こんにちは!台湾からのインターン生のミンとトトロです。
今日は先日、訪れた神楽について紹介します。
早速ですが、神楽の起源は、日本神話の古代世界に遡ると言われています。『古事記』や『日本書紀』の記録によれば、太陽の女神アマテラスオオミカミが、弟であるスサノオノミコトの暴力的な行動に悩まされ、天岩戸にお隠れになられたそうです。その結果、世界は闇に包まれました。その時、女神アメノウズメノミコトが洞窟の前で喜びの舞を踊り、アマテラスの興味を引きました。アマテラスは洞窟を少し開けると、アマテラス女神の光が世界に戻ったそうです。こうして太陽の光を取り戻し、世界に争いのない平和が訪れ、このことをきっかけにして、世の安泰と平和への「祈り」としての神楽の起源となったそうです。
今日でも神楽は、このように自然災害からの安全、五穀豊穣などを祈るために演じられており、当時、人間が大自然の下で生きていくための祈りだったのでしょう。
『中江岩戸神楽』は江戸の明正天皇時代⁇(1765年ころ)に起こり、宮廷神楽に由来しているそうです。33の舞の演目で構成されており、阿蘇の地を開いたタケイワタツノミコトを祀る中江地区の荻神社で世代を超えて伝承されています。1975年には国の重要無形文化財に指定されました。
早速ですが、舞台上では、太鼓の音が響く瞬間、演者たちの献身とプロフェッショナリズムを私たちは感じ取ることができました。伝統的な神道の衣装に、儀式用の外套とマスクを身に着けた姿が神楽において最も一般的です。踊り手たちは顔を明かすことができず、神々のために踊り、民のために祈り、全力を尽くして演技に臨み、自分を忘れて舞を披露するのでした。私たちは、彼らのスタミナと耐久力を称賛せずにはいられませんでした。
歌の内容は、台湾人の私共には理解しづらいこともありましたが、しかし、それが演技の楽しさに影響することは決してありませんでした。また、観客を楽しませるエンターティナーぶりも大きな見どころでした。
演目「綱の母」では、男神が洗濯をしている女神を遊び心でからかいます。演技中、その男神はステージから、突然、飛び降りて観客やその持ち物にいたずらをし、観客と一体になるエンターティナーぶりはユーモラスで絶妙でした。次の「柴曳」の演目では、舞台上の神アマノコヤネノミコトが観客席のお客との綱引きの引っ張り合いの場面では、上手に観客を誘い出して、いろいろな年齢層の観客とパフォーマンスを楽しみます。このパフォーマンスは神楽という、どこか厳格で崇高な舞台の枠組みを超え、古来の伝統と現代との橋渡しを、より私共現代人にも、親しみやすくしていることは確かでした。
私共、台湾人にとって、日本の魅力の一つは、日本文化を保存し、それを貴いものとして次世代に伝承していこうとする人々の姿です。
今回の神楽の舞台は、ここ『道の駅阿蘇』から車で約45分の所にあり、荻神社の隣に位置しています。
舞台始めには、小学生によるパフォーマンスも見られましたが、彼らの動きは、かわいくて、時折、セリフを間違えることもありましたが、観客からの拍手は、その分、温かく大きかったのでした。
この地域の財産である神楽の文化は、演じる者とそれを見る者の情熱的な熱意が呼応し合い、同時に古い伝統が若い者に引き継がれ、常に新しく再生される芸能へと進化していく様は、ものの見事でした。私は深く感動し、この感情は実際に目にすることでしか、味わえず、ならば神楽の世界をぜひ、見に来られてはいかがですか?
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