確保を図っています。
このような取り組みにより、阿蘇の草原が守られています。
我々トレイルランナーは自然の中を走るスポーツなので、自然環境に関心の高い人が多いです。そして強靭な足腰を持っています。
なんせ100キロも山の中を走るんですから(笑)
そんなトレイルランナーが草原維持に欠かせない輪地切りや野焼きを一緒にできたら、お互いにとってプラスになると確信しています。
この阿蘇の素晴らしいフィールドを守る方がいて、我々が走ることができる。
走るを通じて草原応援!!
4月には、阿蘇トレイル女学院
5月には、ASO VOLCANO TRAIL2024
が開催されます。
そのころには鮮やかなグリーンが広がっている事でしょうね。
大会を一緒に盛り上げていただける、ボランティアも募集しています。
▼ASO VOLCANO TRAIL2024大会ホームページ
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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)
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