阿蘇は天祖(アソ)って、表記されていた⁈

こんにちは、毎週末金曜日ブログ担当のバッテン荒和です。

早速ですが、先週日曜日に阿蘇が天祖(アソ)と書いていたとする、ある説について少々、地名から力ずくで接点を見い出そうと孤軍奮闘しましたが、懲りずに今回は、歴史的な観点からも、独断と偏見の目で探ってみたいと思いますので、宜しくお願いします。

先ずは、確認ですが阿蘇を代表するランドマークの一つ阿蘇山の歴史から、簡単に見てみます。

約27万年前、約14万年前、約12万年前、約9万年前の過去4回の大噴火があったらしく、 特に4回目の約9万年前の噴火の規模がもっとも大きく、その噴火による火砕流の堆積物は、高千穂峡は勿論、なんと海を隔てた島原、天草、そして関門海峡を渡った山口県は日本最大のカルスト台地である秋吉台まで達していたことが確認されており、さらに、その噴火による火山灰は遠く離れた遥か北海道東部にまで及び、その厚さはなんと10cm以上の堆積物として今も残っているんですって(*_*;。

これらの噴火活動で地下の天文学的なマグマが地上に放出されたことにより、その影響で地下に大きな空間ができ、阿蘇地方にカルデラが形成されたと考えられているそうですが、カルデラ形成後には、中央火口丘群が形成され、現在の広大なカルデラの中心部に阿蘇五岳(左から根子岳高岳中岳の火口、杵島岳烏帽子岳)が並ぶ、これら5つの山を総称した阿蘇山の姿になったそうです(^^♪ 

そして、この広大なカルデラ内に人々が住みはじめたのが、縄文時代からといわれています。

考えてみれば、火を起こすには当時、ライターもチャッカマンも無く、ひたすら木の棒を両手でこすりあわせ、下に押し付けながら時間をかけ、回転させてやっとのことで、火種を起こすのは、神がかりで縄文人たちにとっては、大変な作業だったはず。しかし生きていく上で、この作業は欠かせないものだったこと位は、容易に私なんぞでも想像はできます。これとは対照的に彼らは、阿蘇の中岳から火が自然に発生しているさまを見たとき、大自然の営みに驚き、恐れおののかずにはいれなかったのでしょう。彼らは阿蘇の大自然の営みに対しての畏敬の念が起源となり、阿蘇山への信仰の心が当時より芽生え、現在でも信仰され続けているそうです–う~ん、ナットク‼ 

ところで、史実として、阿蘇山の記録が残っている文章が、中国は隋王朝の史書『隋書倭国伝(636年)』という文献にあり、そこには—-阿蘇の中岳火口から夜間には、噴火する赤い光が見てとれる—-というくだりが記録に残されているらしく、たとえば、日本最高峰の‘富士山‘の文献への記述は、有名な720年に編纂された「日本書紀」ですって(*_*;

端的に言うと、わが国初の正式な歴史書である「日本書紀」に記されている世界遺産登録の‘富士山‘よりも、‘’阿蘇山‘‘に関する記述のほうが、約80年も前の隋王朝の文献で確認できる(阿蘇山の歴史のほうが古い)のですから、ビックリ仰天 (*_*;

さらに一般的には、‘’天孫降臨‘‘の地は宮崎県の高千穂峡周辺であるという説が有力ですが、しかし、もともと高千穂峡は、上述のように阿蘇山の噴火活動(火砕流)による堆積溶岩が急激に冷却され、それが五ヶ瀬川による浸食作用などを受けて形成されたV字峡谷であります。具体的には、阿蘇山の約12万年前の噴出による火砕流堆積物によって高千穂峡の下部が形成され、さらに高千穂峡遊歩道の上部は、阿蘇山の約9万年前の過去最大噴火による火砕流の堆積物だそうですョ

くわえて‘’天孫降臨‘‘とは、【天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に三種の神器――天皇即位時の証――を持たせて、高天原から地上の日本列島に降り立つようにとの命じた神話】で、このことは日本の建国神話や稲作の起源とされております。

となれば、上の【 】で囲った箇所ですが、前回の阿蘇神話のブログにも同じく、【 】を意図的に囲っています・・・・・其のココロは? 

本日の高天原を統べる主宰神で、皇祖神でもある天照大御神(アマテラスオオミカミ)を、前回のブログに述べた初代天皇の神武天皇に置き換え、その天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を、阿蘇祖神の健磐龍命(タケイワタツノミコト)に置き換えることで、この二つの神話の共通点を無理やり結び付けることにより、直系の孫が、私どもが住む地上に来られて瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が日本を、そして健磐龍命(タケイワタツノミコト)が、阿蘇を創造された内容が非常に酷似しているのが、1つ目の理由(*_*;

そして、もっともらしい2つ目の理由こそ ‘’天孫降臨‘‘の地が、高千穂だとすれば、その地を作り出した地政学的な根拠として紛れもなく、ここ阿蘇の数回にわたる大噴火の際に放出された溶岩や火山灰などの堆積物によって創られたのであるならば、ここ阿蘇が高千穂出現の大元であることからも、やはり阿蘇が天祖(アソ)であったと推測するのは、ヤッパリ私の独断と偏見があまりにも強過ぎるのでしょうか(・・?

唐突に申し訳ないですが、「火のないところに煙は立たず」は、根拠がなければうわさも立たないという意味のことわざらしく、火種がなければ煙が立たないように、原因となる事実(火山の火)がなければ噂(天祖アソ)が立つこともないという逆説的な表現らしいのです—-なるほど、ここ阿蘇だけになおさらのこと、この諺の意味が妙に心に染み入る今日この頃です❣❣

最後に蛇足ですが、元々は、この言葉、西洋のことわざで、わが国には幕末に英語の「There is no smoke without fire.」から入ってきたとされているそうです!  

最後に、中1日空けた次回のサンデーブログでは、もっと卑近な例として、阿蘇の地元や熊本市内に在る学校の校歌からも、阿蘇が、まことしやかに天祖(アソ)であったのかと、思われるような事象に出会いましたので、懲りずにアップさせて頂きます!(^^)!

 

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